◎エンブロイダリー、中団から差し切り! 日曜の予想結果 | NAKAMEの中央競馬重賞予想

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来週の日曜が車検なのでどうにかして稼いでやろうと鼻息荒く、雨を熱湯に変える勢いで頑張ったけど、JRAは意地悪なようで。特に雨の降り出しが思ってたタイミングじゃなくて、なんでそうなるのよという感じ。阪神の後半は馬場にアジャスト出来て当たりは出たけど、手出しは覚悟しなくてはいけない状態。残されたチャンスは来週土曜日。鼻息荒くをまだまだ持続させていきたいと思います。

 

 

さて、日曜に行われた重賞はGⅠ桜花賞。早速振り返っていこう。

 

 

勝ったのは本命のエンブロイダリー。前走はスタートが決まったが、今回はちょっと前に躓く感じで上手に出ることが出来なかった。まあ元々ゲートが上手な方ではないが、つんのめる感じの出遅れはなかった。いい入り方が出来なかったが、鞍上が内から上手くリカバリーして道中は中団。逃げると思われたミストレスよりも前にいたのは内から抜群のスタートを切ったエリカエクスプレス。3Fが34秒5、4Fが46秒6とそんなにペースは落としていなくて、ハイペースという程でもなかったがしっかりと流れて追走力と底力が求められる流れ。それだけに出遅れてリカバリーしたこの馬にとっては決して楽な競馬ではなかったと思うし、道中も馬場の影響もあったのだろうが促す場面もあった。ただそういった事があっても4角は手応え良く回ってきたし、脚はしっかり溜まっていたのだろう。4角を回り切る前に逃げていてエリカエクスプレスが逆手前となって外に膨れ、内も進路は空いていたが安全策的な感じで外へ持ち出したがしっかりと脚を使い、外から先に前に出ていたアルマヴェローチェを捉えて差し切り。ビワハイジ的な馬だと思っていたのでもうちょっと位置を取った方が味があるかなと見ていたけど、差しに構えてもしっかりしたペースなら大丈夫だと分かった事は収穫だし、何よりこのペースで出遅れてリカバリー、馬群に入って促しながらでも脚を使えるメンタルの強さは特筆ものだろう。その辺は鞍上の上手さでもあるとは思うが、見た目以上に強い走りだった。パドックの印象ではもう少し肉が付いてもいいかなと感じたが、鋭く俊敏というより長く脚を使ってバテないというタイプ。まあハイペリオンっぽさもある脚なのでそういった印象の方がむしろいいのかもしれない。オークスよりはNHKマイル向きかなあという感はあるので、もし次がオークスだと何とも言えないものの、今回はいいパフォーマンスだった。

 

1番人気のエリカエクスプレスは5着。パドックでは一人で曳いて煩いところもなかったし、馬は落ち着いて競馬に臨めたのではないかと思う。内からトップスタートを決めた事で腹を括ったのか逃げの競馬を選択。過去2戦を見ても馬の後ろで折り合わせるのが大変という印象はあったし、あのスタートで内枠なら引く選択肢はない。あれで引くのは二流と言ってしまってもいい。前述の通り半マイルは46秒6で極端に緩んではいないが、今回のパドックを見ても馬体の印象は中距離馬で変わらなかったし、目標にされるよりは一呼吸入れた方がいいタイプだけにマイル戦ならもう少しゆったり入りたかった。そして4コーナーで逆手前となり外へ膨れてしまった。勝負所で失速してしまうのはもう致命的で他馬もそのタイミングで一気に接近。普通の馬であれば交わされたところで気持ちが切れて後退するところだが、追われてからしっかり反応していたし5着と大きく負けなかったところは能力の高さ。能力の高さと同居する危うさが魅力でもあり不安でもあるのだが、5着と言えど力負けではないし2400に延びていいタイプは勝ち馬よりもこちら。序盤をもっとゆったりと入って徐々にギアアップという形を作れるとよりいいが、次はまだまだわからない。

 

2着アルマヴェローチェは勝ち馬の外の位置で特に不利もなくスムーズに運ぶことが出来たが、最後は内から差された。勝った馬が進路を探しながら抜けてきた分脚を余していた感じで、まあ形だけで言えば仕掛けが少し早かったという事になるけども、結果論でしかないし全体的にはいい競馬だった。マイラーではなく1800質くらいの馬だと思っているのでベストのペースではないだろうし、それでいて僅差2の着なら十分走った。もっと綺麗で時計の出る馬場だとどうなっていたかわからないが、ここで雨が降るという運の良さを持っているのは並の馬ではないと思う。オークスでも崩れなく走るだろう。3着リンクスティップも体型、血統からマイラーに見えない馬。ただこの馬はスタートで出遅れて道中最後方。締まったペースとなっただけに中距離馬のリズムを守る事を考えればこれくらい極端な競馬をしても良くて、予想でも書いたが桜花賞は位置の有利不利があまりない。自分の競馬に徹し、良さを出す事に集中すべきレース。そういう意味では最後方という位置も全くダメではなかっただろうし、だからこそ上位に食い込めたと思う。最後は2頭に離されてしまって地力の差が出たかなというところだけど、母父キトゥンズジョイだからストライド爆発のタイプではないし、その辺を考慮する必要はあるかも。距離は延びて全く問題ないが、時計が速すぎるとどうだろうか。今年はダイワメジャー持ちがワンツーで3着馬がサドラーのクロス。いつもの光景ですね。4着マピュースは今回のパドックを見てもやはりしなやか歩様でデピュティミニスターの硬さを感じさせなかった。それだけにもっと綺麗な馬場か溜めの作れるペースで流れてくれれば3着馬との差は詰められたように思う。2400がベストという事はないだろうが同世代相手なら乗り方一つだろうし、東京に移ってマイナスになる事はない。良馬場でも結果を出しているし、次走も上位に食い込める可能性はある。6着チェルビアットは1200で勝ち上がったがそんなに1200然としたようなイメージはあまりなくて、今回のレースを見ても序盤は少し力んだが中盤は後方で上手く折り合っていたし、道中不利は受けたもののラストは脚を使って伸びてはいた。現状、今回の上位馬とはまだまだ力差はあるが距離はこれくらいでも、1800までならこなせそうだし、カナロア×ゴールデンサッシュだからもっと時計の速い軽い馬場がいいのでは。NHKマイルは賞金が足りないかもなので、次走が自己条件なら1200でも相手次第で上位になるかもしれないが、ベターなのはマイル辺りかも。9着ブラウンラチェットはそもそも重賞では力が、という側面もありそうだが、大外枠だったしインを嫌って外から捌く競馬でも馬場的に良かったのでは。イマイチ納得できる競馬ではなかったように思う。11着ビップデイジー阪神JFとは位置がまるで違う競馬となったが、当たり前だが当時と今回ではペースが違う。中弛みの阪神JFで差し、緩みのないペースで前受けの今回。1800っぽい馬だけにここも差しに回った方が良かったかなと思ったし、前走の形が良かっただけにそこに引っ張られた可能性はあるか。

 

さあ、来週で中山阪神は最終週。頑張っていい形で締めくくりましょう。