世紀末時計

 

人類破滅のイメージを伝える「世界終末時計」の針が、

今年で3年連続して残り100秒を示しています。

 

この時計は、アメリカの科学者たちが考案したもので、0時7分前からスタートしました。

0時になると、人類が終末を迎えるという意味です。

ウィキペディアによると、7分前にした理由は「見た目が良かったから」だとのことです。

 

2020年に100秒前だったものが、今でも100秒前です。

ウクライナ危機なのに変化がないのが不思議ですが、

核が使われる恐れがあるというイメージは伝わります。

 

「実際に核兵器が使われる恐れがあるのか」ということですが、

その危険性はありそうです。

 

誰が誰に対して核兵器を使うのかですが、

1,ロシアがウクライナなどに対して使う

2,アメリカがロシアに対して使う

3,アメリカがウクライナに投下して、ロシアのせいにする

以上の3通りが考えられます。

 

昨日のブログでお伝えしましたが、現時点ではロシアには

核兵器を使う必要性がありません。

 

日本ではロシアが追い込まれていると宣伝されていますが、

どうやらウクライナ軍が奪還している地域は、戦略的に重要ではないようです。

 

アメリカのジャーナリストが語るように、「ロシア制裁に加わらなかった国の動きに

変化がない」ということは、「ロシア不利の状況にはない」ということの表れです。

国際関係に敏感な各国は、アメリカ有利ということになれば豹変するはずですが、

そうなっていません。

 

アメリカでは一部メディアが、「核の先制攻撃をすべきだ」と騒ぐ、

ゼレンスキー大統領の危険性を指摘するようになったことが伝えられています。

しかし、日本国内のメディアは、相変わらず偏った報道を続けています。

 

戦況不利なロシアが核兵器を使うかもしれない、という話は理論的にはありえます。

しかし、「ウクライナ軍は人のいない平原をロシア軍から取り返しているだけであり、

全体としてはロシア優勢であることに変わりはない」

(アメリカ軍事アナリストの指摘から)ということなら、とりあえず安心です。

 

偽旗作戦があるかも

 

いくらゼレンスキー大統領がアメリカに対して「核兵器を使え」と騒いでも、

先制攻撃は簡単にできるものではありません。

 

でも、アメリカがウクライナを核攻撃して、

それを「ロシアがやった」とすることは考えられます。

いわゆる「偽旗(にせはた)作戦」です。

 

これは、香港やトランプ大統領に対して行われたもので、敵が味方のふりをして

事件を起こすし、それを理由に弾圧をしたり反撃したりする戦術です。

 

今回の場合は、先制攻撃容認の世論形成が目的でしょう。

誘導されて真珠湾攻撃を行った日本に対して、

戦争不参加の意思を示していたアメリカ国民が、

一挙に日本叩きに変わったことでわかるように、かなり効果があるものです。

 

別の言い方をしますと、どこの国民もプロパガンダに「乗せられやすい」ということです。

 

核戦争になるといわれる「第三次世界大戦」を避けるために、

私たちは何をすべきでしょうか。

 

見識を持たれている政治家は、「事実を知ることだ。国民が事実を知れば、

政治家は間違うことができない」、「国を守る、家族を守るという気概があれば、

戦争を避けることができる」と訴えます。

 

そなんでしょうが、実はその辺が怪しいのです。

 

確かに、いま核を使うとしたらアメリカでしょう。

そのことを多くの人たちが知れば、簡単に核を使用できなくなります。

しかし、日本国民の大半は「まさか、そんな危険な状態にある」とは

思っていないことでしょう。

 

他国で戦争が起きようとも、自国民が拉致されようとも、他人事にしてしまう日本人。

唯一の被爆国である日本なのに、想像以上の無関心さです。

 

自分だけでなく、家族も危ない状況にあることを、

どうしたら共通認識にできるのでしょうか。

 

動き出せば、すごいパワーを発揮する日本人ですが、動くまでが大変です。

 

世界終末時計(ウィキペディアから)