カテェプロレスの夜は明けないのか? | プロレスラーにあこがれて

プロレスラーにあこがれて

ツイッターもよろしくお願いします
@nakamuraigf


先日ノアで行われた船木vs桜庭。色々と思うところがあったので、個人的な良かった点と悪かった点に分けて書きたいと思います。

良かった点
・開始直後の桜庭の飛びつき
・グラウンドの展開
・桜庭のジャンピングニーに付き合わなかった船木
・ジャンピングニーをの後すぐ終わらせた船木
・プロレスの余白を最小限にしたこと(ゼロではない)


 

悪かった点
・プロレスなのに"マーシャルアーツ"ルール
・PRIDEのレフェリー登用
・桜庭のジャンピングニー
・フィニッシュの説得力不足


まず、良かった点から。

桜庭の飛びつき


緊張感のある良い雰囲気をつくったと思います。


グラウンドの展開

回転体ほどではありませんが見所があります。
この手の試合は、膠着してグダグダ続きで見所が一切なくなりがちですが、そうはしないのがこの二人(特に船木)の凄さですね🥲


桜庭のジャンピングニーに付き合わなかった船木、その後すぐ終わらせた船木


この試合で最悪だった、桜庭のジャンピングニー。これが炸裂()していたら最悪の展開になっていたかと思います。
船木はそれを受けず、捕らえてKO。二人のプロレスへの思いがコントラストになっているようで趣深かったです。
(これがシナリオ通りなのかもしれませんが…)

・プロレスの余白を最小限にしたこと(ゼロではない)
余白=飛び膝、ではありません。
この手の試合は、ムキになっているのかスカしているのか分からないが、とにかく噛み合わずに勝敗がつかないクソみたいな試合になることが多いです。そんな試合のように、プロレスとして成立していない(その上、格闘技としてもしょっぱい)試合=余白がゼロの試合と考えています。
しかし、今回の試合のグラウンドのシーンはリアリティーがあって面白かった。リアリティーとファンタジーが同居している点が良かったのです。

では次に、悪かった点。

・プロレスなのに"マーシャルアーツ"ルール、PRIDEのレフェリー登用

二人のプロレスラーがするプロレスなのだから"マーシャルアーツ"以外の言葉で表すべき。プロレスを総合のレフェリーが裁けるのか?裁けるんだろうけど

・桜庭のジャンピングニー
最悪のポイント。流れ通りならそれとして、もっとうまくやるべき。

・フィニッシュの説得力不足
スタンディングのスリーパー。格闘技に寄せた格闘技未満のプロレスで終わってしまった感。途中まで良かっただけに残念!
(3分ちょっとの試合で、途中と最後がダメだったら全部ダメってことになるけども)

この試合は時間の短さに救われたかなと。ノアの船木の試合では面白い方かもしれないけど、もっと凄い試合を知っているだけに満足はできない!




7年前だけどね😭




今のカテェプロレスは、ハードヒットとGLEATが両翼を担っているんでしょうが、ホントにつまらないですよね。久々に見た両者の対抗戦(=第二試合、シュレック・佐藤vs飯塚・伊藤)、特に序盤は見てられなかったです。伊藤はローキックが相当鋭いんですが、プロレスラーが地味なローキック得意技にしてどうするんだよ?って思ってしまいます😱
(ちなみに第一試合の那須vs田中稔はそこそこ面白かったのですが、稔の運動神経が凄いのは分かるんですけど、試合がなんか薄く感じて好きになれないんですよね。)


第3試合の女子の試合は面白かったです。

元々U系の女子の試合では、昔駒澤柴ティストさんに教えていただいた、ハードヒットでやったWINDY智美の不穏試合が深く印象に残っています。
今回の試合はそれと気色が違いますが、空手出身の選手が両チームにいて、お互いムキになってボディブローをゴツゴツ打ち込むところとか面白かったですね。


女子の試合が面白かったとツイートしたところ、一番信頼すべきプロレスレビュワーである140字プロレスさんよりこんなコメントが。






「プロレスの体裁を保ちたい男子と、束縛からの解放=表現のためにプロレスをする女子」という対比。

女子プロレスを全く見ない私なりに、140字さんの意見を(普段駒シバさんが言っていることと合わせて)解釈したところ、元々プロレスファンではなかった女子だからこそ、プロレスの枠に縛られず良い表現ができる、ということか?と。

プロレスを実況するアナウンサーでも、元々プロレスファンだったアナウンサーの実況はやかましくて聞いてられないけど、プロレスファンじゃないアナウンサーの方がリアリティーがあって聞きやすかったりしますよね。

上の2人は似てるようで全然違うと思います。


女子のカテェ試合も面白いんだろうけど、やっぱり男子にも頑張ってほしいなと。カテェプロレスの夜明けを願ってやまない今日この頃です。