オデンは朝からそわそわしていた。
初めて「凄腕」と呼ばれるナンパ師の方と会うためだ。
そう
どんな方かは、今更ここで説明するまでもない。興味があればリンク先を確認して欲しい。
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さて。
何故オデンは、こんなスゴイ方と会うことになったのか?
ナンパを始めたのはいいが、地蔵するわ、番ゲすら出来ないわ、伸び悩んでいたためだ。
そもそも圧倒的に経験値が不足してるのはわかっている。
もっと沢山声かけしていけば、いずれ結果だって出るだろう。
しかし、そのためには時間をもっと確保する必要があったが、現実問題として時間が足りなかった。
独学で試行錯誤しながら経験を積むというのは大変好みなのだが、残念ながらそうするには時間が足りない。
このままでは、試行錯誤してるうちにあっという間にアラフォーである。
残された時間を考えると、いまは効率的に経験を積まなければならなかった。
とはいえ本や教材を買っても、噛み砕いて具体的な方法に落とし込むには結局時間がかかる。
しかも、その落とし込み方が正しいかの検証は、結果を見なければわからないとなれば、やはり効率的とは言えない。
無いよりはマシだろうが。
もっと早く、即座に間違いを指摘してもらい修正するにはやはり、人の目が必要である。
しかもその道で突出した結果を作っている人間の目が。
その人の知識、経験、マインド、判断の基準。
自分のものと比較してギャップを見出し、その差を埋めて行くのが最も効率的なのだ。
そう、いわゆる「師匠」こそいまのオデンには必要なのだと認識していた。
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さて、そんなわけで流星道場の門を叩くことになった。
流星道場を選んだ理由は幾つかあるが、
・門下生の方の感想ブログに好感を持てたこと
・本人も三十路を越えな上に「30代でも結果を出させられるのは私くらいだ」といった趣旨の啖呵に強い決意と責任感を感じたこと
この2点が決定的だった。
特にオデン自体三十路を越えてるので、加齢による問題を乗り越えた人の経験は貴重だと感じていた。
仮にここですぐに結果を作れなくても、ここで見聞きして感じた事は必ず糧になる、いや、すると決意を持って臨んでいた。
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21:30~ 都内某所
待ち合わせのカフェに先に入り、場所を確保。
流星さんの到着を待つ。
一体どんな方なのだろう?
Twitterの感じからすると、クロトワ大尉か逆シャア時のシャアのような渋い人かなー?
などとドキドキ期待しながら思っていると……
流「やぁ、暑いね」
?!
そこに現れたのは、イケメンなお兄さん。
オデンの乏しい語彙で表現するなら、「渋い俳優が来ると思ったら、ジャニーズが来た」という感じだ。
これは初手から想像のナナメ上を行かれてしまった。
しかし、なるほどこの格好こそ、即をするには持ってこいだということなのだろう。
そう思って見ていくととても理にかなっている気がしてくる。
少々面食らいながらも、会話をしていくと端々から感じる確固たる自信と、経験からくる具体的な表現。
高まる期待感。
深まる信頼感。
そして講習が始まる。
まずは座学。
ナンパにおける基礎基本。
常に気をつけるべきポイント。
即るまでの各段階と、その時に何をするべきか。
何故それをするべきなのか?その意図は何か?
今まで持っているだけだった細切れの知識が、体系化された形に落とし込まれて行く。
そうか、あれはそういう事だったのか。
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流「声掛けしたら次に何する?」
オ「えーと、○○ですかね?」
流「○○?よく知ってたね。普通みんなココ、△△って言うんだけど」
オ「どなたかのブログで、その単語読んだからかな?」
流「へぇ」
なんて一幕も。
何気無く言ったけど、ホントに○○だったのか!
ちなみに○○が知りたい方は、流星道場を受講しよう!!(ステマ)
あれは目からウロコですわ(°∀°)
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そんなこんなで、一通りの知識を頭に叩き込んだ。
オデンはワクワクしていた。
早くこの知識を実践してみたい。
アウトプットしてみたい!!
こんな気持ち初めて!
もう何も怖くない!!!(死亡フラグ
と、いう事で残り時間は実践タイムである。
店を出て、ゆっくり歩きつつターゲットの選定。
この界隈のナンパスポットとデンジャーゾーンを教えて貰いつつ、気になった子に声掛け。
しかし、師匠に見られてるというプレッシャーからか、上手く声掛け出来ない(言い訳)
地蔵、ガンシカの嵐
流「なんであの子に声掛けしないの?」
流「ダメなら次!もっと見極めないと!」
流「今のもっと行けたのに、なんで諦めてんの?」
厳しいアドバイスが飛ぶ。
しかし、その一言一言が沢山の気付きを与えてくれる。
なんとか修正しようと、もがく。
そうして四苦八苦してると、見かねた流星さんが手本を見せてくれる事に。
さっと周りを観て……
信号を渡って来るピッチリパンツの女の子を見つけたようだ。
渡ってくるその子をじっと見つめて……目が合った……声掛け……一言二言……会話……一緒に歩き出した?!!
………え?
まだ開始して1~2分じゃん!
一人目やん!
なんでそんな簡単に……!!!!
慌ててストーキングする。
4歩後ろを息を殺して付いて行く。
女の子は流星さんに夢中で気がつかないようだ。
そして、そのままカラオケ屋へIN。
……この間、わずか5分足らずである。
相手の子の顔はちゃんと見えなかったが、スタイルはかなり良く、触り心地とかメッチャ良さそう。
ぶっちゃけエロい身体してた。
もうね「すっげぇ」としか言えない。
喫茶店とかなら、横とか後ろでトークとかも聞けるかもだけど流石にカラオケでは無理がある。
仕方ないので、出てくるまで声掛け。
先ほど言われた部分を意識して、とにかく声掛け。
…………
ガンシカされるのが楽しくなってきたところで、流星さんからメール。
どうやら30分で出てきてくれたらしい。
女の子と別れたところを見計らい路地裏へ。
中でどんな会話をしていたのかを、ボイスレコーダーで聞かせてもらう。
話自体は普通の会話にしか聞こえないのに、気が付けばDKをしている。
なんじゃこりゃ!!
流「あのカラオケ屋、ドアに窓があるからキスまでしか出来なかった」
とのこと。
密室なら普通に弾丸即してたってことですか、そうですか。
すっげぇ\(゜□゜)/
もうね、それしか出てこない。
あれが、極みなのか。
あれが、俺の目指す姿なのか。
到達出来るのだろうか?
解らない。
だけど、行ってみたい。
その場所からどんな世界が視えるのか識りたい。
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そんな衝撃的な連れ出しを見せて貰い、愕然としつつも、終電時間が迫り、講習の時間も終わりという事で駅まで移動。
次の講習の相談や、何を目標にしたらいいかなどを聞く。
流「連れ出しまで出来てから、次の講習受けるといいかもね」
とのこと。
よし、目標が決まった。
オ「分かりました!次までに連れ出し10件こなしてから申し込みますね!!\(^o^)/」
流「……そんなにポコポコ連れ出せたらいいよね(苦笑)」
さすがの流星さんも苦笑もんである。
実際無謀に近いかもしれない。
だが、ここで無謀なくらいの宣言をして、そこにチャレンジしてこそ大きな成長が得られると思うのだ。
なに、出来なくたって恥をかくだけだ。
死にやしない。
死ななきゃ安い!!
と、言う事で次までに目標「連れ出し10件」を目指してナンパをすることにするのだった。
~続く?