ヴィクトリアマイル 予想 | NAKAMEの中央競馬重賞予想

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データと血統を中心になるべく穴っぽい馬を狙うスタイルです

日曜の東京競馬場は昼頃から雲が出てくるようだが、レース中は何とか天気は持ってくれそう。良馬場で行われそうだ。土曜のレースを見てみるとメインの京王杯SCは勝ちタイムが1分20秒を切って1分19秒7。スローペースでこれだからやはり馬場は速そうで、日曜も良馬場なら時計は速いはず。ヴィクトリアマイルは良馬場であれば32秒を切って1分31秒台の決着になる事も珍しくなく、今年の馬場であればそれくらいは目安になってくるだろう。問題はペース。巡行なのか、緩むのか。今年のメンバーを見てみるとまずフルゲートを割っていて、そしてマイラーらしいマイラーがいない。絶対的な逃げ馬も不在だ。スタートが良ければコンクシェル、そうでなければ外からフィールシンパシーが逃げて行きそうだが、コンクシェルの前走は入りの4Fが49秒6、5Fが61秒5。2勝クラスを勝った時も47.9、5F59.6とスローで入っているし、フィールシンパシーもターコイズSは46.8-45.9とやはりスロー。どっちが行くにしてもペースはそれほど上がらないだろう。1分31秒台が走破目安だとすれば46-45のようなラップ構成になりそうで、高速巡行ではなく中弛みラップの可能性が高い。馬場に関係なく1秒以上後傾ラップだった21年、18年、17年の傾向を見てみると、21年2着ランブリングアレーは中谷牝馬S(1800M)1着、3着マジックキャッスルは愛知杯(2000M)1着、18年2着リスグラシューは秋華賞(2000M)2着といった具合に、1800以上の重賞で連対実績があったり、スローの阪神牝馬S経由という馬が好走していた。なので中弛みならそういった馬を狙いたいところだが、今年は1800っぽい馬がとても多く、それこそ人気になっているナミュールやマスクトディーヴァもピュアマイラーというよりは中距離寄りの馬だ。血統的にはストームキャットやディープの血が強く、シンボリクリスエスの文字もよく目に入ってくる。21年、18年、17年の血統傾向では17年と18年が道悪だったという事もあるのだが、サドラー=フェアリーキングの血を引く馬が必ず3着内に入っていた。サドラーが強いというよりはサドラーくらい重厚な中距離血統でも間に合う裏返しという印象が強く、ディープやストームキャットのような柔い血に中距離っぽい血統というのが今年はハマりそうだ。ナミュールはハービンの緩さをダイワメジャーで締めるという感じでいい感じのフィジカルになっているし、牝系の成長力もあり今が最も充実している時だろう。東京も合っているし馬場も問題ない。前述の通り1800が一番合う印象なのでここはスローがいいが、その点ペースも良さそうだ。今のところオッズ的に2強のような構成になっているが、単純に能力比較やレースへのハマりやすさではこちらだろう。ナミュールとオッズを分け合っているマスクトディーヴァも広いコースが合う1800系中距離馬。ルーラー×ディープは最近よく走っているが、ローズSや秋華賞で見せた脚は祖母の姿も重なる。この馬もスローになっていいタイプではあるものの、東京新聞杯は食い足りない内容だったし、前走も盤石な勝ち方ではあるがGⅠでも、と期待が高まるものではなかったように思う。マイルでは明らかにパフォーマンスを上げられていないし、前走のように2秒近い後傾ラップになる可能性は流石に高くない。前走よりも追う事になると果たして脚が溜まるかどうか。

 

 

本命はコンクシェルに打ちたい。父はストームキャット持ちのキズナで母父がガリレオ。キズナ産駒はソングライン、ファインルージュと2年連続で3着内に入っているし、牝馬の方が父っぽくなるというか芝向きのスピードを有すことが多い。母父がサドラー持ちのガリレオと思い母父を迎えているが、母方にマキャヴェリアンの血が入るし、母方の奥にあるMarignanはブラッシンググルーム×トムフールで比較的スピード寄りな構成。テンはそんなに速くないが先行する競馬が出来る速力は父のストームキャットやマキャヴェリアンの影響が強いのだろう。ここまで逃げれば3戦3勝と母方に入るオリオールの影響が強い戦績で、前走も逃げて勝った。ハンデが軽かったりテンが速くない中で先手を奪えたりと諸々恵まれたところがあったのは事実だが、好走する形が出来ているのは強み。フィールシンパシーが外にいるというのはちょっと良くない並びではあるものの、偶数枠自体はいいし、ここもスタートを決めて逃げの競馬をしたい。マイラーではないだけにペースコントロールで行けるのはいいと思うし、ここは強力な先行馬もそれほど多くない。スタートで終わってしまう可能性は秘めるが、逃げてこそ輝く血統をここで狙ってみたい。

 

 

◎コンクシェル

○ナミュール

▲モリアーナ

☆フィアスプライド

△ウンブライル

 

モリアーナはちょっと重厚さが出てきたような近走でマイルはちょっと忙しそうだが、ハビタット的に走る馬でマイルならスローの方がいい。鞍上とも手が合っているので、ここでどれだけやれるか。ウンブライルは持ち時計がないし姉たちもどちらかというと時計が掛かって欲しいタイプ。東京の高速馬場に課題は残すが、血統の傾向的にはそこまで悪くはない。