ハコヨガ


横隔膜は息を吸うときの主動筋です。
これは半ドーム型の薄い筋肉で、胸腔と腹腔の仕切りになっています。

横隔膜の収縮は胸を広げ、胸腔内に陰圧を作りだし、気管を通して空気を肺の中に送りこみます。横隔膜の収縮は、腹部の臓器の優しいマッサージにもなります。

多くの骨格筋とは違い、横隔膜は、横隔神経を通る自律神経系に支配され、リズミカルに収縮と弛緩を行います。 私たちは普段意識をしない限り、この横隔膜の動きに気づきません。

しかし、プラーナヤーマなどのヨガの呼吸法は、意識的に横隔膜を収縮させて呼吸をコントロールします。これにより意識と無意識を繋げることができるのです。

下の図は、横隔膜の収縮と弛緩を表しています。

師には弾力性があるので、息を吸う時に横隔膜が収縮すると広がります。息を吐く時には横隔膜が弛緩し、肺はまるで風船のように空になっていきます。
■呼吸の補助筋
呼吸をするための補助筋をはたらかせることによって、肺の容量を拡大させ、気道を通る空気の振動を増やすことができます。姿勢を保持するための筋肉などもそうですが、日常では無意識に使っている呼吸補助筋 は、意識して目覚めさせない限り、我々の意識の中に及びません。これらの筋肉を意識的にコントロールしてはたらかせる練習をすると、深い 効果を得ることができます。
〈YOGAアナトミー 筋骨格編〉より

呼吸するときにはメインで働く筋肉(横隔膜)はもちろんのこと他のいろんな筋肉も働きます。
たくさんの筋肉がタイミングよく収縮弛緩することで呼吸が行われます。
普段は当たり前のように呼吸しているのでほとんど無意識です。

なので、きちんと呼吸してようがしてまいが、最低の呼吸が行われていれば生きていけます。

最低限であればあるほど、身体は、酸欠状態なので体に影響がでてきます。

・疲れやすい
・やる気が出ない
・感覚がにぶい
・感情の起伏が激しいもしくは乏しい

などなど。
肝臓や腎臓胃腸などが弱ってもなんとか生きていけますが、心肺機能がやられるとすぐに死ねます。
特に肺が機能しなくなると終わりです。
溺死とかわかりやすいですよね。。
酸素がないと私達は生きていけないから。

その酸素をとりいれて二酸化炭素を吐き出す呼吸は呼吸筋が働くことで行われています。

そして肺は自分では膨らめないし、横隔膜は吸うと下がれるけれど自力でもとに戻れません。

肺は横隔膜や胸郭が広がり胸腔の圧がかわることで膨らまされています。
横隔膜は下がったら、今度は腹筋群や骨盤底群が吐いて閉まることで圧がかかり戻らされてます。

持ちつ持たれつの関係で働いてくれてるんですね。

呼吸筋の補助筋である、お腹や背中や腰の筋肉は補助筋であって他の働きもしています。

それは体を

「動かすこと」

例えば、菱形筋は肩甲骨を安定させたり、よせたり広げたり。

運動でいうとボール投げたりするときや遠くにあるものを取ろうとするときなどですね。
腰方形筋は片方だと側屈、両方だと反る動きとして働きます。
振り返る、覗く自転車や車に乗るとかほぼ日常ではよく活躍することが多いと思います。

最低でも二役の仕事を受け持っているということ。

それをふまえると、

うまく呼吸ができているか?

を知るためには、

菱形筋でいうと肩甲骨が寄せたり広げれたりできるか?

とつながっていきます。

腰方形筋だと、

側屈や反りがスムーズにできるか?

ですね。

意識的に動かすことができているか、細かくみながら動いてもらいました。

アジャストすると、思ってたのと違うところを動かしてたり、逆に動いてなかったりがわかったようです。

触ってもらうと意外と意識向けてる場所が違ってたりといったことにも気づいたようです。

意識的にやってみてできてないということは、無意識でやっている普段の姿勢や、所作もそうなので、結局


・疲れやすい
・やる気が出ない
・感覚がにぶい
・感情の起伏が激しいもしくは乏しい

などの状態にじわりじわり近づいている可能性があります。

レッスン後に、スッキリしたとか身体が軽くなったとか、気分が晴れやかになるのは、そういった危うい状態から離れたということ。

できる限り日常でも姿勢や、所作がレッスンのときと同じ状態で動かせるようになるようにまた確認していきましょう。


本日も参加ありがとうございました。