陸上をやっている中学生が目標としている全国レベルの大きな大会はふたつあります。



ひとつ目は通称「全中」と呼ばれている「全日本中学校陸上競技選手権大会」

※今年度の全中はコロナウィルスの影響で中止となりました。



私は陸上素人なので愛花が挑戦している女子800mと1500mしかわからないのでこの種目について書きたいと思います。



まず、この全中は参加するだけでも大変なレベルの高い大会です。



5月から6月にかけて中体連(中学校体育連盟)の地区大会が開催され(愛花の場合は高崎市の大会)その各種目上位6名が通信陸上大会(群馬県大会)に参加できます。




この通信陸上大会は全都道府県で開催されこの大会での予選・準決勝・決勝どれでも良いので全中の参加標準記録をクリアすれば全中に参加する事ができます。
(今年度は8月末に延期)



7月に開催される県中学生総体も同じく中体連地区大会を勝ち抜いてからの参加になり、この大会の記録も全中参加標準記録をクリアすれば全中に参加できます。


さらに県総体3位までに入れば関東大会にも出場できます。
(今年度は県総体も関東大会も中止)


全中の参加標準記録は

800m 2分16秒50

1500m 4分38秒00



ちなみに昨年度、群馬県で全中参加標準記録をクリアし全中に参加できた選手は

800m 愛花含め3名    (全国で87名)
1500m 該当者無し でした。(全国で58名)

参加条件が厳しいので該当者無しの県もあるのです。






そしてもうひとつの大きな大会が「ジュニアオリンピック」

(2019年度のジュニアオリンピックは台風の影響で2日目と3日目が中止になりました)




こちらの参加標準記録は

800m 2分18秒50 (中1〜中2の1〜3月生まれ)

1500m 4分36秒00 (中2〜中3の1〜3月生まれ)


期間中の公認大会であれば何度かチャンスはあるのですがやはり条件が厳しいのでひとりも参加標準記録をクリアできない県もあります。

ただジュニアオリンピックの場合はクリアできなくても選考会での県1位が出場できるので各種目最低47名は出場枠があります。




と、こんな感じなのですが今年は全中が中止になってしまったので救済策として全中とジュニアオリンピックが合併したような大会が特別開催されます。




それが「全国中学生陸上競技大会 2020」です。





しかしコロナの影響で参加人数を制限するため今までの全中やジュニアオリンピックよりさらに厳しい条件になりました。







参加標準記録


800m 2分16秒07   

1500m 4分38秒00

しかも申込み時点で全国ランキング40位以内


つまり、1種目40名しか出られないのです。



愛花は先日の大会で800mと1500mどちらもクリアしましたが他県での大会がまだ開催されてないだけでこのタイムでは800mはランキング外、1500mもギリギリと予想されます。



まだまだ全国のライバル達との闘いは始まったばかりです。