地震・火事・傷害

 

新年になっての夕方、賀状を書いているときに足下が揺れたので、

即テレビをつけて「速報」に気持ちを集中させました。

 

緊急地震速報では津波情報や、

連続の揺れに備えるようにという、限られた情報しか伝わりませんでした。

 

しばらくしてライブ映像等が放映されて、火災が起きていることがわかりました。

深夜まで、報道番組から目を離すことができません。

 

驚いたのは、翌日の報道画像を見てです。

地割れ、山崩れ、津波、火事の被害状況を目の当たりにすることになりました。

映像を通してであっても、被害の大きさを感じ取ることができます。

 

被害状況が、東日本大震災の様子と重なりました。

 

知人のひとりが、震源地に近い場所に家を持っています。

電話で聴いたところでは、家屋の一部が崩壊してしまったそうです。

地震があったときに彼は家にいませんでしたので、身体への被害はありません。

 

でも、被災地では百人以上が亡くなっています。

犠牲者は、数百人になる恐れがあります。

家屋等の崩壊状況が映し出されるたびに、

「あゝ、被害者はこれからどうやって生きぬいていくのだろう」と考え、

被災地における「不動産所有の虚しさ」を感じました。

 

災害の恐れがあると識者が警鐘を鳴らしても、

不動産を持つ人たちはそこを放棄して移転することができません。

 

不動産の存在が人を動けなくしてしまうという意味での、

「不動産」になるのです。

それに、収入源なしでは生きて行けません。

 

1月3日は、箱根駅伝をテレビで楽しんでいましたが、

途中震災警報が入りますので、落ち着きませんでした。

翌日以降も地震警戒情報が続きました。

 

驚いたのは、台湾が被災地支援の体制を整えたのに、

日本側が支援要請をしなかったということです。

受け入れ態勢の問題があるかもしれませんが、

政府の対応には釈然としないところがあります。

 

そして、羽田空港での惨事です。

能登震災被害者への支援物資を運ぶ海上保安庁の空輸機と、

JALの旅客機の衝突による爆発事故が、気持を落ち込ませました。

 

事故原因の究明には時間がかかることでしょうが、

それぞれのプロが揃っているのに起きた事故です。

 

どうやら機器の不具合ではなく、人的要素が濃厚のようです。

断定できる段階ではありませんが、

プロでも間違えることがあるということです。

 

今度の事故では、JALの機長、CAの皆さんと乗客の姿勢の良さで、

搭乗者全員の命が助かりました。

ANAの社員も乗客救助に協力を惜しまなかった、と伝わっています。

 

CA関係者は、「日頃の訓練によるもの」と説明します。

 

 

 

自分で準備しないと

 

今度の地震で、注目を浴びたのが太陽光発電パネルです。

破壊されたパネルでも、機能していて下手に触ると感電する恐れがあると、

経済産業省が注意喚起のメッセージを発信しました。

 

「愚策を進める小池知事」能登半島地震で「太陽光パネルに近寄らないで」注意喚起…設置義務化を進めた小池百合子氏に批判が飛び火 (msn.com)

 

台風などで壊れた太陽光パネルは感電する危険性が高い、

ということはこれまで色々な識者から指摘を受けていました。

 

しかし政府・東京都・市区町村は、この声に耳を傾けません。

「安全なまち」を提唱しているのに、やっていることは「危険だらけ」です。

行政のプロでも、都合で間違えた判断をするということです。

 

大坂地域を牛耳る政治家の皆さんが、中国系企業と

密接な関係を構築して太陽光パネルを敷設していることが

利権がらみではないかと疑われています。

災害・事故時の太陽光パネルは命にかかわる問題ですから、

利権どころではありません。

 

いくら政府が、行政が「やるべきだ」と煽っても、命にかかわることの

「判断」は、他人任せにしておくと危険です。

できるだけ積極的に情報を集めて、自己責任で対応する必要があります。

 

災害時の避難袋整備も同じです。

行政に任せるのではなく、自分で確保しておかないと

「ひもじい思い」を強いられることになります。

能登地震直後の被災者の一部が、長期間そういう状況におかれています。

 

被災地で水が不足している中、金沢市のファミリーマートが

ペットボトルを通常の倍の値段で売っていたことがわかりました。

他方で、水を無料配布した地元のスーパーマーケットがあった、

と報じられています。

 

商人の本質が、こういう時に表面化します。

 

別件です。

1月3日の夜半、秋葉原駅山手線車内で、女性が刃物で3人に

斬りつけた事件がありました。

 

最近、「治安が悪い」とされてきている千代田区での出来事なので、

「またか」という思いがします。

 

この手のものは、個人では防ぎようがありません。

行政でも防げません。

「危険」を察知したときに、その場から離れるしかないかもしれません。

それも個人の判断によります。

 

2003年の韓国での地下鉄放火事件では、当局の

「指示と対応の誤り」で192人が死亡(焼死)しました。

燃える車体から、乗客を逃げ出せない状態にしてしまった、

人災と言える事件です。

 

大邱地下鉄放火事件 - Wikipedia

 

韓国と日本では行政等の質がまったく違いますが、最終的には

自分で判断する習慣を身に着けておかないと、

危険な道に追いやられる恐れがあります。

 

何でも行政を頼る環境に置かれると、

個人の危険察知能力が退化するでしょうから、要注意です。

 

 

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