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相模湾沖にて、艦艇48隻、航空機45機参加の観艦式が行われた。

縦列で航行する艦艇を映像で見ていて、甲板士官として護衛艦に乗り組んでいた頃の記憶が蘇った。


受閲艦艇の艦橋内における、前艦との距離を一定に保つための操船風景や、この日のために艦内・外整備にいそしむ曹士の姿が目に浮かぶようであった。


基礎自治体から今の日本を見ていて思うのだが、通信技術をはじめとする科学技術が発達し、社会変化の加速度がこれだけ増すと、行政単位が市、県、国であろうと、変化に適応しなければ生き残れない。


「生き残る」というのは、行政組織が自らの意志(戦略)を持って、短・中・長期計画を実現していくことであり、


ただ単に、クラゲのように大洋を漂っている状態ではない。


自分自身の人生を振り返ってみると、6年間の海上自衛官時代に心身ともに鍛錬された感がある。


帝国海軍時代の海軍兵学校のように一日何十発も殴られることはなかったが、特に幹部候補生学校(江田島)時がきつかった。当時は「今は前よりはましなはず」と自分に言い聞かせていた。


伝統とは、「ある民族・社会・集団の中で、思想・風俗・習慣・様式・技術・しきたりなど、規範的なものとして古くから受け継がれてきた事柄」である。


海上自衛隊は海軍の伝統を継承しているし、日本には戦前から継承している伝統がある。


伝統を解体しようと目論む人間にとっては直視したくない現実である。


「魂(spirit)」という言葉がある。


これからも魂をしっかりと持ち、前に進んでいきたいと思う。

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赤レンガ(海上自衛隊幹部候補生学校HPより)