アニメ研究家リュードー的「アニ評論」
夏アニメ⑱『バトルガールハイスクール』
【カテゴリー】
学園
【放送局】
MX
【制作会社】
SILVER LINK.
【概要】
人気スマホゲーム学園アクションRPGを原作にした完全新作アニメ。監督は秋田谷典昭さん、音楽制作はフライングドッグ。
【ストーリー】
人々の想いを受けてそびえ立つ御神木『神樹』から選ばれし18人の少女たち「星守」。彼女たちは神樹ヶ峰女学園の生徒として賑やかな学校生活を送るかたわら、神樹から授かった『星衣』を身に纏い、平和を脅かす謎の侵略者『イロウス』から地球を守るため戦う星守たちの友情と絆の物語。
【視聴評論】
≪ストーリー≫
・スマホゲーム原作のアニメでもこの作品はゲームストーリーとは異なるアニメ編の完全新作ストーリーとなっているらしい。といっても基本設定の世界観などはゲームベースになっているようでオリジナルファンも親しみの持てる作風らしい。まぁもちろん原作ゲームなんて全くやったことないからどこまで似ているかは全く知らないけど・・・。www
・「学園」「バトル」「メカ」「美少女」「歌」というここ2年くらいのトレンドをそのまま作品にしたものでちょっぴり目新しさがちょっぴり足りないかなー。侵略者イロウスを倒すという大目標がある中でライブがあったりっていう音モノ的な要素もしっかりと入れているのはフライングドッグが音楽制作を担当しているから同じビジネスモデルになっているのがあからさまで。
・1話からとにかくキャラクターが多くてちょっと整理しきれない感じがしたけど、それぞれ可愛らしさや個性があって、見進めると自分の推しキャラができてくるからいいねー。ただ、全部は覚えきれない。ww しかもキャラ背景を丁寧に紹介するまでになかなか至らないからそこまで入り込むのが難しいかなー。これ、原作ゲームやっていたら違うのかもなー。キャラをしっかり知っていた上で見たらもっと楽しいのかも。
・前半は学園内の日常シーンメインで女の子たちの可愛らしさや友情、支えあいっていうなんともキュンキュンストーリーで、ただバトル要素がなんだか薄いなーなんって思っていたら、意外とキャラ同士のバトルというか負けないぞ!的なネタも入れ込んだら確かにバトルなのかーっておもた。単に武器を持って戦うというより、それぞれの成長を比べていくのもバトルなのか?!っていう解釈をさせるようなストーリーが意外とおもしろい。
・変身シーンが多々出てくるんだけど、なんかこれ女の子向けのキッズアニメみたいでオッサンが見るにはもうちょいエッジが欲しいかなー。あとそれぞれの武器の特徴がなんとなく分からなくてどういうディテールなのかもっと出してもいいかなーって思ったな。
・物語の展開としては歌があってのバトルってのが一応のオチだとしたら、なんかマクロスΔみたいでそーゆー見方をしたら面白いのかも。www ただ、マクロスでいう歌姫が多すぎてキャラ処理できないけどね。ww
・10話の自宅での家族シーンとか、全くバトル関係ないフワフワストーリーでAパートは落ちそうだったけど、しっかりBパートでバトル的な展開になって気を持ち直す事ができた。苦笑 やっぱりこの手の流行りモノ作品は、柱を欲張りすぎずもうちょっとシャープにしたほうが見ごたえあると思うんだけど。あくまで個人的意見ね。ww 美少女達がバトルするシーンなんて見たい人はもっといるし、歌モノが見たい人もたくさんいるし、日常フワフワカワイイシーンが見たい人もいる。もちろんそれらを1つにすることは本当に大変で、この作品もうまくまとまっていると思うけど、ストーリーの深みがどうしてもなくなっちゃうからもったいないなーって思う。
≪描写≫
・ライブシーンの観客がどの話数でもかなりの確立で同じでちょい萎える。ちょっぴり荒いしね。ww
・キャラクターの表情や描写は美少女達が主人公だからそれなりにきれいでキラキラしているからとってもいいと思う。ただ表情のバリエーションがやはり少なく感じちゃう。これだけ1つの画面にたくさん出てきたらそりゃーたいへんだよね。
・教室や体育館、学園内の設定が多いから同じカットが多用されているように見えちゃうなー。微妙に違ったりするんだろうけどその差が分からない。
・カットの面白さがちょっぴり足りないのがなー。キャラの1S、UP、越しの2Sとかまぁバリエーションが普通で韓国ドラマのような舞台ドラマみたいな平面感が時折感じちゃうのがちょい残念。
・細かいディテールを求めるよりも全体のカラーバランスとか雰囲気重視の絵ばかりだから迫力がちょっぴり物足りない。同じカットを同じシーンに何回も入れちゃうと絵萌えとしては萎える。涙
≪音楽≫
・OPは、神樹ヶ峰女学園星守クラス「ホシノキズナ」でキャラ大集合の歌になっていてとにかくカワイイ!!美少女学園モノとしてはピッタリの楽曲だね♪
・EDのf*f「Melody Ring」も作中のユニットの作品というテイでEDまで一体感がでていいね!!なんかバトルシーンにもピッタリな感じだし。
・BGMやSEがずっと付いていてとにかく音で作品を引っ張るって言うフライングドッグらしい音の当て方だね。個人的にはもうちょい音の差し引きしてセリフだけで展開するようなシーンがもっともっとあってもいいと思うけど。
・歌モノとしてキャラソンをバンバン出してくるところはもうフライングドッグのビジネスモデルとして本当に上手く確立しているなーって思う。ただ、そればかりだと本当にストーリーに集中できなくなるからなーっ。良し悪しだよねこれって。
【ターゲット】 10代~30代(美少女歌モノが好きな人向け)
【おススメ度】 ★★★
【番組HP】 http://colopl.co.jp/battlegirl-hs/
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