20数年前に世の中に颯爽と私を送り出して多くのファンに囲まれて大合唱していた「翼の折れたエンジェル」あの頃、私に向かって明日に向かって拳を振り上げながら…限り無く純粋で青い青春という空間の中にいた私と彼ら(ファン)達…
私はあの頃からあまり振り返るという事をせず生きてきたような気がする…
そして彼ら達もそれぞれ大人になっていた。ほとんどの人達が家庭を持ち子供を持ち(中には未だ独身という人もいるが、笑!)気がつけば青春とは、程遠い存在、過去の遺産として心の奥の思い出という部屋にしまい込んでいるという人に私も含め、なっているのでは…???
今回、私の人生の中で2回目のチャンスのBig Waveが向こうの方に見える…
しかし今回は19才の頃の様に身軽で自由で若くはない(笑)
私の脇腹には今を代表する向こう見ずでやんちゃな小学校4年生のギャングエイジが鉛の様にぶら下がっていて私は彼女を抱き抱えながらの波乗りに挑戦なのだ。しかもシングルマザーというハンディを抱えながら…
カバーアルバムの話が私の所にやって来る前、復帰して歌のお仕事が少しずつ増え始めた頃、シングルマザーとしては当然の事だが、父親役も兼ねていた私は、仕事なんかは選んでいられなかったし、週末は勿論の事、平日でさえ時々家をあける生活になっていた。ステージを用意された私は、がむしゃらに歌い叫んでいた…。そして歌っている場所はともかく、私が歌い出すと沢山の人達が集まって来てくれてそのうち大合唱になる。10年間歌の世界を離れていた私は新鮮かつ嬉しかった…歌える事が。そして胸の奥の思い出の部屋から青春を取り出し涙ぐんでいる彼ら達をみた…。感動した、だって彼らの子供達も私の翼の折れたエンジェルを歌っている…拳を振り上げながら大声で歌ってくれている…
「翼の折れたエンジェル2008」
この歌を7月23日に発売される「VOICE」に入れる事になった時、
ソニーの私の担当のプロデューサー水見さんがこんな感じはどうだ!? と、ある洋楽のCDを聞かせくれた。彼言わく「アコースティックギターと歌というのも今さらという感じがするしね」私はその音を聞いた時なるほどと思った。そしてジョージが「これは俺がアレンジするよ」と言った時、ドキドキしてワクワクした。ずっとアレンジを変えないで20数年間歌ってきた翼の折れたエンジェルに新しい洋服を着せる時がきたのだ!しかもこんな大胆に可愛らしく(笑)
8ビートから16ビートに…これなら8ビートをよく知らない彼らの子供達の体にすんなりと入るなと思った。そして今PV(プロモーションビデオ)が制作されようとしてる。テーマは2つあって、一つは格好いい中村あゆみ。もうひとつは…親子二代で楽しめる。親子二代で達成できるをコンセプトとして今プロデューサーの水見さんは徹夜しながらビデオチームと編集している真っ最中です。
もう時期できるPVの中で歌っている中村あゆみを楽しみに待っていて下さい。そして私と一緒にあの頃に負けないくらい輝きながらBig Waveに乗りましょう