人取り合戦

 

事実確認ができていない、千代田区議会の動向です。

自民党議員が内部分裂したことは、昨日お伝えしました。

 

残された議長経験者が2人いる、「長老会派」は永田議員と

白川議員を含めて4人で会派届を出しました。

 

自民党議員内の多数は、議長経験者である長老議員と

「一緒に仕事をすることができない」として、独自に5人の会派を立ち上げました。

 

その後、都民ファーストなどが6人会派を結成して、多数派となりました。

 

そして昨日、自民党の5人会派が元自民党議員の早尾議員を入れて、

6人会派となりました。

その結果、区議会に6人会派が2つできたことになります。

どちらが議会運営の指導権を握るか、という話になっていきます。

 

ところが、面白いことに立憲民主党の岩佐議員と岩田議員が、

都民ファーストと同じ会派に所属したのです。

8議員を擁する会派になりました。

 

シーソーゲーム状態が続いて、

自民党系都民ファースト・立憲民主党系会派が膨らんだのです。

自民党議員以外の知恵者が、面白いことを考えたものです。

自民党系6人会派は、当てが外れたことでしょう。

 

都民ファーストがいる会派「次世代(略称)は寄せ集めですから、

政党に関係なく結集することが可能です。

まだ拡大することも可能です。

 

しかし、自民党系6人会派の方は、他党の議員を加えるわけにはいきません。

早尾議員を加えたこと自体が自民党組織として問題になりそうなのに、

他党の人間を参加させる数合わせは、無理だと思われます。

 

常識的に考えると、「勝負あり」です。

立憲と都民ファースト系の会派が、指導権を持つことになります。

ただ、今の千代田区議会は無節操になっていますので、何が起きるかわかりません。

 

重職はどうなる

 

水面下で議長経験者が、今回も議長をやりたいと「希望」しているようですが、

それが難しくなっているようです。

 

もともと、今回の騒動の原因となった某議員の議長になりたい

という「希望」が通るはずがありません。

当然と言えば当然の話です。

 

では、誰が正副議長、議会運営委員長になるべきなのか。

それは、皆で相談すればよい話です。

 

騒動を起こした自民党議員は、今回は重職を遠慮すべきかと思います。

謙虚さがない人間は、尊敬されることはありません。

それぞれ好い人ですが、自己顕示欲が強いので嫌われることがあります。

 

話がまとまらなかったら、多数決決定が「民主的」でしょう。

 

他の議員はどうなりますでしょうか。

公明党議員二人は、独自路線を歩むことでしょう。

 

日本維新の会、共産党と左系無所属が会派を統合するとは考えられないので、

「お手並み拝見状態」になると思われます。

4人の自民党系「長老」会派が、4人のままでいれる保証もなさそうです。

 

この流れは、自民党議員の分裂を固定化させることにないかねませんので、

自民党の統一を願う会派ができてもおかしくありません。

緩衝材の存在が、必要に思えます。

4人が崩れるかもしれません。

 

もちろん、これは裏付けのない私の「妄想」です。

 

野次馬的には、実に面白い千代田区議会になりました。

銭湯のように出入り自由な政党と会派。

長老に有利な、無理矢理の慣例自体が通らなくなっています。

 

急がずに、じっくりと今後の議会の在り方について、皆で考えてほしいものです。