使い方次第

 

私の記憶では、千代田区で現職の議員が逮捕されたのは

初めてではないかと思います。

少なくても、過去50年間にはいませんでした。

 

今回も、この件についてのブログ投稿も、確証がありません。

どちらかというと、役所内の噂話をまとめたようなものですから、

信用度が低いものです。

今度の容疑の対象になった、入札価格漏えい事件の

経過に関する2次情報に過ぎないものとしてご覧ください。

 

議案を審議する区議会企画総務委員会(当時)で、

委員の中から「おかしい」「やり直した方が良いのではないか」と、

疑問が出されていたそうです。(会議録は未確認)

しかし、議案は可決して契約が成立しました。

 

その話を聞いたとき、「へぇ~、この手の議案で異議が出ただけでも

たいしたことだ」と思ったものです。

 

モヤモヤ感があったとしていても、通常であれば皮肉を述べる程度で

契約議案は可決してしまいます。

 

情報が少ない議会は、契約に関してはいつも疎外されています。

公開される情報がほとんどないためです。

そうした中で、委員が異議を述べることができるというのは珍しいことです。

 

しかも、この種のものは仕返しをされる危険性を伴います。

私も仕返しをされた経験がありますので、

危険性のあることは知っています。

 

どうして当該企画総務委員は、「おかしい」と感じたのでしょう。

勘なのかもしれません。

あるいは、怪しいという情報を掴んでいたのかもしれません。

 

噂話の一つに、当該業者が嶋崎容疑者以外の議員にも

「働きかけていた」というものがあります。

働きかけられた議員は、即座に「断った」とのことです。

当然、業者が他の議員に働きかけたかもしれないと認識します。

 

そういうことがあって、当該議員の関係者が

「この契約は怪しい」ということで発言したのかもしれません。

せっかく疑問に感じたのですから、その時点で契約議案を凍結して、

委員会として突っ込んだ調査をするべきでした。

 

しかし、「あとで使おう」と思えば、指摘をしただけに止めておくことが、

賢い選択のように思えます。

仮にそうだとしたら、見事としか言いようがありません。

 

弱みを掴んでおけば、当時者を自由にできるかもしれないのです。

最近の嶋崎容疑者が、某議員の言いなりに見えたのは、ひょっとして・・・・・・

 

ただし、これも私の勝手な想像というか、単なる妄想に過ぎません。

 

 

上司の指示とは

 

マスコミ情報によると、吉村以津己容疑者に契約情報を提供しろ

と指示したのが、当時の副区長だというのです。

ちょっと信じられない話です。

 

以下も、事実確認ができていない私の妄想になります。

 

役所内の噂によると、早期退職をした吉村容疑者の

再就職先をあっせんしたのが、当該前副区長だったようです。

 

吉村容疑者は最終的に日比谷図書館に勤務し、

参考人として警察に調べられている時点で、解雇されたと伝わっています。

役所の重鎮の了解がなければ、区立図書館に就職できません。

 

なぜ、前副区長がそこまで吉村容疑者に親切だったのか疑問でした。

今度の件で、「なるほど、そういう事情だったのか」と思う人がいそうです。

私には、その辺がまだ納得できていません。

 

前副区長は、前区長によって選任され、2期務めています。

つまり、前副区長の立場は前区長を支え、補佐する立場です。

それを誓ったから、再任されたのでしょう。

 

それなのに「反前区長派」と言われた吉村容疑者を、

特別大事にするのはどういうことなのでしょう。

しかも、吉村容疑者は「前区長」を攻撃していた某議員たちと、

連携していたと思える状況があったのです。

 

ふり返るに、前区長が選任される時期は、

当時の区長と自民党議員団は険悪な関係にありました。

 

新しい副区長の選任ができない状況が続き、

副区長は長期間不在でした。

一度は副区長人事案を提示されましたが、議会は否決しました。

 

そこで活躍したのが、当時の「4人組」です。

当時の「4人組」は自民党を離党していて、

前区長の代理人的役割を果たすほどでした。

 

自民党議員団と「4人組」代表との非公式交渉で、

次の副区長は誰なら納得できるか協議しました。

複数の副区長候補の氏名があがりました。

しかし、うまくいきません。

 

自民党の了解を得るために、「4人組」が最後に提案したのが

前副区長の名前でした。

彼なら、自民党も反対しないだろうと踏んだということです。

旗の色がハッキリしないことと、温厚さが彼の売りになりました。

 

「しょうがないか」と、自民党議員団代表の皆さんが了解しました。

 

「4人組」の努力がなければ、前副区長の就任はなかったものです。

そういう経過があるので、彼らが「4人組」と

親しい関係になったとしても不思議ではないといえます。

 

それでも、前副区長が今回の逮捕劇の背景に存在していたとは、

思いたくないものです。

役所ぐるみの情報漏えいに見えてしまうからです。

 

この話、単なる噂であることを願っています。

 

千代田区では30数年ほど前から、「返り忠」が

横行するようになりました。

「返り忠」(かえりちゅう)の意味 (jitenon.jp)

 

怪文書が普通に出回るようになったのも、そのころからです。

冤罪で裁くような行為も、それ以降珍しくなくなりました。

 

当時の区幹部職員がライバルの同僚職員や、

思い通りにならない議員を陥れたのが発端です。

当該区幹部職員は、あの「都議会のドン」と

敵対しても平気という、強靭な精神の持ち主です。

 

区長選挙後、彼は新区長から解任されました。

 

人は替わりましたが、

政敵を陥れる技術だけは、庁内に残存しているのかもしれません。

 

権謀術数(けんぼうじっすう)とか、権謀術策いう語彙があります。

その言葉が似合う、千代田区政にはしたくないものです。