私にとって、「これまで演じてきたキャラクターはどのような存在か?」というご質問をコメントでいただきました。
(外画というよりはアニメやゲームのキャラクターについて…かな)
例に出していただいた春野サクラ役は1番長く演じてきて、これまでの悲喜こもごもすべてが詰まっていて、もっとも身近に感じている大好きなキャラクターなのは間違いありません。
とは言え、サクラ=イコール=私ではもちろんないわけで、ときには台詞の解釈に悩んだりもして。
私の活動歴の大半を共にしていますし、なんだか戦友めいた気持ちもあります。
街中でサクラちゃんのストラップをつけている人を見れば「嬉しい〜」となるし、台本を読んで、ナルトに酷いこと言ってるなとか、そんなワガママな!と思っても、もしも誰かに「サクラって乱暴でワガママで嫌い‼︎」と言われたら、
「がびーん!いえいえ、健気なとこもあって、頑張り屋で、良いところもいっぱいあるんですよ!良い子です」と弁解したくなるような…何というか、自分自身ではないのだけれど、他人のような気もしない、そんな不思議な感じです。
弥生・シュバエル(デュアル)
は、デビューしたてで少し背伸びをしてお姉さんポジションをしていたけれど、今ならすんなりできるのかな…でもあれはあの頃の私にしか出せない何かがあったのかも…。
ゾイドのスイートちゃんやGUN道MUSASHIの夢姫は私には珍しく可愛らしい役だったな〜、
ギルガメッシュの紀世子さん、根暗な私はどっぷり入り込んだっけ…、
巌窟王のユージェニー、今でも好きと言って下さる方がいて、私も大好きな役だから嬉しいな
などなど全部挙げたらキリがないのですが、ここに書いていない役も含め、アルバムをめくるようにときどき思い出したりして、みんな宝物です
逆転裁判の千尋さんみたいに、自分ももともと作品のファン、しかもゲームやドラマでは他の方が既に演じられているキャラは、私がイメージを壊しませんように!とか、私バージョンも「異議なし!」と思っていただけたら良いな…とドキドキしたり。
そして、すっごく正直に言ってしまうと、10年以上前にたった一度ゲストで少しだけ喋った役で、パッと思い出せないものも中にはあったりすると思うんです
それでも間違いなく、その時は作品のことや役の役割を真剣に考えて取り組んだはずなので、それが経験値となり積み重なり、今の役者としての私がいます。
すんなり共感して歩み寄れた役もあれば、演出家さんのダメ出しで調整しつつ作った役、様々です。
ときには思うようにできなくて悔しかったり、恥ずかしい失敗もしたりもしますが、ひとつひとつの作品や役が貴重な経験や出会いをもたらしてくれています。
そんなわけで、一期一会、どのキャラクターもかけがえのない大切な存在だと思っています。
(お聞きになりたかったことと、ずれていたらごめんなさい🙏)
ちなみに、どうあっても共感しにくい(例えば殺人鬼とか…ホラーの外画など)役がきたら…、
役者ならではの色々な経験!と思って割り切って、とことんマイク前では入り込んじゃうことにしていますよ。
もしインタビューとかで聞かれたら話すことがなくなっちゃったなーと、いうくらい長々と書いてしまいました(^◇^;)
それではこの辺で!