週末の重賞 2/3,4 | NAKAMEの中央競馬重賞予想

NAKAMEの中央競馬重賞予想

主に重賞を中心にNAKAMEさんが予想します
データと血統を中心になるべく穴っぽい馬を狙うスタイルです

2月に入ってフェブラリーSの想定が続々と揃ってきたけど、出てくる情報がドンドンお祭り感満載に。シャンパンカラー、カラテ、ダノンスコーピオンの芝路線組から新たにガイアフォースの参戦が発表されて、ダート路線ではサウジに呼ばれなかったウィルソンテソーロが乱入。地方馬ではイグナイターとミックファイア、更にスピーディキックも登録か?みたいな感じで、もう異種格闘技戦みたいな想定になりそう。ほんと下手なグランプリよりもお祭り感あるし、予想とか馬券はすんごく大変になるだろうけど単純にどういう結果になるのかとても楽しみ。ただこんだけ違う路線から入り乱れると出走ボーダーが全く分かりませんね。10何年か前のフェブラリーは結構他路線からの乗り入れが多くて、それだけここの層が空洞化してるというかイケると思われてるレベルって事だったんだけど、今はその10何年か前に戻っちゃったのかなと寂しい感じもなくはない。海外遠征が普通になった弊害とも言えるかな。競馬は難しいね。

 

 

さて今週行われる重賞は2つ。共に日曜の東京新聞杯ときさらぎ賞。きさらぎ賞に関してはYouTubeに血統解説の動画をアップしているので是非ご覧いただきたい。

 

この動画を撮る時に想定に入ってなかったのがブエナオンダ。この馬名の意味はスペイン語でナイスガイ、いい男的な感じなようで。ブエナがいいとか素晴らしいみたいな意味だったはずなので、スペイン語で褒める時はまずブエナを付けとけばいいという事なんですかね。リオン×ディープに母方にはゴーンウエストも入ってるんで京都なら外回りの方がいいタイプでしょう。あとは今の馬場がどうか。枠も外がいいね。

 

 

とゆーわけでこの記事では残りの東京新聞杯について掘り下げていこう。

 

昨年は勝ちタイムが1分32秒を切り1分31秒4。冬場でも比較的馬場がしっかりしている東京だけあって良馬場だと時計は速い。昨年は45.8-46.4というほぼイーブンで高速巡行のようなレースとなったが、単純に前後半を4Fで割ると後半の方が速い年も少なくはない。ただ3F-2F-3Fの3分割で見た時に中間の2Fが24秒以上になる年は18年を最後に1度もなく、昨年に関して言えば中間2Fが23秒をも切り、以前のようなダラっとしたペースから直線だけ脚を使うというレースが極端に減っている。血統的な所からも19年~23年はインディチャンプ、プリモシーン、カラテ×2、イルーシヴパンサー、プレサージュリフトがヌレイエフ持ちで、シャドウディーヴァ×2、カテドラル、イルーシヴパンサーがトニービン持ちと、以前のディープ的斬れで差す競馬からしぶとく長く脚を使う方向へ変化が見受けられる。今年はドルチェモアという気性の爆弾低気圧のような馬がいてどういうレースになるか今の段階だと読みづらいが、平均ペースになってくるのだとすればこういったヌレイエフ、トニービンなどハイペリオン的な粘りを持つ馬に注目したい。今年の出走馬ではまずマスクトディーヴァか。父はルーラーシップで母父がディープインパクト。祖母ビハインドザマスクは強烈な差し脚で活躍したマイラーで親戚にはサンライズソアなど。ビハインドザマスクがホワイトマズル産駒なのに強烈な脚が使えたのはダンシングブレーヴの影響の強さだろうと推察するが、この馬も祖母を彷彿とさせる脚を使っている。ルーラーシップ×ディープは今になって活躍馬が多数出てきた配合で、ビハインドザマスクがマイラーとは言っても骨組み的には中距離に出やすい感じだし、現状ではマイルよりは1800、2000くらいは欲しい印象。それだけに淀みなく流れて追走するマイルは若干忙しいかもしれないが、脚質や走りを見ても広いコースが合うのは間違いなく、東京に替わる事はプラスだろう。前走の秋華賞はリバティアイランドをハメるためのスローにこの馬が引っかかってしまって力を出し切ったとは言えなかった。ただ速い流れでも遅い流れでも差し込んでこれたのは評価したい点で、後は古馬相手にどうかというところだろう。マイラーという意味ではアヴェラーレも注意すべき存在か。父はドゥラメンテで母は重賞勝ち馬のアルビアーノ。母方からは数多活躍馬が出ている超一流の牝系で、この馬に近いところではArchがいる。ちなみに母の叔母にあたるCovfefe、こういった単語は英語の中に存在せず、あのドナルド・トランプさんの綴り間違いをしたツイートが元ネタかもしれない。母父がハーランズホリデーだし母方にはダンジグの血も入るので基本的には内回り、小回りが合うような印象を持つ血統で、この馬が勝った関屋記念も立ち回りの上手さを活かした勝ち方だった。今の東京のバイアスからもインを立ち回れればそれに越した事はないという感じだし、ここも出来る事なら内枠を引きたいところ。血統面から速い時計への対応力は高いと思うし戦績からも血統からも間違いなくマイラー。前走は内々で決まったように外枠が仇になった印象は強く、力負けではないだろう。時期からしてここか次走がラストランになるだろうし、仕上げに抜かりはないだろう。31秒で走破するような展開になってくれば巻き返しがあると見たい。昨年覇者で晩成の血が完成期を迎えたウインカーネリアン、使える脚の短さがネックだがこちらも完成のジャスティンカフェ、外から気分良く行ければ面白いマテンロウスカイなども上位候補。

 

土曜の東京メインはジャパンカップ云々なんとかかんとかという覚えさせる気ゼロなあの名前のレースです。ほんとこんな事やる暇あったらもっと他の事やれと思いますね。