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NAKAMEの中央競馬重賞予想

主に重賞を中心にNAKAMEさんが予想します
データと血統を中心になるべく穴っぽい馬を狙うスタイルです

2重賞なので恙なくやって行きます。

 

 

日曜に行われた重賞は神戸新聞杯とオールカマー。まずは神戸新聞杯の方から振り返っていこう。

 

 

勝ったのはメイショウタバル。スタートしてすぐに先手を奪うのではなく、1角が遠いコース設定を利してゆったりとジワっとハナを取った。ハッキリとハナを取ったのはスタートして300M以上過ぎてからで、この辺りはコンビ継続の妙というかスイッチを入れないようにと慎重になっていたのだと思う。馬場の割にはそこまで時計の掛かる感じにはなっていなかったが、12.7-11.0-11.7-12.4-12.2と5Fは60秒0と平均的に流れたし、中京であることを思えばむしろ少し速いくらいかもしれない。ハイペースだった皐月賞よりはしっかりペースを落とせたし余力も折り合いもしっかりで、後ろが少し付いてこな過ぎた感はあったがレースとしては言う事なしだろう。最後は詰められたが気持ち距離が長いかなという感はあったのでそれは気にしなくていいだろう。ゴールドシップ産駒としては道悪で実績があるように、父よりはフレンチデピュティ的な所が強い馬で道悪が得意で坂も苦にしない。菊花賞は気性的にも距離がどうかという感じはするのでちょっと強気にはなれないが、結果的にはここでは力が上だったという勝利。宝塚記念とかハマりそうな条件に思うし、GⅠ級かは別として、なかなかいい先行馬として面白い1頭になっていきそうだ。

 

本命のウエストナウは11着。スタート自体は悪くなくて最初は中団辺りに付けていた。しかし少しずつ位置が下がり4角を回り切る頃にはほとんど最後方という位置。進路がカットされる不利はあったが、それがなくても上位は厳しかっただろう。足元を見た感じ馬場がダメとは思わないし、ペース的にもついて行けないような流れではなかったと思うが、完全に脚を無くした負け方。まあ今回に関しては力負けと言わざるを得ないだろう。外を使いたがる馬・騎手はこのレースに限らずそこそこいたが、その割にはインから抜けてくる馬も多くて外を回すロスはあったかもしれない。ただ勝った馬、2着3着馬は春のGⅠ出走馬でもあり、春のクラシック組と夏の上がり馬の差が如実に出た印象も。これが春路線が強いのか、それとも下からの突き上げが足りない=レベルが上がってきていないのかはこれから検証は必要か。個人的な意見とすればどっちもありそうな気はしていて、セントライト記念も同じような結果だった。ここを糧にもっとレベルアップしたい。

 

2着ジューンテイクは京都新聞杯と同様にインから抜けてくる競馬。距離ロスの大きい馬が比較的いた中でインを回れたのは大きいし、足元からして今の馬場も合っていた。菊花賞向きという印象はないけども、立ち回りの上手さは武器になるし血統からは京都は恐らくベスト。再び雨の馬場となってくると上位があってもおかしくないか。3着ショウナンラプンタもインを回ってきた馬。まあインを狙っていたというよりは外を回すくらいならインを通すという感じだったとは思うが。この馬もそっと乗っていかないといけないところがあるのでペースが流れたのは良かった。京都は出走がないがストームキャットの3×4だし全くダメな舞台ではないはずで、足りるかはわからないが折り合いさえつけば力は出せそう。上がり馬勢ではオールセインツが4着で最先着。この馬もインを回って差してきた馬で、枠を上手く使ってきた。アイドリームドアドリームの牝系出身なので中京がベストかというとそんな事はないだろうが、その中でも脚を使えたというのは一定の評価をすべきか。ディープ×ルーラーシップは重賞勝ち馬も出ているし最近も安定してい勝ち上がりを出している配合ではあるが、孫の代になってもこういった質のいい馬を出せているのは注目すべきだろう。キズナ×ルーラーシップは他にキリンジがいて、1勝クラスには新馬でスティンガーグラスの2着だったアンゴラブラックがいる。5着に1番人気のメリオーレム。菊花賞を目指せるくらいの馬で将来的にはステイヤーだとは思うが、そういう馬だけに条件の2600→重賞の2200で緩みのないペースは少し忙しかった感じは否めず。本質的には広いコースよりも小回りや内回りで立ち回りの上手さを活かすところもあると思っているし、なおの事ペースが合わなかった。鞍上が言う程馬場がダメとは思っていないが、今日の川田さんは外に出してインから出し抜かれる場面が多かったですね。賞金的には多分菊花賞には出れそうではあるが、現時点ではまだ完成度で差があるか。これから成長していきたい。6着ビザンチンドリームは相変わらずの大味な競馬ではあったが、馬体重は変わっていなくても馬自体は成長していた印象で、こういった馬場で伸びあぐねるという感じではなかったところも成長の一つだろう。ラストはモタれるところもあったが春よりは状態が上がっていると見ていいだろう。京都がベストかというと微妙な所だが、距離は間違いなく伸びていいタイプ。しぶとく踏ん張りあう競馬なら今回以上もありそう。7着バッデレイトは元々速い脚があるタイプではないけど、ある程度前で受けて最後までジリジリとしぶとく、そこまで極端に止まってはいない。ワンスエドにサトノダイヤモンドだからこういった馬場は合っているのだろうが、この流れでしっかり走っているのだから自己条件なら勝負できそうだ。10着ミスタージーティーはこういったペース、馬場でこそだと思うのだが位置を取ってくれない。状態や血統の特性とは裏腹に、ちょっと消化不良なレースが続いている。

 

続いてオールカマー。

 

本命のサヴォーナは4着。スタートがそんなに速くない馬で実際今回もそこまで良くはなかったが、2200になってメンバーが前回よりも中距離質になったこともあり二の足で先行することが出来た。大方の予測通りアウスヴァールが逃げる展開で5F61秒0のスロー。今の馬場でこれだけ落とせる田辺スロー、恐るべし。その後も特段速いラップは刻まれることなく、ラスト3Fは11.6-11.3-11.8の上がりだけ速いこれまた田辺スローの象徴のようなラップ。こうなると後ろの馬は物理的に差すことが難しくなるので前の馬がそのまま位置を入れ替えたような着順になりやすいが、まさか終始3番手にいたこの馬が4着に入れ替わるとは。確かに上がりはないし今の馬場もベストとは言えないが、このペースで行けば馬券にはなるだろうと思っていただけにショックが大きい。正直リカンカブールは交わしてほしかった。スタートが今回も良くなくそれがずっと課題として付きまといそうでメンバーは選ぶが、好位追走なら大崩れはないと思う。ただ今回の結果を見るに、暑い時期の芝の状態が良いレースはあまり良くないかも。母方がハイペリオン的だから今後の成長も期待できるし、これからもう一回り強い馬になってもらえれば。

 

勝ったのは1番人気のレーベンスティール。元々前進気勢が強くて折り合いが難しい馬ではあるだけに、田辺スローでしっかり折り合えるのかがポイントだったが、流石ルメール騎手。さっさと好位を取って馬を気分よく運ばせた。本質的に中山向きの馬ではないが、そういう馬をインから勝たせるというのは先週のセントライト記念でやったアーバンシックと同じ乗り方で、コーナーを曲がり切るまで追い出していない。直線はリカンカブールに進路を閉められそうになって危なかったが、最後は地力で抜け出した。ペースが遅かったので着差は付かなかったが、まあ力通りならこれくらいは、というところか。春に付けていたボンバービットはどうやら外したようで、田中博康厩舎はボンバービットをほとんど全ての馬に付けていたイメージではあったが徐々に使う馬、使わない馬を分けてきた。この辺りも繊細にやっている印象を受ける。東京の方がいいのは間違いないので、今回以上の相手を迎えてGⅠで足りるかだろう。

 

2着アウスヴァールは田辺スローの張本人でまんまとマイペースに持ち込めた。ノヴェリスト×スペシャルウィークだからこういう逃げの手がハマるし、形としては完璧。それで負けたのだから力差は着差以上にあるが、こういう形を作ると非常にしぶとい。相手とコース次第で今後も警戒は必要。3着リカンカブールはこちらも気難しい馬だし外枠だったらそろっと乗るかなと思ったのだが、好位を取る英断。元々機動力には秀でた馬でちゃんと折り合いさえすればこういったコースは得意なタイプ。その折り合う時がわからなくてなかなか手を出せないんですけどね。ローカルの2000重賞ならやれていい馬ではあるので、これで軽視は出来なくなったか。5着アルビージャは思った以上にスタートが決まったが中団から。勝負の明暗を分けたのは勝負所の進路取りで、目の前にレーベンスティールいるという絶好の状況で外を回す選択をしてしまった事。このスローだからロスは何としても避けたいところで、あそこでレーベンスティールの後ろをついて行ければ大きく外を回すこともなかった。配合的にどっちつかずな万能型だけど特徴がないタイプなのでこのコースは合っていると思ったし、実際に掲示板までは来て相性の良さは見せたが、進路取りの差が大きすぎた。馬は6歳でもまだまだ元気で今後も頑張れそうだが、東京だと斬れ負けしそうでローカルの1周だと器用さで劣る感は否めない。6着ステラヴェローチェは思ったよりも折り合いはついて運べたが、バゴ×ディープのしぶとい中距離馬なので、このスローを中団から差すのは厳しい。もう少し位置を取るかなと思っていたのでレーベンスティールの後ろだと仕方ないか。天皇賞秋に向かうだろうが、スローの決め手勝負だとやはり分が悪いのである程度流れて欲しいところ。展開負けした馬で言えばキラーアビリティもそんなところだが、このペースは折り合いは問題なかったのは収穫。もっとタフなレースになれば浮上できそうだし、能力的にはこんなもんじゃない。4番人気のサリエラが12着。枠なりにインを通って立ち回りは良かったが、直線で急失速。確かに2200の馬ではないしノビノビ走らせた方がいいのは確かだが、それにしても止まりすぎ。恐らく直線でレーベンスティールが前に入ってきて馬が走る気を無くしてしまったのだろう。この辺は血統通りというか難しい馬だという感じ。今回は組み立てから難しかったので、あまり気にする負けではないだろう。ただ距離はもっと欲しい。

 

 

来週で中山と中京が終わり。東京が待ってますね。やっと気候も秋っぽくなってきたし競馬の秋を楽しもう。

 

 

やります。眠いんですけども、頑張ってやります。髪切りに行ったら3連休ですか?と聞かれたので食い気味に「普通に月曜仕事です」と答えておきました。そういう事です。

 

 

とゆーわけで狙ってみたい馬のコーナー日曜版スタート。

 

 

まずは中山から。

1R

ディペンダブル 所謂ナダルのダ替わり。ナダルはコートリーディーの血を持つだけあってロベルト持ちでも牡馬偏重ではないのがいいところ。1周の競馬はいいと思うし砂を浴びても平気なら前進可能。

タイヨウフレア 前走は新馬としては結構ペースが速くて、普通ならこの馬の位置でも中団前目くらいになるのところ。いい経験だったと思うし、ドレフォン×ヴィクトワールピサにオーサムアゲインの3×4と魅力も。

2R

シルフレイ 1200か?というのはあるが、ここまでペース的にはいい競馬を経験していて経験値では上。牝系を思えば坂のあるコースがダメとは思わないし、ここも好位追走安定か。

ヴリトラハン 前走の前半3Fは当日の2勝Cと1秒程度遅いだけでそこそこ流れていた。母がネオユニの肌なので坂のあるコースの方が良さそう。今の馬場なら33秒台で入っても平均くらいだろうから脚も溜まる。

6R

コッレヴェッキオ 4角で吹っ飛びそうになったりまだまだ若いところを見せるが、砂を浴びてもしっかり競馬になった前走は収穫があった。フォンターナリーリの子供なのでダ1800はいいしここも好戦を期待。

グッドエクスプレス 未勝利馬の身だが、未勝利3戦で戦った相手は決して軽くない。アジエク×フジキセキはノーリスなど勝ち上がりは出ているし、前走は地方の小回りが合わなかった感。叩き2で前進を。

8R

レイニングキャット 今回は初ダートだが、父がディス猫だから素地はあると思うし、2歳時に札幌でダートの追い切りをした時の時計も悪くはなかった。脚力的にもっとやれていいはず。

キボウノホシ 牝系を思えば道悪の方が買いやすいのは確かだが、前走の時計とレベルは及第点。ここは内にハナに速いのが揃っているし外差しの流れになればまた差し込めるか。

サルモン

9R

ポッドテオ 春は1800や2000も使ったが、基本的にはマイラーだと思うし馬体も完成度があって見栄えがいい。今の高速馬場だと追走でどうかだが、マイラーとしての質なら見劣らない。

メタルスピード ヘイローとストームキャット的な高速巡行が持ち味だが、3歳春以降はそれは殺されるような騎乗ばかり。中山自体は合っているし2走前の手に戻りこの頭数なら46-46で走破する感じで。

ミラビリスマジック

11R

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続いて中京。

2R

バルミラクル 410㌔台の小柄な馬ではあるが、マクフィ×フジキセキでマイラー的な所もある配合ではあるので数字ほど非力ではない。ダートに替わっても良さそうだし良馬場なら変わっても。

イサナ デクラレーションオブウォーの産駒らしく前で受けて踏ん張る競馬が合っている。馬場を思うと前走はそこまで強くないが、この馬も母方にフジキセキが入るので急坂向きか。

3R

キャッスルレイク まだこれからだとは思うが、サートゥル牝馬はここまで2000では連対がなく、割とマイラー寄りに出やすい現状。牝系を考えれば荒れた馬場もこなすはず。

ダイヤモンド 武豊騎手くらいの名手でも持って行かれるくらいだから脚力は相当。サトノダイヤモンドはステイヤーが強いので母方からスピードを貰う形がベター。その点母父バクシンオーは評価ポイント。

ゴッドヴァレー

7R

ナッカーフェイス 京都で差し損ねているが、シニミニ×キンカメだと京都のスピードトラックはきつそうだし、中京の方が良さそう。半周短縮が多いメンバーで位置も取れるのでは。

タガノミスト 前走は3頭雁行でペースを落とし切れなかった。減量はなくなるが積極性のある騎手だし頭数減なら揉まれずマイペースで行けるはず。エンパイア発揮って感じで。

8R

ダンツビガー 前走は休み明けだとしても少し負け過ぎな感はあるが、減った身体が戻っていないのも原因か。今回はBに変えるし、ミッキーアイル牡馬なら1800をこなしていい。

オボッチャマ 転入初戦で大きな事は言えないが、転出前の厩舎ではなく音無厩舎を選んだ理由は気になる。晩成の牝系だし坂はOKなのでまずは目途を立てたい。

11R

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終わり。中京はあまり降らないのかな。中山は雨よりも風がね。とんでもなく強そう。台風許せねえなあ

 

 

こっちも簡潔版でやりたいと思います。神戸新聞杯が簡潔版と言いながらそこそこ書いてしまったけど、こっちはすぐ終わると思います。それではまず印の方からどうぞ。

 

 

◎サヴォーナ

○ステラヴェローチェ

▲レーベンスティール

☆アウスヴァール

△サリエラ アルビージャ

 

 

日曜は雨の影響はかなり限定的だろうが風が強い予報。中山だと直線追い風が10M程度となっている。中山2200は直線を2度通るので全体時計は速くなりやすいし上がりも速くなる。なのでペースが流れると差しやすくなるが、今年は逃げそうな馬がアウスヴァールしかいない。しかも鞍上が田辺騎手ときた。田辺騎手の逃げと言えば通称『田辺スロー』でお馴染みでひたすらペースが緩み続ける。加えて中山2200という特殊コースで直線追い風ということは向こう正面が向かい風。更にメンバーを見てみるとスタートが遅かったり距離が短そうな馬が多く、本当にペースアップしていく要因が今回はない。となると狙いたいのは前に行ける馬。血統的にはロベルトやダンジグ、内枠のノーザンテーストが強く、中山らしくパワーと機動力に長けた血が好走中。田辺スローになると考えれば長く脚を使うよりも瞬間に反応できるタイプか、単純にこういった血で先行出来るタイプが狙いやすい。1番人気になっているレーベンスティールはストライドが伸びるタイプで中山だったら外回りの方がいいタイプではあるが、折り合いが難しい馬で前走はセルバーグが平均的に行ってくれて助かった面もあった。田辺スローで2200となると折り合い面に不安は残る。それだけに内枠というのは大きなプラスだろう。ステラヴェローチェはこの馬も折り合いに難のあるタイプだが奥のある中距離馬という点においてはメンバーでもトップクラス。2200の適性は高いと思うし、中山マイスターの鞍上を迎えてどういう競馬をするか。血統に関しては神戸新聞杯でも軽く触れているのでそっちも見ていただければ。ハイクレアのしぶとさを活かす競馬がしたい。

 

本命はサヴォーナ。父はキズナで母父がスニッツェル。母父として優秀ですねえ。キズナの牡馬はしぶとい馬に出やすいがこの馬の場合は母方もしぶとさや持続力に長けた血統となっていて、ある程度前で受けて踏ん張り通す競馬が合う。ハイペリオン的な血を多く包容しているところからもそういったところに信憑性があるし、母父がダンジグ肌だから急坂も歓迎。ただそういったキャラとしてはスタートがそんなに速い方ではなく、位置を取るのに苦労するところがある。前走の函館記念はそれがもろに出てしまって理想の競馬が出来なかった。中山2200は函館2000よりも1角が近いのでスタートが遅い馬でも位置が取りやすいという事はないが、今回は外枠だしこの馬以外にもスタートの遅い馬が複数頭いる。そして鞍上も積極性が売りの騎手に替わって持ち味を出せそうだし位置も取っていくだろう。外から上手い事2番手3番手辺りを取ることが出来れば前走以上があっても。正直、能力的には人気2頭の方が上だと思うしがっぷり四つでは苦しいとは思うが、特殊コース故に紛れも起こるのが中山2200。田辺スローでほくそ笑む未来を。

 

サリエラは牝馬だが明らかにステイヤー的な感じで、2200は短い。田辺スローなら2200でもある程度は付いて行けるだろうが後ろから差すには厳しい展開だし馬群に揉まれると良くない。ラチ沿いを通る競馬に賭けるしかないか。アルビージャは帯に短し襷に長しという感じで、良く言えば万能タイプ、悪く言えばどっちつかずな馬。だからどこでもそれなりの着にまとめて崩れないだろうが勝ち切るまで。ただそういった馬がハマりやすいコース・レース。スタートを決めて中団を取りたい。キラーアビリティは地力は確かだが、この枠はちょっと微妙だし気の入りやすい馬だけに田辺スローだと折り合いが難しいか。

 

 

2重賞なので簡易的にやらせていただこうと思います。来週は土日に1つずつの重賞なので普通に予想は出来そうですが。それではまず印の方からどうぞ。

 

 

◎ウエストナウ

○ジューンテイク

▲メリオーレム

☆ミスタージーティー

△バッデレイト メイショウタバル

 

 

今年は中京開催ではあるが、中京の神戸新聞杯→京都の菊花賞というのは20年の時以来2回目。この時の菊花賞は中京の神戸新聞杯を勝ったコントレイルが勝利し、2着が中京2200の特別戦を勝ったアリストテレス。4着が神戸新聞杯4着のディープボンドで、しっかり相関性のあるコース、レースとして機能しているのがうかがえる。中京と京都の共通点は下ってきて直線を迎える点があって、そういう意味ではここでの好走は軽視できないだろうし、逆に京都に実績のある馬の軽視はここで出来ないとも言える。ただ今年は雨予報となっていて、馬場巧拙の差が大きく出そう。中京2200は直線の引き込み線からスタートするので1角が遠い。中京は1周するレイアウトだと序盤が上り、向こう正面が下りとなるので基本的にはゆったりした入りからペースアップという形になりやすい。しかし2200だと1角が遠い分序盤からペースを上げやすくて、過去3回の中京開催の神戸新聞杯では前半5Fが良馬場なら60秒程度と、阪神開催時よりも明らかに速くなっている。故に持続戦、しぶとさが求められる。雨が降り時計が掛かるとなれば、より持続力やパワー的な面が求められるだろう。今年の馬を見た感じ、良馬場じゃないと話にならないという馬はあまりいない印象だが、道悪だった21年はバゴ×ディープのステラヴェローチェが勝ち、2着にサドラーが強く出たレッドジェネシス、3着はラトロワンヌ的なパワーと道悪適性を持ったモンテディオで、やはり血統面からも馬場へのバックボーンがあった。今のところ1番人気のメリオーレムはラーイとモーンオブソングの全兄妹クロスが光る血統で、足元なんかを見ても道悪はダメではないだろう。ここでも通用する素材だと思うが、想像以上に人気をしているのと、ヘイローのクロスを継続させているだけに広いコースがベストなのかというとやや疑問符が付く。ジューンテイクはキズナ×ボリクリのニックスでそこは評価できるし、斬れる脚はなく道悪が合う足元に見えるのでここも条件は悪くない。ただ京都新聞杯は運にも恵まれた印象はあり、当時ほどスムーズに行けるか微妙な所と単純にインが使えるかどうかが不安。

 

本命はウエストナウ。父はキズナで母父がフランケル。フランケルがガリレオの血を持っているのでその点は強調できるところだが、母がダンジグのクロスを持つのでキズナ×フランケルでも比較的早期から動ける背景がある。この馬の血統で強調したいのはやはり母方にナシュワンが入っている事で、ナシュワンとディープインパクトは同じ牝系でこの馬の場合はバークレア=ハイトオブファッションの4×5。このハイクレアから成る牝系は優れたスタミナや持続力というのが特徴的で、ここを刺激して得られるものは斬れ味ではなく持続力。だからこそバゴ×ディープは中距離馬になるだというのを大阪杯のステラヴェローチェ(◎4着)で説明した。ただここだけを意識するとスタミナお化けだが完成度が出ない。なのでダンジグであったり、ステラヴェローチェで言えばオールザウェイベイビーのようなマイラー要素が重要。そういったところをウエストナウはしっかり押さえているし、ステラヴェローチェ的な馬として強調が出来る。京都新聞杯は1コーナーで行儀の悪いところを見せてしまったが、本来であればあれで気持ちが切れてもおかしくない。ペースを落とし楽に運べたとは言え、逸走からメンタルがファイトバックして2着は素質を感じさせるし、まだキャリア2戦。ここで更にいい姿を見せてくれるのか楽しみ。

 

ミスタージーティーはリズムの良くない競馬が春のGⅠでは続いた。ドゥラメンテ×リッスンなのでもっと前受けしてしぶとさを活かす競馬の方がいいだろう。道悪は大丈夫なのでこの条件で持ち味を発揮したい。メイショウタバルは距離が長そうなイメージだが、ゴールドシップ産駒の割には道悪が上手くフレンチデピュティ的。高速巡行させたらド下手な鞍上だが、緩急をつける感じで運べれば。

 

 

やります。なんか台風14号が意味不明な進路で日本にやってくるとか。平松政次のシュートでも投げられないよう軌道になってるし、頭おかしいんですかね、地球。

 

 

とゆーわけで狙ってみたい馬のコーナー土曜版スタート。

 

 

まずは中山から。

1R

ミトノキャット まさか連闘で出てくるとは思わなかったが、ここでも書いた通り配合そのものは褒められる馬。砂を被ってどうかというのはあるが、気分良く行ければここでも期待。

スリーピース 前走はペースが楽だったのはあったが走破タイムは時期的には優秀で評価できる。ミッキーアイルの牡馬だからダートだし、母父スニッツェルは優秀論者なので、当然ここも上位を。

2R

ダンケルド この馬もミッキーアイル牡馬ではあるが、母方がダルシャーンやロイヤルアカデミーなど割と柔さのある血なので牡馬でも芝をこなすと見れるか。新潟よりは中山向きだろう。

クァンタムリード 前走はペースが遅い中、不利な外枠から早めの競馬でロスが多かった。それでも食い下がったように悪くない内容。時計に対応できるかだが、配合は見所がある。

ツインピークス

7R

タリスマン タリスマニック産駒だから周回コースで機動力を活かす競馬が合うしこの馬自身もヘイロークロス。前走は上手く流れに乗れたしここも先行出来れば。

イモータルバード ウインドインハーヘアの3×4のレイデオロだから基本1700は忙しいと思うし、100Mでも延びるのはプラスだろう。良馬場も歓迎で、好位からしぶとく踏ん張る競馬を。

パープルナイト

8R

ヴァリアメンテ ここは61㌔を貰ったが中山のような小回りは合うタイプだと思うし、固定に不安は残るが実績的にも上位。距離も短縮した方が合う馬だろう。

ブリヨンカズマ 60㌔の中ではこの馬か。スカーレット一族なので急坂は歓迎だし、勝ち上がったのも中山。時計の勝負だと苦しいが固定の飛越勝負になってくれれば。

10R

レイデラルース 難しい馬だがレイデオロ産駒らしく長丁場は得意で、ロベルト的にステイヤーだから中山も合っている。勝ちに行くくらい強気に乗ってこそ良さが出るので、積極な競馬を。

リンフレスカンテ 母方の影響も強いノーザンテースト的な脚の使い方をする馬で、中山の内回りはベスト舞台かもしれない。鞍上がどう乗るか怖いが、じっくり行けば大崩れはないだろう。

11R

パウオレ 初Bのヘニーヒューズ。という言葉があるかはわからないけど、血統を思えばガンガン行けていいはずなので効果に期待。牝系を考えても良馬場向き。

ジュンウィンダム 前走の内容が強いとは言えないがペースは緩くなく、それでいて脚は溜まっていたから形は良かった。ノーザンテースト≒デピュティミニスターなので中山の方がむしろよさげ。

スズカコテキタイ

 

続いて中京。

1R

ラヴスティンガー 口向きが悪いのか前走は全体的に追いづらそうにしていたのが印象的だった。慣れればまともに走りそうだし小回り1700でも良さそうな血統ではあるが1400も立ち回り次第で。

フィドルファドル サトノアラジンの牝馬だからダートかは何とも言えないが、距離を短くすること自体はプラスでは。気性的な幼さも見受けられた前走なので、2戦目でどこまで。

2R

シャルクハフト クィーンズベストの子供なので広いコースの方がストライドを伸ばせそうなイメージ。Bを付けた前走はかなり大味な競馬になったがそれでもしぶとかった。手替わりでどうなるか。

ヤマトマンタル かなりの重馬場だった事を考慮しても結構なスローペースで、それを最初から決め打ちはちょっとね、という。良馬場向きかは微妙だが、もっと積極的な競馬をしたい。

 

 

えー、正直に白状すると他の事やって予想する時間が無くなってしまいました。心よりごめんなさい。