こんにちは。中村です。

 

だんだん暑くなり、夏が近づいていますね。

夏、と言えば、怪談。

と言うか、最近、怪談が好きで、良く怪談話のラジオ(Pod Cast)とか、You tubeとかを見ているので、

自分が体験した怪談、を記載したいと思います。

 

それほど、ハードではないですが、怖い話が嫌いな人は、読まないでください。

 

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去年、仕事での出張時に、関東にある某県で、ビジネスホテルに宿泊していた時の事です。

誰もが知る有名な某チェーンのビジネスホテルです。

 

ちなみに、後で、気になってネットで何か事故とか起こってないよな、と調べましたが、

特に何もヒットしなかったので、問題ない、と思うのですが、

調べきれていない可能性もあるので、何とも言い切れません。

よって、ただの気のせい、の可能性もあります。

 

 

その日は、普通に仕事から帰り、宿泊ホテルにチェックインし、食事も済ませて部屋に帰ってきました。

一流の怪談師であれば、怪異発生時まで、何か伏線などを張り巡らせるのでしょうが、

実際、特に何もない日でした。

変な場所に行った、とかもないし、昼間に変な現象、なども特に起こっていません。

 

夜更けになり、一人部屋でお風呂に入り、狭い部屋で机に座り、テレビを見ていた時のことです。

 

「トントントン」

 

・・・どこかで、何かを叩くような音がしました。

 

最初、テレビから発生しているのかな、と思いました。

何かタイトルは忘れましたが、映画を視聴していたのです。

パニック系の騒がしい感じの韓国系の作品でした。

 

「トントントン ターン」

 

ちょっとだけ、気になったので、テレビの音をミュートにしてみました。

 

シーン。

 

気のせいか。

 

・・・いや、少し時間が経つと、確かに音がします。

 

「トントントン ターン ターン」

 

どこからしている音なのか、と思い、神経を集中させて、音の発生源を探ります。

 

「トントントン ターン ターン ターン」

 

どうやら、部屋の足許から音がしているようです。

それほど、大きな音ではありませんが、かと言って、気付かない程度、という事でもありません。

 

「トントントン ターン ターン ターン」

 

その時、私が思ったことは、「隣の部屋の人がタップダンスのタップを踏んでいるのかな」でした。

恐らく、隣の部屋の床を叩くような音、が床を通じて、この部屋の床の下から音が響いている、そう推測したのです。

隣の部屋の人が、貧乏ゆすり、や足を床に軽く打ち付ける、もしくは、もう少し大きい音であったので、

結論として、隣の部屋でタップを踏んでいる、という状況を予想しました。

 

・・・ちょっと奇妙ですが。

 

ビジネスホテルで、部屋でタップダンスの練習をする人は稀でしょうから。

狭いですしね。

 

「トントントン ターン ターン ターン」

 

気にせず、テレビの音量を戻して、テレビを見ていたのですが、ちょっとこのタップ音が大きい気がします。

 

「トントントン ターン ターン ターン トントントン」

 

 

何となーく、気になるので、どうしても聞いてしまうのですが、途中でリズムに一定の規則性があることに気が付きます。

 

 

「トントントン ターン ターン ターン トントントン」

 

 

 

「トントントン ターン ターン ターン トントントン」

 

 

この、パターン、何だ!!??

 

 

 

・・・あぁ、この状況はヤバいな。

 

 

勘の良い人は、判りますでしょうか?

 

・・・ ー ー ー ・・・

 

というリズム。

 

 

・・これは、モールス信号における「SOS」を表しています。

 

 

トントントン(短い3回のリズム)=S を表し、

ツーツーツー(長く3回叩くリズム)=O を表し、

トントントン(短い3回のリズム)=S を表すため、

これらを続けると、SOS、となります。

(モールス信号は、音でも表現できますし、光でも、パパパ、パーパーパー、パパパ、と放射すればSOSが表現できます)

 

 

つまり、

「助けて」 という意味です。

 

・・・この瞬間、身の毛がよだつ感じがしました。

なんとなーく、人為的なものではなく、怪奇現象ではないか、と思ったからです。

 

一度は、フロントに電話して、注意してもらおうかな、とも思いましたが、藪蛇になると嫌なので、やめました。

(「お客様、隣の部屋には今夜は誰も宿泊してませんよ」とか。)

(一方、実際は隣の人は静かに寝ているのに、「隣から苦情来てますよ」とか言われたら可哀想だし、迷惑かもな、と)

(どちらの隣なのか、は判りませんでした。しかし、下の部屋の人が天井を叩く、とかではない、気がします)

 

あと、例えば隣の部屋で、誰かが悪人に監禁されていて、実際に誰かに助けを求めている、という事態も

あり得るかと一瞬考えましたが、その可能性は非常に低い、と判断しました。

 

何故か、というと、ビジネスホテルの部屋に監禁すること自体が難しいし、

また助けて欲しいなら、大声を出したり、もっと大きい音を立てることができるはずだからです。

(狭い部屋ですし、壁や、ベッドや机、加湿器などを思い切り蹴とばせば良いはず)

 

総合的に上記状況を勘案すると、ただの怪奇現象ではないか、と。

 

 

少ししてから、怖くなったので、寝ました。

(実際は、それほど大きな音ではないので、それほどの恐怖は感じていません。薄気味悪い、という程度でした)

 

寝るまで、その音がずっと続いていたのか、というのもあまり記憶が鮮明ではないのですが、

途中でまあまあ大きな音になって、それから消えていった気がします。

(と言っても、ドンドンドン、というような、かなり大きな音、というほどでもありません。

やはり、誰かがタップを強めに踏んでいる程度、でしょうか。

すごく硬いもので床を叩く、というより、やはり足でタップを踏む程度、というのが一番しっくりくる、という印象です)

(ベッドや壁、ではなく、下の床を何かで叩いていた(イメージは足の裏で踏んでいた)、という感じでした)

 

そして次の日は、何事もなく起きたし、その後は、特に何も起きていません。

(まさかな、と思い、次の日ネットで事件や、そのホテルで過去に何か起きていないか、など調べましたが、

特に何も見つかりませんでした)

 

・・・一体、何だったのでしょうか。

 

真夏の、というか初夏の怪談でした。

 

PS 

上述しましたが、「トントントン ツーツーツー トントントン」 

のSOSサインは、山で遭難した際などに、

光の信号等でも送れるので、覚えておいて損はないかと思います。

 

ではまた。