2010年、バンクーバー五輪での國母選手の反省してます事件でスノーボードの印象は悪化することになりました。
しかし次のソチで平野選手や平岡選手のメダル獲得もあり、少しは回復したのかなと思ってたんですが、

2016年、スロープスタイルの選手による大麻事件が発覚します。

これが発表されたのが4月

そして更に10月、今度はハーフパイプ組の未成年による国内での飲酒問題、コーチが女子選手の部屋で一晩過ごす等といった決定的な事件が起こります。

スノーボード部長は辞任、コーチは解任、強化指定を受けていた当事者選手達も解除されてしまいました。


その中で一番の衝撃だったのがソチスロープスタイル代表の角野選手でした。

なんせ作シーズンのX-GAMESで優勝した人でしたので・・


そして当事者選手達には代表に戻りたければ一年間の大会自省、そして更正プログラムを受けることを条件に出されます。

しかし角野選手はこの更正プログラムから離脱することになります。

一年間も大会に出れないことに耐えられなかったのか、真相は分かりませんが・・

今後はもうオリンピックには出ないと言ってるに等しいです。


ですが

とにかくこの騒動で、一番の被害者は僕は稲村奎汰という選手だったと思っています。

大麻を吸ったのが角野選手ともう1人未成年の選手。

これが誰だと、ネットで色んな憶測が飛び、それは稲村選手じゃないかと決め付ける人達が現れ、まとめサイト等にも角野選手と稲村選手の名前が書かれていたりしました。

今でも稲村選手を検索すると大麻関連の記事が沢山出てきます。

結局これは全くの出たらめで、翌シーズンも普通に強化指定選手だったんですが。

そのシーズンの稲村選手はメンタルをやられてしまったのか、散々な結果で終わってしまいました。


この薬物、飲酒事件は他の種目の選手にまで被害が及ぶことになりました。


ハーフパイプ、スロープスタイルの全選手の他にもスノーボードクロスやソチ銀メダルだった竹内智香さんのアルペン種目の選手までもが謹慎命令を出されます。

昨日の日記にも書いたオリンピックに出場するための前シーズンのワールドカップ、
これを全選手が出場見合せを余儀なくされます。

有望株だった女子スロープスタイルの鬼塚選手や、クロスから転向した藤森選手、広野選手、そして竹内選手は数大会の謹慎で済んだんですが、それ以外の選手は結局2016年内は大会に出ることができなかったのです。


そのアルペンの竹内選手に次ぐNo.2だった家根谷選手なんかは腹わたが煮えくり返っていたと思います。

年齢的にも平昌に全てをかけていたと思いますので。


軽い気持ちでやってしまった1つの過ちが大変な被害を生むことになってしまったのです。


結局16―17年のシーズン、プロ戦では日本人選手は目立った成績は残せませんでした。

唯一世界選手権で前回優勝者の女子スロープスタイル鬼塚選手が3位に入れたことが光だったでしょうか。


そして運命の17―18シーズン、どうなるんだと思っていましたが・・



平野選手が先日またやってくれました。

X-GAMES優勝!

凄すぎる!!


そしてそれよりも衝撃だったのが16歳の岩渕選手。

ビッグエアで2位に入りました!

女子スロープスタイル、ビッグエアは近年アンナガッサーというオーストリアの選手が頭1つ抜けています。

そのアンナガッサー選手を上回るには、縦二回転、横三回転を複合したダブルコークという技が必須条件で

女子日本人選手で試合で成功させた人は僕の記憶には無いんですが、

なんとその大技をX-GAMESという大舞台でやってのけたのです。

女子もダブル時代に突入して日本人選手も皆こぞって練習してると思うのですが、岩渕選手が先陣をきってくれました。

1位はやはりアンナ選手だったんですが、それでも大快挙です。

平昌オリンピックが本当に楽しみです!



そして最後にまた、角野選手なんですが・・


本当に残念です・・


X-GAMESビッグエアで優勝したトリプルコーク、そして昨シーズンからはそれを更に上回るクワッドコークを練習していて成功もしています。

男子は異次元過ぎる戦いになっていて、そこに角野選手が割って入っているだけに

とにかく惜しい・・

オリンピックの舞台で見たかった












まぁ、ここまで長々とダラダラと書いてきましたが




どの立場で、どの口が言っとんねん!!



というツッコミは置いといて



僕もスロープスタイルをずっと練習してたり、大会に出たりとスノーボードが大好きな1人でしたので、この現状はとても寂しかったのです。


そしてそんな世間から色々言われる中でも、真面目に頑張って平昌五輪の出場権を獲得したスノーボードの選手達を心から応援したいです。


駄文、長文失礼しました




頑張れニッポン!