フェアリーS 予想 | NAKAMEの中央競馬重賞予想

NAKAMEの中央競馬重賞予想

主に重賞を中心にNAKAMEさんが予想します
データと血統を中心になるべく穴っぽい馬を狙うスタイルです

日曜の中山競馬場も天気は良さそうで、引き続き良馬場で行われそうだ。年が明けた土曜から中山はCコースでの競馬だが、土曜のメイン中山金杯では勝ちタイムが1分58秒台になるなど、この時期としてはかなり時計は速くなっていて、Cコース替わりの威力をいきなり見せつけた格好に。フェアリーSの過去10年で最も勝ちタイムが速かったのは20年の1分34秒0だが、スロー過ぎなければ今年はこれよりも速くなるかもしれない。自分が調べた限りでは四半世紀以上ぶりに今年はフルゲートを割ったが、メンバーを見てみると前走で逃げたことがあるのはメイショウヨゾラの1頭だけ。メイショウヨゾラ自身、テンが抜群に速いという感じではなく、前走も出たなりで行ったら逃げたという感じなので、揉まれなければハナには拘らない。エリカリーシャンはエピファネイア牝特有の煩さがあるタイプで、逃げた方が競馬はしやすいが前走は出遅れてしまった。ここで手替わりだと控える競馬を覚えさせていく事だろう。今年は1200型っぽい馬も少ないので最近の中では割と落ち着いた展開になりそうだ。フェアリーSは後傾ラップになりづらいレースで、過去10年で1秒以上後傾になったのは2回しかない。この2回は脚質の偏りはないが、血統面ではディープ産駒が4頭3着内に入っていて、非ディープ持ちの2頭の内1頭はサーゲイロード的血脈をクロスさせるような配合だった。本来はロベルトやノーザンテースト、最近はキングマンボなんかも良く走ってはいるが、時計が出るとしなやか的な斬れも必要と言える。1番人気のスティールブルーは先行して手堅く、ヘイロー的な機動力と、父と母父のしぶとさを活かしたマイラー。距離はマイルがギリギリな印象もスローで折り合えば前走くらいは走れそう。ただ母方からテスタマッタが出ているようにダート的な素養もあり、父がルーラーシップという点からもマイルの33秒台決着になってくると分がいいとは言えない。外にキャットファイトがいるという並びも歓迎ではないか。そのキャットファイトの前走は折り合いに苦労して位置を下げて全くパフォーマンスできなかった。鞍上が替わり、北米マイラー的スピードと機動力を武器に中山で巻き返しと行きたいところ。レコードを出したように時計には対応出来るクチだが、どちらかと言えばパワーマイラーな印象でバスラットレオンのNZTのように高速巡行してしまった方がハマりそう。ただ、折り合いを考えると出たなりがベターか。モケット牝系の割には前走で硬く見せなかったし、冬場は問題なさそう。

 

 

本命はラヴスコールに打ってみたい。父はドゥラメンテで全姉のスコールユニバンスは現役のOP馬。母父がサドラーとMixed Marriageを持つドゥラメンテの成功する配合で、母方がスプリントからマイル志向なのも父との相性の良さに一役買っている。姉と比べるとこちらの方が小柄で体型なんかを見ても割と胴回りは詰まっているし、適性としては1400ベストのマイラーという印象。折り合い面でも難しいところがある馬だし現状1600は少し長いと思う。ただ今回は1枠を引いたので前に馬を作って運べると思うし、小柄な分だけコーナーリングは下手ではない。坂への対応がここでは課題になるが、血統の底力では重賞でも足りる場面があっていい馬だろう。前走はスローを後ろから運んで上位2頭に離されてしまった。この時も折り合いであったり直線でのバランスなど大変さが伺える走りで、完成度というところでは差を付けられていた。ただ直線半ばまではしっかり動けていたし、デビュー戦で見せた脚は母方に入るダルシャーン的なしなやか斬れだったように思う。スローで脚を溜めてラストに使う競馬ならこの馬のレンジだし、ここはそういったタイプがあまり多くない。脚さえ溜まれば後に東京新潟でバンバン走るプリモシーンだって差し切るレース。上位のチャンスはあるはず。追い切りではまだちょっとバランスが悪くて成長は一息な印象だが、1週前は綺麗に加速ラップで状態自体は出来ていると判断。ここでどれだけ食い込めるか期待してみたい。

 

 

◎ラヴスコール

○キャットファイト

▲テリオスサラ

☆カレンナオトメ

△スティールブルー ジークルーネ

 

テリオスサラはロジャーバローズ×シャマーダルらしい機動力、立ち回りの上手さが目に付く1頭で、中山に戻るのはプラスだろう。ある程度は時計に対応できそうだし、後は外枠からどう乗るか。カレンナオトメは時計や相手関係は抜きにして、前走のラップで勝った事を評価したい。京都で見てみたい血統だけど、この辺の距離はベストだろう。