フローラS 予想 | NAKAMEの中央競馬重賞予想

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データと血統を中心になるべく穴っぽい馬を狙うスタイルです

日曜の東京競馬場は曇り予報ではあるが雨はレース中は降らなそうで、馬場が悪化することはないか。土曜のレースを見ると開幕週から時計が速い。ロングラン開催の東京芝は開幕週は芝丈が長めになっていることが多く、馬場が良くてもそこまで速い時計が出なかったりするのだが、今年は未勝利のマイルで1分33秒台、1400で1分20秒を切った。となると日曜も時計は速いはず。そして特徴としては前受けした馬が粘っていたのも一つ目立っていて、全く差せないわけではないが高速巡行の能力がないとやや厳しい印象。フローラSの過去10年平均勝ちタイムは約1分59秒9と2分を切っていて、世代牝馬限定としてはやはり時計は速い。そして中盤がダラっと緩み、前残りになりやすいのも特徴的。前が残るのはペースと差しづらい馬場というのもあるはずで、今年の馬場と生粋の逃げ馬がいない組み合わせから、今年も緩いペースの前残りを狙う手は有効だろう。血統的にはダンジグ、ヘイロー、ストームキャットが武器であるスピードで先行して粘るというシーンが目立つ。昨年も勝った馬はストームキャット持ちでヘイローのクロスも持っていた。土曜のレースを見てもストームキャット持ちの勝利が2鞍あって、ディープ持ちもそこそこ走っており、そういった面からも例年通りの血統を狙ってみたいところ。今年は15頭中未勝利上がりが4頭、特別勝ちは1頭のみ、重賞で掲示板も1頭のみとやや低調なメンバー構成に見えるが、その中で実績上位はエルフストラックか。カリフォルニアクロームの産駒らしく揉まれず運べるとパフォーマンスする馬で、前走もそこまで緩くないペースを踏ん張ったのだから悪い内容ではなかった。ただ緩慢な動きなので時計への対応がどうかというのはあるし、ここは行き切れないと逆に苦しい。数を使っている強みはあるからここは出来るだけ逃げたい。カニキュルは胴長体型でストライドも伸びるし、母は機動力タイプではあったがこの馬は父や牝系本来の特徴を受け継いだ大箱向き。東京替わりはプラス。気性的に2000で折り合えるかがポイントで、外枠自体はいいがスローでどうかというのと、バイアス的に外から差しに回ると楽ではないだろう。その点で差し引きゼロというところか。

 

本命はバロネッサに打ってみたい。父はロードカナロアでストームキャット持ち。兄がドゥラエレーデで祖母がマルペンサだからサトノダイヤモンドは叔父、リナーテが叔母という間柄。兄のドゥラエレーデは非常にしぶといタイプだったが、この馬もビュンビュンに斬れるわけではないものの牝馬の分か兄よりはスピード感のあるタイプで、ヘイローやトムフールっぽさも感じる機動力を見せている。ドゥラエレーデがパワーと持続力ならこの馬は機動力と高速巡行というイメージで、スローだとちょっと折り合いが難しそうだが、昨年のように1分58秒台で走破する流れになると良さを出すだろう。前走はパドックで騎手を振り落とすなど気性の難しいところを見せ、それでも勝ちタイム自体は優秀で、若さの中にある能力も垣間見せた。ゲートで待たされる枠なのでスタートが最も肝心になるが、前走くらいで出てくれれば枠を利して上手な競馬が出来ると思うし、今年は東京っぽい馬が少ないのでそういう意味でも長い直線で良さを出せるのでは。母父オルフェーヴルはいいぞというのを主張している身としても、期待してみたい1頭だ。

 

 

◎バロネッサ

○ユキワリザクラ

▲カニキュル

☆エルフストラック

△ニシノコイゴコロ アドマイヤベル

 

ユキワリザクラはどちらかと言えば中山の方が合っているとは思うが、サトノダイヤモンドにマイラーっぽい牝系をあてがうのは定石だし、テンに行けるスピードはここでも武器になる。枠も枠だし腹をくくって逃げた時に怖いのはこれだろう。ニシノコイゴコロはネロの産駒ではあるが祖母は中距離馬で母父がオルフェーヴルの小柄な馬だからマイルでは馬力不足。距離は延びていいので、この枠ならイン突きを狙うべきか。アドマイヤベルはアドマイヤリードの半妹にあたるが、父がスワーヴリチャードになった分かアドマイヤリードよりもジリっぽく緩慢で、時計の速い決着だと苦労しそう。広いコースは合っているので積極的に行きたい。