一般質問準備作業、陳情聞き取りを行い、17:00から横浜で神奈川県隊友会の皆さんとの安全保障勉強会に出席。
元陸上幕僚長 冨澤 暉様から「わが国の国防を考える」というテーマで以下の講義をしていただく。
(基礎編として)
・ミサイル防衛の限界
・南西島嶼防衛について
参考資料として、冨澤氏が平成23年に発表された危機管理に関する論文が添付されていたが、以下の危機管理の定義を含め、非常に示唆に富むものであった。
「危機管理とは、
1.平時から
①危機を予測し
②危機発生を予防し
③危機発生を警戒しつつ発生した場合の対応を準備して、
2.危機発生後
④危機、即ち非常事態(有事)発生と同時に、準備した計画に基づき、あるいは臨機に対応して、危機を治め
⑤復興する
という、あらゆる組織にとっての”生き残り”のための一連の行動である。」
冨澤氏は、1の平時における準備と、2の危機発生後の対処行動に大別し、減災にはともに等しく重要であると説明している。
1.③の「準備」に関しては、相模原市の本会議一般質問や防災特別委員会において私も質問及び提案をしている。
・ 災害発生時における自衛隊、米軍の過去の支援実績の検証
・ 現実的な国の安全保障策の提示
・ 都市環境における基地のメリットとデメリット
以上を踏まえずに、相模原市内の基地問題に対して言及をするのは無責任であると思う。
相模原の歴史に関しては、複数の文献をもとに調査・研究を進めているが、「相模原と軍」の複雑な関係は研究を進めるほどに深く脳裏に焼き付いていく。
軍は戦前は帝国陸軍であり、戦後は米軍に変わった。
相模原は「軍隊」に翻弄されてきたまちとも言える。
その複雑な歴史的背景を洞察しつつ、平時における準備の不足が発災時に被害結果となり反映される危機管理の分野においてこれからも提言をしてゆく。