ついに逮捕者が

 

昨日、千代田区議会の嶋崎秀彦議員と

吉村以津己元千代田区幹部職員が逮捕されて、

いま千代田区役所が大揺れしています。

報道によれば、二人の逮捕容疑は「官製談合防止法違反」です。

 

吉村以津己容疑者が、千代田区役所の行政管理担当部長のときに、

嶋崎秀彦議員と「特殊な関係」ができたようです。

「事件」は、2020年5月です。

 

容疑は、お茶の水小学校改築に伴う、空調設備と

給排水衛生設備の入札予定価格を漏えいさせたというものです。

 

嶋崎容疑者は、昨日議長に辞職願を提出して認められていますので、

すでに議員ではありません。

辞職願は家族が届けたようですから、

本人はこうなることを予測していたのかもしれません。

 

嶋崎議員は昨年10月の段階で医師の診断書を提出して、

それ以降は区議会を欠席していました。

 

「警察から任意の取り調べを受けているのではないか」と、噂されました。

ヤフーニュースで警察が調査しているらしいとの報道があり、

彼への連絡が取れない状況になったためです。

 

また、昨年の春に「嶋崎議員は逮捕されるので、

同じ会派にならないほうがいいよ」と、

某議員が他の議員に働きかけていたこともあります。

そのころは、「なんの話?」と首を傾げたものです。

 

この手の話は、当時者か警察関係者以外にはわからないものです。

昨年の春の段階で、嶋崎議員の逮捕のことが本当にわかっていたとしたら、

某議員が今回の逮捕劇に何らかの形で関わっていることになります。

 

また、警察情報に触れることができる

立場にいたかもしれないということになります。

 

かなり危ない話です。

 

吉村容疑者は行政管理担当部長のあと、

千代田区議会事務局長に就任していましたが、

2022年の千代田区長選挙のあと早期退職をしています。

 

彼は公務員を辞めた直後に、千代田区の関係組織に再就職しました。

早期退職をして割り増し退職金を受け取ったうえ、

再就職先を斡旋してもらったのは「異例だ」と、

役所内で囁かれていました。

 

他の職員の目には、「特別扱いされていた」ように見えたのでしょう。

事実はわかりませんが、「何かある」と見られてもおかしくない状況でした。

 

毎日新聞によると、情報漏えいについて彼は

上司から指示を受けていたようなことを語っているそうです。

朝日新聞デジタルでは、上司の役職名が示唆されています。

 

報道の通りだとすれば、捜査対象が拡大するかもしれません。

また、組織ぐるみだったという話になりかねません。

 

逮捕の元部長が明かす「癒着」の実態 千代田区の官製談合事件 (msn.com)

 

千代田区議ら官製談合容疑で逮捕 元区部長は「副区長の依頼」と証言 (msn.com)

 

違法行為が平気だった

 

ここから先は私の妄想であり、無責任な投稿です。

無視していただいたほうが、よろしいかもしれません。

 

大学の同窓ということがあって、吉村容疑者には

私なりの親近感をもっていました。

昔の彼の人柄は、悪くなかったと認識しています。

 

ただ、議会事務局長時代の行動に疑問を感じていました。

前区長のプライベートな問題を対象にして、

無理やり「100条調査委員会」を設置させる推進役を演じていました。

前区長攻撃のために、違法と思われる行為を

扇動していたように見えたのです。

 

そのときは、「背景がある」とは思いませんでしたが、

違法行為ではないかについては、このブログでも指摘してきました。

 

やがて、「彼は特定の議員たちと特異の関係があって、

前区長の追い落しのあとの新しい区長就任に成功すれば、

彼自身が重職につくことができると考えていたらしい」

そんな噂話が聞こえてくるようになりました。(2次情報)

 

それが事実であれば、議会の違法行為を煽っていたことも解せます。

そこまで奮闘したのに、彼の意中の人の当選は叶いませんでした。

 

彼は某議員と嶋崎議員の双方と密接な関係をもち、嶋崎議員には

入札情報を、某議員には嶋崎議員の様子を伝えていたのかもしれません。

 

両議員は蜜月時代があったとはいえ、

利害関係そのものは相反していました。

 

見間違えたのか、あるいは両議員を手玉に取ろうとしたのか

彼の頭の中はわかりません。

もしかしたら、信頼していた某議員に裏切られたのかもしれません。

 

繰り返します。これはあくまで私の妄想です。

 

仮にそれに近いことがあったとしたら、

千代田区議会は計り知れない危険性を内包していることになります。

普通の議員では、某議員らに太刀打ちできないでしょう。

 

謀議員と親しい人は、いつ裏切られるかわからない恐怖を

持ち続けなくてはならないことに、同情してしまいます。

 

自分の国を愛せない日本人がいるように、

自分たちが暮らすまち(自治体)を愛そうとせず、

利用することだけを考える議員がいるようです。

 

きれいごとで政治ができない、という現実があることは承知しています。

でも、千代田区や議会を貶めることを何とも思わない人が

これ以上増えることは、何とか避けたいものです。