アニメ研究家リュードー的「アニ評論」


秋アニメ③『十二大戦』 

 

【カテゴリー】
 アクション

 
【放送局】

 MBS

 MX

 
【制作会社】
 グラフィニカ

 

【概要】

 西尾維新さんが執筆し、中村光さんがイラストを担当する人気小説をアニメ化した作品。12人の異様なる戦士たちが生き残った者にはどんな願いでもたった一つだけかなえられるという十二大戦で繰り広げる策謀と殺戮渦巻くストーリーとなっている。

 

【ストーリー】

 12年に一度行われる十二大戦。出場戦士全員が殺し合い、最後の一人まで勝ち残った者は、どんな願いでもたったひとつだけ叶えることができるという。亥の戦士・異能肉は、前回大戦の覇者「伊能家」の令嬢。長女のプライドから代表になるはずだった妹を蹴落として大会に参加した彼女は「湯水のごとく」というスキルを武器に優雅に戦い抜くことを誓うが、思わぬ形で最初の敵と対峙することになる。


【視聴評論】

≪ストーリー≫

・今期バトルアクションが多くなってきた中で、王道を行く作品がこの十二大戦。単に殺戮バトルものではなくて、干支の十二支がそれぞれのキャラクター個性を生かした必殺技が見どころ。

 

 ・最初12人の戦士が何をモチーフにしているか全く分からなかったけど、干支の12支だと分かるとこれがおもしろい。それぞれの干支の動物を上手にモデルにしていて、それぞれの特徴をキャラクターへ活かしているところが親しみ合って自分の干支推ししながら見ることもできるからいいよね。

 

・十二支のイメージ通りの力強さや弱さ、優しさなどを各キャラクターにはめることでどことなく親しみがもてるキャラ設定がとってもいいと思う!!

 

・しかも自分の干支に合わせてキャラを応援できるっていう仕掛けが、なんだか聖闘士星矢の星座みたいでなんか寄り添うことができるから、普通にアニメをみて物語を楽しむっていうのもあるけど、自分の干支がどうなるのか推しキャラにしてみるともっと作品を面白く見ることができると思うね♪ちなみに即やられて死んじゃうキャラもいるけど・・・。


・敵か味方かそれぞれが探り合いをしながら時には裏切り時には仲間になりっていうこの希薄でありながら計算された関係性がとっても面白い。次どうなるのか!!っていう期待感がめっちゃあるし、何よりも原作しらないからどう裏切ってくるのかが一番おもろいしね。

 

・必ずこーゆーキャラ多めな作品の時には優しくて誠実なキャラが居てホッとするんだよね。この作品だと申の砂粒(しゃりゅう)がそれに当たる。ビジュアルはかわいくて誠実なんだけど、一見弱そうに見えて真があって強いっていう、ビジュアルとのギャップが萌える。

 

・砂粒をしゃりゅうって、サルをしゃりゅうっていうのがこーゆーギャグ的なキャラ名も外せない面白さ!!しかも必殺技が『平和裏に殺す』って。www  どーやるんだーって感じだけど作品をみると、へーー、そうやるのかーっていう納得感。w

 

・それぞれのキャラクターが最後まで生き残ってどんな願い事を叶えるのかまで現時点で全部は分かんないけど、その野望を実現したい背景が分かって来てどんどんキャラへの感情移入ができてくるっていう構成構図はさすが♪うまいよねーー!!

 

・なんとなくどのキャラが生き残っていくのか想像はできるんだけど、見ているアニファンを裏切るような結末になってもらいたいなーっていうのが今のところの期待だね。

 

・今期色々なアクションバトルものあるけど、これは絵も綺麗だしオススメ♪ 無駄な日常シーンも最小限だからメリハリあるストーリーでいいよね。

 

 

≪描写≫

・最近のアニメ作品では、戦闘シーンがあると斬られたり血が出たりする割とエグめな描写は影だったり地面だったり別の画角で表現することが多かったけど、この十二大戦はでは斬られたらどうなるかまで事細かに描写していて、ある意味とっても良いと思った。アニメはアニメだもの。リアル社会と同じような残虐な描写はダメなんていうのはナンセンスだと思うしね。

 

・映像の色使いの綺麗さがはっきり分かって、といっても鮮明すぎずコントラストの使い分けがめっちゃ上手い!!キャラクターたちが引き立つような背景色だったり日夜の環境だったり、かといって背景が沈むこともないし。

 

・よーく見ると部屋の中や街中のビル、車とかめっちゃ細かく描かれていて、影もリアルな動きをしているところが見逃せないね。

 

・美しすぎずでも大まかになりすぎずっていうこのバランスって本当に描かれるときに難しいと思う。人によってはキャラが目立てばうれしい人もいるし。アニメって見ている側が作品の中からさらに想像して絵に肉付けして見ていると思うのさ。だから程よくリアルじゃないと、あれ??って思っちゃうとそこで置いていかれちゃうし。

 

・この作品の色使いや細かさってホント微妙なところで上手く描かれていると思うねー。絵萌えとしては好きなやつ♪♪

 

 

≪音楽≫

・バトルシーンでの効果音がリアル感あってめっちゃ好き!!音を聞いているだけでも十分楽しめる。その激しさがよーく分かる。いいねーーー♪

 

・BGMもべったりでなくかなりメリハリをつけて当てているのがバランス良くて好き!

 

・EDがDo As Infinity「化身の獣」(けしんのじゅう)。今まで聞いていたDoAsのイメージにはないダークで力強い感じがある意味新鮮で作品に合わせているのがいいね。なんかDoAsが懐かしくて過去の曲聞いちゃった。www

 

 

【ターゲット】 10代~40代(バトルもの好きな人はめっちゃ楽しめると思う)


【おススメ度】 ★★★★★


【番組HP】   http://12taisen.com/