よみきかせ②
前半からのつづきさて、タカシ先生にはもうひとり子どもがいます。女の子です。こちらの幼少期もタカシお父さんが読みきかせの役を仰せつかっていたのですが、長男のそれとはちょっと違います。それこそ、1,2歳の時には「がたんごとん」や「さかながにげた」「おつきさまこんばんは」なんていう簡単な絵本を読んであげていたのですが、物語を読み始める頃に変化が現れました。それは・・・「お父さん臭いからお母さんに読んでもらう」(涙)そう言われちゃあ、タカシお父さんの出る幕はありません。しかし、お母さんが忙しかったり、早く寝せたい時にはタカシお父さんが読み聞かせをするのですが、持ってくる絵本といったら、話が長く、読むのに時間がかかるシリーズ絵本。(あえて本名は書きません)その内容は、話の展開が多く、1冊の内容が2話3話分あるのではないか?という構成。「展開が少なければ子どもにも読みやすいのに。せっかく絵が可愛いのに残念」と思いつつ、「その絵本じゃない絵本なら読んであげる。それは話が長いから寝られなくなっちゃう」と別の絵本を持って来させるのです。代わりの持ってくるのは女の子向けのディズニー系でした。話は変わりますが、絵本は、物語を楽しむや、字に親しむ事の他に「絵を読む(見る)」事も絵本の役割の1つです。このシリーズ絵本は子ども自身が絵を楽しむと言う面では素晴らしい絵本なのですが、ここで言っているのは「就寝前のウチの読み聞かせの場面では向かないかな」というだけです。かくして、「タカシお父さんは臭い+絵本を最後まで読んでくれない=絶対にお母さんに読んでもらう」の図式が出来上がり、現在に至るまで読み聞かせは母であるK子先生のお仕事になったのであります。もちろん、K子先生もそのシリーズ絵本は敬遠気味ではあったのだけれど。小学生になったある日、娘が「お兄ちゃんはどんな絵本読んでいたの?」というので、どろぼうがっこうを紹介したところ、珍しく「お父さん読んで読んで!!」とせがむもので、お兄ちゃんの時のように抑揚を付けて読んであげました。するとさすが兄妹。同じ場面で何度も笑い、「もう一回もう一回」とか、ヌキアシサシアシのところはたかしお父さんと一緒にリズムに乗って歌ったりとか。それはそれは楽しい時間を過ごせ、楽しすぎて寝れなくなっちゃうぐらいの大笑い。先に書いた「シリーズものは寝られなくなるので読まない」という説得力が皆無になる程です。それからしばらくの間、娘はお父さんの後ろからついてきて「ヌキアシサシアシ♪(ギャハハ〜)」と大笑いするのです。「読み聞かせの効果」として山形県と東北大の共同研究において「子どもの語彙力が増える」とか「親のストレス軽減につながる」とか、そう言う研究成果があったようです。それはそうなんだろうし、そこを視点に「だから読みきかせっていいよ」という啓発なのでしょうが、タカシ先生はちょっと違います。読み聞かせを一通り終えた親として言えることは、もしあの時、子ども達に読み聞かせをしていなかったら、「こういた思い出はなかっただろうなぁ」と言うこと。子どもの幼児期って、子育てや生活でイッパイイッパイなのですが、ほんの数分を読み聞かせに時間を費やすことで、親にはこんなにも暖かなで豊かな一生の思い出ができると言うこと。「よみきかせ」それはきっと、子どもに読み聞かせをしているのではなく、10年後の自分へのご褒美だと、タカシ先生は思うのです。調子にのって続編も買ったけど…どろぼうがっこうぜんいんだつごく (かこさとしおはなしのほん)Amazon(アマゾン)こちらはこどもへの評判はあまり良くなかった。読み聞かせには不向きなタカシ先生著(泣)さくらの木の下で: 桜の木の下で紡がれる子ども達の記録Amazon(アマゾン)