質問がいっぱい

 

  「議員逮捕」のことで、知人からいろいろ質問をいただきました。

   1月24・25日のブログ投稿だけでは、「よくわからない」ということです。

  得られる情報の確実性が弱いうえ、一部の関係者氏名をぼかしていますのでごもっともです。

  今回の質問には、私が知る範囲の伝聞などを説明いたしました。裏付けが弱いという問題は残ったままですが、その概要を報告させていただきます。

 

(新年に懇談会をやり、その概要報告をさせていただく予定でしたが、「逮捕」に関係する投稿を優先し、懇談会報告はその後のブログで対応させていただきます)

 

質問と説明

 

質 問 逮捕された嶋崎秀彦議員は、当時の担当部長が入札予定金額を教えなければならないほどの存在だったのか。

 

説 明 当時の部長が言ったとされる、「断れなかった」という意味が理解できません。通常業務での付き合いなら、議員と幹部職員との間には上下関係ができませんから。

     噂によると、漏えいしたのは「最低入札価格」だったようです。これ以下の価格で入札すると失格になりますよ、という数値です。「最低入札価格」は、業者が廉価で仕事をとって手抜き工事をすることを避けるためのものです。

     入札価格差があまりなかったそうです。それが事実なら、その不自然なこととセットで考える必要がありそうです。

 

質 問 嶋崎議員は、大物ではなかったということか。

 

説 明 入札と大物かどうかとは、別問題ではないかと思います。大物に対してなら、誰にでも入札予定価格を教えるものでしょうか・・・・・・違うと思います。そんなことでは、競争入札制度自体が成り立ちません。

 

     嶋崎議員は、自称「大物」ではあったようです。行儀が悪く、威張っていました。たぶん、「兄貴分」のマネをしていたのでしょう。彼も、その道の大物になりたかったのだとは思います。

 

質 問 彼は、ワルだったと聞いている。実際は、どうなのか。

 

説 明 「小ワル」だったかもしれません。何かを頼んでおいて、梯子を外すことが少なくありませんでした。ある人と闘っていると思っていたら、裏で密約を結んでいたことがあったくらい危ないところがありました。 ただ、気の好い議員だったとは思います。

 

質 問 嶋崎議員の、辞職の仕方が変だった。昨年10月の段階で、本人は「観念」していたらしい、それならその時点で辞職するべきだった。

 

説 明 その時点で辞めておけば、混乱が少なかったと思われます。親しい人には、「辞めるなと、警察の指導があった」と説明していたようです。しかし、警察がそんな指導をするとは思えません。 辞めなかった理由は、本人しかわかりません。

 

質 問 昨年の区議選後、嶋崎議員は議長になりたかったと聞いた。中村さんの話では、某議員が昨年の選挙後、「嶋崎議員は逮捕される」と言いふらしていたとのこと。そんな状況だったのに、議長になりたいという感性がおかしい。

 

説 明 選挙後に他の会派の人たちから、「(永田議員の)議長案」について打診がありました。ところが、嶋崎議員は「俺が議長をやる」と主張。打診してきた議員に「嶋崎議長案」を伝えたところ、「支持できない」となったようです。そのころは、まだ自分に変な自信があったのでしょう。勘が良い人なのに、錆が生じていたということになります。

 

質 問 某議員と嶋崎議員は、対立していたのか。

 

説 明 対立と密着の両方でしょう。彼の気の好いところが、政治家としての基軸の弱さに影響したのではないでしょうか。保守長老特有の、ダブルスタンダードです。彼らは、いつも都合のよいところに身を置いています。  今回は、それがアダになったのだと思います。

 

 

質 問 どういうことか、政敵に弱みを握られていたのか。

 

説 明 そうと言えます。ただ、本当のダブルスタンダードは吉村以津己元部長だったかもしれませんし、その上司だったかもしれません。

 

質 問 吉村元部長は、出世したかったのか。中村さんの同窓生ということだが、何か聞いていないか。

 

説 明 出世願望を含めて、この件は知りませんでした。私が気にしていたのは、前区長を糾弾する目的で設置されたと思われる、「100条調査委員会」のことでした。彼が、議会の違法行為を煽っているように見えました。

          先輩面して、私が彼に注意喚起をしたことがあります。彼は聞く耳を持っていませんでした。そのことを考えると、先ほどの「嶋崎議員が大物だから断れなかった」ということが、素直に聞けません。何か別の事情があるのだろうと、思ってしまいます。

 

    彼は若い時、区議会事務局職員として働いていました。結婚の仲人は当時の自民党有力議員です。議員から好かれていたのだと思います。いつの間にか、違法行為に慣れてしまったのかもしれません。

 

百条委員会 - Wikipedia

 

質 問 吉村元部長が、議会の違法行為を煽ったように見えるというのは、どういうことか。

 

説 明 議会運営上の法制度は、主に議会事務局がチェックします。事務局責任者が「合法だ」と判断すれば、詳しいことを知らない議員はその気になります。その点においては、議員は事務局の言いなりに状態です。

     彼には、議会に違法行為をさせないという、職業上の責務がありました。しかし、議会が違法と思われる前区長の「私的事項」の調査を始めたとき(「100条調査」)、彼は是正努力をするどころか、むしろ煽ったように見えました。議会を違法行為にさらしたのです。

 

質 問 他に逮捕者はでないか。

 

説 明 わかりません。これから本格的な捜査が始まるかもしれません。これまで何人もの幹部職員が、警察の調査対象になったようです。幹部職員ひとりが在宅起訴ということですが、上司から報告を求められて説明した職員には同情します。

 

質 問 100条調査委員会がつくられそうか。

 

説 明 どちらも断言できません。容疑者が起訴されれば、裁判になります。100条調査委員会は、裁判中のものを対象にできませんので、難しいでしょう。

     それでも順法意識が弱い議会ですから、関係なくやるかもしれません。その場合は、捜査妨害になる恐れがあります。

 

質 問 区議会のパワー・バランスが崩れるか。

 

説 明 とっくに崩れています。嶋崎議員の逮捕で、同じ会派に所属していた「良心的」「保守派」と呼ばれる議員の立場が苦しくなります。もちろん、情報漏えいに会派としての責任はありません。しかし、攻撃されやすくなるでしょう。

     昨年、警察の調べが始まった段階で、議員辞職をしなかった、嶋崎議員の罪は大きいと思います。攻撃する側としては、この時期での辞職で「ラッキー」となったでしょう。

 

     理性のある人が議会活動を向上させるのではなく、謀略上手な人が牛耳る世界へ向かう速度が増すと思われます。

     自民党なら、左翼議員を上手に利用するグループが、一層幅を利かせることになりそうです。左翼議員にしてみれば、自民党が混乱するのかは大歓迎でしょうから、それに協力するはずです。区長選挙前の、「混乱」を避けるのが難しくなりました。ただし、共産党議員は、それなりに筋を通すかもしれません。

 

質 問 区政の醜態を晒すことにならないか。

 

説 明 これまでも醜態を晒してきましたし、今も晒しています。これから、火事場泥棒みたいな人も出ることでしょう。正常化は、数少ない心ある議員に期待するしかありません。

 

質 問 心ある議員が苦労しているようだ。議会として必要なものは何か。

 

説 明 すでに私が失ったかもしれないもの、 勇気です。