東日本大震災から11年が経ちました。

改めて被害にあわれた方々に心よりお見舞いを申し上げると共に、亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り致します。

陸前高田のみなさんとの相互支援の関係も11年になります。

昨年のホームゲームイベント「陸前高田ランド」では馴染みの方達と久しぶりに顔を合わせることができましたし、年末には陸前高田のみなさんとの関わりも描かれている映画を特別に陸前高田で上映してもらい、街の皆さんに見ていただくことができました。「支援はブームじゃない」という合言葉の元、関係性を築き上げてきたからこそ様々なことが実現しています。

そして、2011年初めて行ったサッカー教室で出会い、その後も度々顔を合わせていましたが、上京を機にフロンターレのグッズショップで4年間働いていたサクタロウが今春よりフロンターレを卒業して、就職することになりました。

初めて彼と出会ったところからここまでを振り返ると、11年という時の流れを感じざるを得ません。初めて会った時のサクタロウは今の自分の娘と同い年、五年生でした。あの頃の彼と同じ歳の子どもを持つ親として、天災という人の手ではどうすることもできないことであれ、あの当時の子ども達の置かれた状況を想像すると胸に詰まるものがあります。よくぞあそこから逞しく前を向き、ここまで頑張ったなと年齢とは関係なく人としての強さを感じざるを得ません。

そしてあの時、僕らが足を運び共にサッカーをしたことで、彼の中でフロンターレという存在が大きくなってくれたことは本当に嬉しいことですし、これからの彼の人生をずっと応援したいと思います。サク、頑張れ‼︎



11年経ちますが、これからも自分の出来ることを、自分でなければ出来ないことを引き続きコツコツ続けていきたいと思います。

中村憲剛