2月28日に行われた相模原市議会3月定例会議 日程41.文教委員会提出議案第1号「相模原市いじめの防止等に関する条例について」
1.議案提出までの経過
2.2月28日の質疑、討論、採決要点
3.その他
以上の項目にしたがって説明をしていきたい。
取り急ぎ要点を書いていくと、
【質疑で出た質問論点】
① 議案提出までの文教委員会の活動経過の中で主に部会形式で行われているのはなぜか?
→(議場答弁要旨)
昨年5月から文教委員会において委員会活動を続けてきた。関連文教部会を12回開催した。会議体選定も委員で協議した結果である。
→(解説)
平成25年度 文教委員会活動
平成25年
・ 5月21日:委員長・副委員長互選。(中村知成委員長、西家克己副委員長)
・ 6月17日:文教委員会活動テーマ「いじめと体罰について」が委員総員により合意される。
・ 9月27日:所管事務調査「いじめ対策に関する調査研究」が委員総員により議決される。
・ 10月21日:いじめの防止等に関する条例制定(但し、制定期限は設けない。)を委員会の活動目的に設定することについて、委員総員により合意される。
・ 12月20日:いじめに対する各会派の理念の説明及び議論。
各会派提出の条例案を正副委員長でとりまとめ、それをたたき台として委員会条例案の協議をすることに対して、委員総員により合意される。
平成26年4月1日施行を目途に条例制定作業を進める(期限を設けた制定)ことについて、委員総員により合意される。
・ 2月10日:「相模原市いじめの防止等に関する条例」(委員会提出案)の内容が委員総員により可決される。
上記条例の提出日を2月28日とすることについて、委員総員により可決される。
*議決時退席者:1
・ 2月28日:本会議にて議案提出。
以上が議案提出までの、委員の合意・議決に焦点をあてた経過です。
2月28日までに、4段階に分けて委員の意思・合意・議決を確認していることがわかります。
所属党も、思想・信条も、支援を受けている労働組合なども、異なる委員の間で、意思をまとめるという委員会運営は労力と調整が要求されます。
それを委員会という会議体で一貫して行うことについては、さまざまな課題があります。
一つに、議事録があり、市民傍聴がある委員会では、委員の合意形成、ベクトルを一定の方向にまとめていくことが難しいこと。
先ほど書いた、所属党、支援を受けている労働組合などを意識して委員の主張が硬直化し、議論が平行線をたどる傾向があります。
一方で、開かれた議会という観点からは、委員会形式での活動が望ましい面もあります。
但し、市民は情報公開請求をすれば文教部会での議事録も閲覧することができます。
今回の委員会活動において、文教部会の会議体形式が多用されたのは、合意形成上の理由であり、市民からその内容を秘匿するためでないのは明白です。
(続く)