ハコヨガ
■相反抑制
生体力学的な陰と陽
筋肉はある動作の中で、何をしているかによってベースとなる生体力学的な陰と陽
筋肉はある動作の中で、何をしているかによってベースとなる2つのグループに分けられます。例えば、大腿四頭筋は、膝を伸展させ真っすぐに伸ばすためにはたらく主動筋です。この動きにおいて、大腿の背面にあるハムストリングは、膝が伸展するとストレッチされる拮抗筋です。逆に、膝を曲げる時にはハムストリングが主動筋になり、大腿四頭筋が拮抗筋になります。これが生体力学的な陰と陽のコンセプトです。
相反抑制…………生理学的な陰と陽
膝を曲げたり伸ばしたり、効率の良い生体力学的なエネルギーを生み出すために、生理学的な陰と陽が存在するというのは理にかなっています。例えば、主動筋が収縮すると拮抗筋は緩みます。これは原始的な脊髄反射で、ある関節の片側の筋収縮によって、同じ関節の反対側の筋肉が緩むことを意味する「相反抑制」として知られています。この反射弓に意識的にアクセスすることで私たちはポーズを深め、改善していくことができます。
バスチモーッターナーサナでは、大腿前面にある大腿四頭筋が主動筋で、大腿の裏側のハムストリングが拮抗筋です。大腿四頭筋を収縮させると、ハムストリングを緩める信号が送られます。これは脊髄を経由して起こります。大腿四頭筋を収縮させるこの神経インパルスは 興奮性と呼ばれ、ハムストリングへのインパルスは抑制性と呼ばれます。
脳が大腿四頭筋に収縮するよう信号を送り、膝が伸ばされます。同時に脳はハムストリングスにも弛緩するように信号を送ります。この図のプラスは、興奮性インパルスを表し収縮を促す信号が脳から大腿四頭筋へ送られているのがわかります。マイナスは抑制性インパルスを表し、ハムストリングの収縮を妨害する、つまりは結果的にハムストリングスを弛緩させる信号を送っています。この両方のインパルスの組み合わせで、膝を伸ばす事ができるのです。
〈ヨガアナトミー アーサナ編〉より
今日はこちらを体感。
ポイントは伸ばしたい筋肉は、先にほどよい程度に収縮させてあげること。
皆さん右脚と左脚でパワーや感覚の左右差があったようです。
使わないといけないときに大腿四頭筋がオンやオフ(切れかけの電球のような感じ)になったり、反応が弱かったりと様々でした。
大切なのは
「やってみてどんな感じなのか」
がなにか一つでもいいのであること。
収縮してる、伸びてる、突っ張ってる、かたい、柔らかい、重い、キツイ最初はなんでもいい。
そして、さらに収縮と弛緩が感じれることで相反抑制を体感できます。
これでようやくコントロールするに入れます。
ただなんとなくやるよりも、こんなふうに細かく身体に集中して動くことで随分と身体は整っていきます。
機能解剖学の本は専門的なので読んでもわからないとなりやすいかもしれませんが、実際に動いて、体で感じてわかるとつらつら難しく書いてあることもそういうことかと腑に落ちていきます。
できるできないは関係なく、とりあえずやってみる、感じてみるを最優先に。
そうやって体で自然と身につく機能解剖学はとても心地よく楽しいです。
【お知らせ】
※4月土曜日のパーソナルはすべて満席となりました。ありがとうございます😊
また、丁寧に動いて感じていきましょう。
参加ありがとうございました。
来週は、KINARI スタジオオープンのため、お休みします。
30日㈯は代行、小野先生のレッスンとなります。
どうぞよろしくお願いいたします。