金額の大きさ

 

嶋崎秀彦元千代田区議会議員が収賄容疑で再逮捕されたと、

3月9日に大々的にマスメディア報道されました。

 

これまで「情報は漏えいさせたが、カネを受け取っていなかった」

という本人の発信が、区役所と地域に拡散されていました。

それは、事実ではなかったということになりそうです。

 

金額の大小で良し悪しを判断するものではないかもしれませんが、

金額が小さいので、「そんな小銭で彼は不正をしたのか」(千代田区民)

と言われました。

「なんだ、大物じゃなかったんだ」と、その方は呆れていました。

 

「収賄の金額が大きいと大物ですか?」と私が尋ねました。

「いや、小銭で動くようになったらしょぼい奴、小物にすぎないということだ。

そんな程度のカネで動く奴は、大きい仕事ができない」

と、感想を述べられました。

どうやら、嶋崎元議員の支持者だったようです。

 

「世間で『不正』と評価されるものはバレたら終わり」

「金額の大きさが問題ではないが、あまりにも小さいと情けなくなる。

彼の『兄い』はその程度のカネでは動かなかった」、

という話には頷いてしまいました。

 

報道からは、捜査対象者が拡大する恐れがあるということが伝わります。

 

収賄事件とは関係ありませんが、上田令子都議会議員が

都民ファーストのカネの動きを小池知事に質問しました。

都民ファーストが総額2831万円を、都議会議員等に

配布したことについての質問です。

 

樋口千代田区長の都議時代の後援会は、令和2年に

194万円の寄付を受けていて、上位6番目の金額になります。

最大は727万円の寄付を受けている、尾崎大輔後援会です。

 

政治資金規制法に則り、事務処理がされていれば問題はないでしょう。

 

質問対して、都民ファーストの特別顧問でもある小池知事が

説明すれば良かったのでしょうが、何故か、答弁したのは

都民ファーストと関係がないはずの政策企画局長でした。

しかも、答弁拒否のような説明内容でした。

 

そのためか、「政治パーティーでの資金作り」と同じように捉える人が、

一定程度いるようです。

 

 

公私のケジメ

 

自民党青年局長らが辞任せざるを得ない状況の「パーティー問題」が、

世間を賑わしています。

これも、バレたから責任をとる類のものです。

 

チップを口移しでという、

かなり気持ちの悪い行為をした国会議員がいたとのこと。

その方面でいろいろな話を聞いてきた私も、これには驚きました。

 

堂々とチップを渡す習慣がない日本では、チップは

紙に包んであるいは見えないところで渡すのが礼儀です。

色々な人が触る紙幣を口に・・・・・・嫌悪感が・・・・・・

 

自民党国会議員には、私たち庶民の清潔感と

美的感覚が違う人が多いようです。

 

パーティーに水着のダンサーなどがいた、

ということも批判の対象になっています。

 

幾つになっても女性大好きな私でも、公の場ではそれを避けます。

不愉快に思われる方がいるはずだからです。

 

ブラジルのサンバカーニバルでのダンサーには、肌を露出した人がいます。

はちきれんばかりの健康美がそこにあって、男女が楽しめるものです。

水泳のときに水着姿があるのは自然のことで、問題にもされません。

 

私的に何をやろうと、法を犯さない限り

そうしたことは問題がないかもしれません。

 

しかし、政治家のパーティーで半裸体のダンサーが、

となると急に不潔感が充満します。

 

「政治をやるくらいの人間は意欲的だ。

そちらのほうにも情熱的なのだろう」(知人)と言われても、賛同できません。

政治家なら、公人と私人とのケジメくらいつけるべきだからです。

 

広瀬めぐみ参議院議員の不倫は、少なくとも公的行為ではありません。

自民党は公党であり半ば公のものです。

そこでの行為は、完全に私的だとはなりません。

 

誰かに疑惑を持たれただけで、説明をしなければならない

立場に置かれる政治家には、辛いところがあります。

しかし、その道を選んだ以上は観念するしかなさそうです。

 

千代田区議会議員の中に、帝国ホテルでパーティーをやって

会費以上の接待をしたらしい人、有権者に対する

モノ配りに熱心な人がいるようです。

 

千代田区でカネとモノに関する、新たな問題が起きなければよいのですが。