デビュー35周年!

「中村あゆみ35周年記念2019 Remaster

13週連続配信~第11週目は・・・


1991年頃からLAで暮らす日が増え、

わざわざ日本からスタッフがLAまで来てくれ

打合せ&レコーディングということも。

Heart of Diamonds・Ⅱ』は、

ちょうどその時期に制作したベスト・アルバム。

レコーディングは1917年に

チャーリーチャップリンが映画撮影用に作った

A&Mスタジオでスタートした。


あの‘カーペンターズ’も

レコーディングで使った、というスタジオ。

何を隠そう「We are the world」が収録されたのも

どうやらこのスタジオだったらしい。

MVで観たフラッグが、その時もまだ

スタジオ内に掲げられている状態。

しかも、廊下では‘マイケル・ボルトン’が

ふつうに歩いている・・・。

そんなドキドキの環境で、

前回のベスト盤『Heart of Diamonds』の

リミックスを担当してくれた‘ジョー・チカレリ’を

エンジニアに迎えてレコーディングが始まった。


2曲あった新曲のうちの1曲は

保険会社のCMに起用された。

もう1曲は鎌田ジョージとのDuet曲「少年の瞳」。

二人ともなんだか照れ臭くて、歌入れが終わっ時、

お互いの歌を聴いて

お互いを指差しながら大笑いした。


レコーディング作業にも余裕が出てきたし、

プライベートでは恋をしたり、

何もかもが順調だった。

実に満たされた時期だった、

そのはずたった。


スタジオのソファーにもたれながら

カレンダーガールのトラックダウンを待っていた私。

その耳に、突然、金縛りにあったようなニュースが入ってくる。


「尾崎豊君が亡くなったらしいよ」。


あの頃はネット環境も無く

人伝に聞いたそのニュースを

「それ本当なの?」と何度も訊き返した。

けれど、涙は出なかった。

‘そんなの嘘に決まっている’と

‘会って確かめるまでは信じない’と

頭の中のどこかがフリーズした感覚・・・。

でも、日本に帰ってからも

すぐに確かめる勇気は出なかった。


あの頃は幸せに満ち溢れてはずなのに

何となく悲しくて遠のいていたこのアルバム。

今は、このアルバムを聴いてみて

どんな私に出会えるか楽しみだ。


ハミングバード/ワーナー時代の初期13作品を

35周年記念 2019 Remaster】として、5/1(水)より13週連続配信開始!

初ハイレゾ配信も同時解禁!!

↓↓↓

https://WarnerMusicJapan.lnk.to/HeartofDiamonds2AB