アニメ研究家リュードー的「アニ評論」
夏アニメ⑨『プリンセス・プリンシパル』
【カテゴリー】
美少女アクション
【放送局】
MX
【制作会社】
Studio3Hz
アクタス
【概要】
19世紀末、架空の国家・アルビオン王国の首都ロンドンを舞台に、5人の美少女スパイの活躍を描くオリジナルアニメ。監督は橘正紀さん、シリーズ構成・脚本は大河内一楼さん、キャラクター原案は黒星紅白さん、音楽は梶浦由記さん。
【ストーリー】
舞台は19世紀末、巨大な壁で東西に分断されたアルビオン王国の首都ロンドン。伝統と格式ある名門クイーンズ・メイフェア校には、5人の少女たちが在籍していた。彼女たちは女子高校生を隠れ蓑に、スパイ活動を展開。変装、諜報、潜入、カーチェイスなど少女たちはそれぞれの能力を活かし、影の世界を飛び回る。
【視聴評論】
≪ストーリー≫
・学園美少女設定で、どーなるんだろう!?って思っていたら見始めたらなんとアクションあってちょっぴりミステリー的要素もあって面白い!!美少女たちの無駄な美少女推しがあんまりないのがとってもいいね。
・最近本当にオリジナルアニメが少なくなってきているからとってもこーゆーのは好き!!当たるにしても当たらないにしても、誰もが展開をドキドキするようなオリジナルって他の作品より難しさもあると思うけどそれだけクリエーター陣の力量が試されるだろうからね。もっと増えて欲しい!
・架空の国なのにロンドンとか日本とか侍とかリアル設定を生かしているところがとっても見やすいし、見ていて親近感枠からよけいに楽しめるポイントかもね。
・1話ごとの展開のテンポがとっても良くて、しっかりと起承結されているから物語のつくりとしては見易さ抜群!時勢が前後したりしているのはきっとラストに続く伏線だったりするんだろうなー。
・プリンセスがメインなんだけどでもメインじゃないこのちょっとしたバランスのとり方がとってもいい!5人がそれぞれ引き立つような物語の作り方が素晴らしい。
・キャラ背景をストーリーに上手く落とし込んで自然と見ている側もそのキャラクターを知るようになっていくというこの自然さが本当に凄い。美少女ものだと基本設定を全部解放した上で展開していく事が多いけど、なんだかサブキャラだったりしたのがいつの間にか重要な位置にいたりとかキャラの住み分けと立ち居地の違いが上手く作られているよね。
・要所要所にギャグとまでは行かないけど可愛らしさやオチがあってほほえましくて見た後になんだかホッコリする。「ちせ」の忍者的な要素とかちょいちょい入ってくる日本文化とか全体的なバランスの中で一見したらあれ?!ちょっと合わないんじゃない?っていうことも上手く1つにまとめられていてこのバランス感覚のよさというかセンスの良さがでていると思うね。
・1話もしくは2話ごとで1つのセクションが終わるけど、本当にまとまりよくてストーリーの中に人情とか愛とか信じる心とかそういう気持ちにさせるような物語の作り方がされていて単にカワイイとか面白いとかでなく、なんかリアル社会に通じるものもあって見ていて自分の気持ちがホッコリかつシャンとする気がするね。これは狙いなのか、結果的にそう感じるものになっているのかはわからないけど。ww
・派手なアクションシーンが多いわけではないけど、ストーリー展開に総じてちょいちょい山があるから飽きがこないのがとってもいい!女の子5人がスパイ活動したりアクションしたりしているメイン導線の裏で、プリンセスを貶めようとする伏線があるっていうのがいいね。
≪描写≫
・19世紀とう時代設定をしっかり守った建物や衣装描写がとってもいいね!架空の国だとしてもリアリティをしっかりと描き出すっていうクリエーターの演出が素晴らしい!
・キャラクターの顔の色使いとか髪型とか可愛らしくシンプルで見やすい。どれも同じ顔っていうことなくシンプルながらも個性をそれぞれ描き出しているのがいいね。
・レンガの色が一色でなくて複雑に色んな色が混ざっていたり、庭の草木とかも適度に細かいながら色使いの美しさが特出していていいんだよねー。この作品の魅力!
・窓から入ってくる光で室内がフワッと明るくなったり、床や地面の色の変化とか見ごたえある細かさ。w
・キャラクター描写のシンプルで明るい感じと背景描写の細かく重厚感ある感じの対比がとってもこの作品の見所だと思う♪
≪音楽≫
・OPは、Void_Chords feat.MARU「The Other Side of the Wall」。アクション作品にピッタリのスピード感と力強さが最高!!!ってか英語の歌詞でアニソンって殆どないからメッチャかっちょいい♪
・EDは、アンジェ(CV.今村彩夏)プリンセス(CV.関根明良)ドロシー(CV.大地葉)ベアトリス(CV.影山灯)ちせ(CV.古木のぞみ)によるホンワカ温かいナンバー。ロンドンっていう舞台設定にあわせての英語の歌詞なのかね。
・BGMの使い方がとってもすき!!セリフを潰すこともないしキャラ心情を表現しているわけでもない独特な音の当て方がとってもいい。雰囲気にピッタリだし。
・ミステリー的な音の当て方がなんだかストーリーのドキドキ感をUPさせてくれて見ごたえ聞き応え十分!
【ターゲット】 10代~40代
【おススメ度】 ★★★★
【番組HP】 http://www.pripri-anime.jp/
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