でっちようかんの敗北 | 善司郎食堂部ナカムラのブログ ”クチコミほどではございません”

善司郎食堂部ナカムラのブログ ”クチコミほどではございません”

インスタには載せない
内側のはなし、という
テイストのブログになりました。
(毎日更新、、、でもなくなりました)
ブログタイトルはグー*ルレビューで
ありがたくもつけていただいた評価から

善司郎食堂部
  火ー金 11:00 〜 16:00
  土日祝 12:00 〜 16:00
(お食事は14時までの提供)
   ラストオーダー 15:30

毎週月曜・毎月第2第4日曜 定休

当店は子育て世代店主の営む
仕出し屋の食堂部門ですので
仕出しその他都合により
臨時やすみとなる場合が度々ございます。

また、席数が多くありませんので
時間帯や曜日によっては
混雑する場合もございます。
お電話にて、営業、席の有無など
ご確認頂いてからのご来店を
おすすめしております。
ご予約も大歓迎です。
☎︎ 0770 62 0091

駐車場は
当店敦賀側に、軽自動車もしくは
準ずるサイズの小型車スペースが3台分と

はす向かい「大和タクシー」さま待機所に
5台分(こちらは広いです)
ご用意しております。
万一どちらも満車の場合はおたずねください。
満車の場合のオススメは
上中駅(南側)駐車場です。

ワンボックスタイプ、
3ナンバータイプなどの
大きなお車は、歩行者、自転車との
接触事故防止、お客様のお車保護のために、
はす向かい駐車場へお願いしております。

尚、小浜側
「かみなか歯科」さま駐車場には
どなた様も
お停めになりませんよう
よろしくお願いいたします。

・・・✂︎・・・・・・・・・・・・・・・

すっかり冬景色ですね!
ナカムラです。
先週はヨナタンデイリーミュージアムが
福井ウィークで
いろいろと福井のことについて
思いを馳せた期間だったのですが、
福井ウィークの導入部分で
嶺北と嶺南、という話を
少しだけ書きました。

まあ、県の北部と南部では、
違う部分もたくさんあるのですが、
共通の文化もたくさんあるんですよ、
という部分までは盛り込まなかったのですが、
福井の冬といえば
嶺北、嶺南ともに食べる風物詩に

でっちようかん

がありますよね。
これ、実際は水ようかんなのですが、
福井ではこれをでっちようかんと呼びます。
冬にたくさん食べるものですが、
これについてナカムラには
苦いエピソードがあるのです。

20歳になる前。
製菓専門学校に通っていた時の話です。
なにかの弾みで、この、福井の冬の
でっちようかん、の話になり、
滋賀から来ていた同級生も、
滋賀にも冬にでっちようかんあるで!
という話になりました。
お互い若かったので、
うちのでっちようかんの方が美味いんじゃ!
という流れになっていき、
ほな休み明けに、持ってきたるわ!ということになり、
ナカムラも丁度帰省のタイミングでしたので、
地元でここぞ!と思う店のでっちようかんを買い、
学校の昼休みに、
いざ!!尋常に勝負!!!!
と、いうことになったのですが、
滋賀の彼女が勇ましく取り出だしてきたのは、
今までナカムラが見たこともないパターンの
でっちようかん。それは、
竹の皮をぺたっと左右両側から三つ折りほどに
折りたたんだような薄い形状のもので、
中身はしっかりとした薄い蒸し羊羹でした。
これが、

美味しかった…。

同じでっちようかんとは言え、
福井のものは所詮水ようかんです。
周りに居た友人の満場一致で
滋賀のでっちようかんに軍配が上がりました。
滋賀県の和菓子って
美味しいのですよね。お城があって
城下町文化ですから、お茶の必要性から、
和菓子は必然と発展するのです。
美味いに決まっています。
自信満々に持っていった
福井のでっちようかんの敗北…。

でっちようかんの、でっち、
すなわち「丁稚」とは、奉公人です。
お店(おたな)から年末のお休みをもらって
田舎に帰る時に、家族への土産として
自分で、店の残り材料を使って作ること
(一説には、鍋にくっついている店の商品の残り)を許されたのが丁稚羊羹。
と言われているので、
福井のでっちようかんは水で薄めて作った
水ようかん。というのが有名なのですが、
おそらくですが、
滋賀の丁稚羊羹は、水で薄めることはせずに
少ない材料を容器に薄く伸ばしたので。
という成り立ちだと思われます。

成り立ちとしてはそういうものなのですが、
福井のでっちようかんが水くさいとか
そういうことではありません。
どのお店のものも個性があり美味しいものです。

雪が降ったのでまた
でっちようかんが美味しく
感じられるかもしれませんね◎

19日水曜日、
食堂部は通常営業いたします。
よろしくお願い申し上げます。