……51秒、藤田和之選手の勝ち!!
勝者を告げるコールの後、オーケストラ版炎のファイターのテーマが流れる。
ざわめく観客たちに向かい、藤田はリング上で吠えていた。
第一試合 顔面蹴り上げで藤田の勝ち
「とにかくハートが強かった。道場で一番しごかれてたし、こんなこと言っちゃアレだけど、落ちこぼれでしたよ。でもハートが強いから、一生懸命ついていくという気持ちがあったし、その努力をずっと重ねて、「ベルトを獲った」って聞いた時はボクも嬉しかったですね。」
2012年12月号掲載のインタビュー。
一方の真壁は2年間IWGPから遠ざかっていたものの、年に1、2回は挑戦するぐらいの立ち位置。
あれから7年半。
藤田はノアに参戦。まるで純プロレスの再履修。
そして順応していく。
真壁は…正直、何試合目で試合をしているか分からない。目立った成績は全く残せていない。
藤田真壁戦実現におけるIGFという大きな壁、藤田がプロレスド下手という障壁が取り除かれたのに、真壁が置物状態というズンドコ。
何とかならないのか?
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20xx年両国国技館
内藤哲也を顔面蹴り上げで15分葬した藤田。
彼の前にあの男が現れる。
「おぅッ野獣ちゃんよォ!お前ェんとこの手下の首取ッたぞーッ!コレで文句無ェだろーッ!」