かつて冬山のロッジやペンションで居候させてもらっていた時の話。


当時働いていたゲレンデはスキーの大きな大会を開催していました。

そして開催される度に各ロッジやホテルから1人ずつ、旗門員という審判のような仕事に駆り出されていました。


スキーの回転や大回転、スラロームやジャイアントスラロームの選手が旗をちゃんと通過しているかチェックする係です。


ここからあそこまでの旗門は君が見るように!
と命じられ、それぞれの旗門員が100m置きぐらいに配置されます。

特に資格も必要なく、旗を通っているかを見るだけなので素人でも良かったんですが


とにかく僕は女子選手の服装、
あのぴっちぴちのワンピースがエロくて

それを見たいがために進んで旗門員に立候補していました。
ただの変態旗門員ですニヤニヤ


その日は大学生の全国大会だったでしょうか

順調に猛スピードで滑降していく女子選手の尻を見ながら(;´Д`)ハァハァしていた時の話です。


途中から天候が大いに荒れまして、、猛吹雪に!

視界もかなり悪く数メートル先も見えないほどでした。

当然大会も一時中断。


いつまた再開するかわからないのですが、とりあえず旗門員はその場で待機という指示がでました。


この待機の時間が恐ろしく寒くて・・!


前日は凄く晴れて少し暑いぐらいだったので、その日はロンT1枚に上からスキーウェアという格好だった自分は
その場で体育座りでブルブルブルブル((( ;゚Д゚)))震えて待っていました。


僕の旗門場所は山の中腹ぐらいで、周りに人影も一切無し!


えっ?これもう下に降りてもいいんじゃね?

と思いながらも待機との指示でしたので、1人ポツンと待っていました。


その指示をくれた人はホットコーヒーを配って回っていたのですが、即効でキンキンのアイスコーヒーになる程。


そしてだーれも来ないまま一時間が過ぎた頃でしょうか。

体は雪が積もり、手も足も感覚が無くなり、体育座りから一切体が動かせなくなってしまいました。

そうすると頭がだんだんボーッとしてきて、

いやむしろ暖かいぐらい。

ほわ~んと気持ちいいぐらい。


あれ?


これこのままだと死ぬんじゃね?


まぁどうでもいいや

寝よう


となぜか危機感すら感じなくなる程。


そして意識が遠退いていった頃、そこでようやく大会スタッフの人に叩き起こされました。


スタッフの人もかなり焦っていたみたいで、何度も大丈夫か!大丈夫か!と言ってくれたのを覚えています。

ゲレンデのド真ん中で凍死する所でした。


結局大会は次の日に延期。

そして体がカチンコチンだったので滑って降りることもできず、スノーボードの板をソリ代わりにして、数十分かけて下山しました。

命からがら。


その日はロッジの仕事も何もできなくなり、ストーブの前でずっと体を溶かしていました。







結論




凍死は一定のラインまで苦しいが、後は気持ちいい






そして今だからこそ思いますが、








あの時に死んでおけば良かったあああああ




ああああああああああああ



ああああああああああああ