今週の土曜も2重賞ですんで重賞の予想は簡略的にさせていただこうと思います。重賞が2つもあるのは大変なのです。それではまず印の方からどうぞ。
印
◎ニュージーズ
○ノーブルロジャー
▲サトノシュトラーセ
☆ナイトスラッガー
土曜の阪神は雨マークがついていて日中は降り続ける予報となっているだけに、やはり馬場の巧拙とタフな馬場をこなすパワーというところが今年のポイントか。逃げ馬がいないしちょっとスイッチの入りやすい馬もいるので、馬場も相まってそこまで速い展開にはならないだろう。単純に血統だけ見れば道悪が上手そうなのはメイショウタバルだろう。フレンチデピュティ×ダンスインザダークだから時計が掛かってこそで、足元を見ても馬場を苦にする感じはない。ただ2走前が跛行で競走除外、そして予定していたスプリングSをフレグモーネで回避と、今年だけで2度疾病由来の出走回避があるのは状態面的に気になるところで、そして阪神よりは京都向きの印象もある。前に行ける展開利はありそうだが…。
過去10年で道悪だった毎日杯は2度あるが、その時は勝ち馬がどちらもサドラー持ちだった。今年の出走馬でサドラーの血を持つのはモーリス産駒のトラジェクトワールのみ。母父ヴィクトワールピサは有能だと言ってきたしモーリス×マキャヴェリアンも個人的には好きな形。しかし前走を見るとまだ未完成だなという印象があるし、モーリスはイメージ程道悪抜群という数字ではなく気性面的にもスローはどうか。
道悪なら、という事で本命はニュージーズ。父はリアルスティールで母がミュージカルウェイだからミッキークイーンやトーセンマタコイヤなどの弟で、ブレイディヴェーグ、ミッキーゴージャス、エピファニーの叔父という関係。ヌレイエフの4×5で母がネヴァーベンドのクロスだからパワーを秘めた血統で、それこそブレイディヴェーグが勝ったエリザベス女王杯は時計の速く無い馬場だった。キャリア1戦でペース的にもそこまできつい流れではなかったのでいきなりの重賞挑戦で追走できるかは正直怪しいところではあるが、牝系譲りの体形に見えるし足元を見ても雨で緩んだ馬場はかなり得意そうに見える。ワンターンになっても問題ないと思うし、芝でミュージカルウェイの牝系に乗った時のルメール騎手は7.7.2.5.21で複勝率は70%を超えて、単複ベタ買いでプラス。ネヴァーベンドの良さを上手く引き出しているからこその結果で、相手関係以外ではいい条件が揃っている1戦だろう。せっかくの道悪なら狙ってみたい。
ノーブルロジャーは1800に延びてもギリギリ折り合うと思うが目標は先。雨もダメではない足元に見えるがパレスマリスはカーリンっぽさを伝えていない種牡馬だけに阪神の道悪がベストかは何とも言えない。穴はナイトスラッガー。1800のワンターンがベターだし時計も掛かった方がいいタイプ。2走前は競馬の体を成していなかったし、まともな競馬で叩き2、そして時計の掛かる馬場を味方にできればもう少し走れていいだろう。ルシフェルは距離はマイルより断然1800の方がいいが、雨の馬場は滑りそうな感じで馬場は歓迎ではないだろう。