アニメ研究家リュードー的「アニ評論」


夏アニメ⑥『妖怪アパートの幽雅な日常』 

 

【カテゴリー】
 ファンタジー

 
【放送局】
 MX

 
【制作会社】
 シンエイ動画

 

【概要】

 香月日輪さんによるライトノベルが原作のTVアニメ。妖怪や幽霊が暮らす妖怪アパートを舞台に、主人公の高校生・稲葉夕士と個性的な住人たちとの奇妙な共同生活が描かれる。音響監督は明田川進さん、音響制作はマジックカプセルが担当。

 

【ストーリー】

 両親を亡くし親戚の家で肩身の狭い生活をしていた稲葉夕士は、高校入学を機に一人暮らしを決意する。そこで見つけた格安の下宿先「寿荘」。しかし、そこはなんと妖怪・幽霊・人間が入り混じる奇妙な「妖怪アパート」だった。不気味な姿をした妖怪達と個性的すぎる住人達にはじめは戸惑う夕士だったが、彼らとの奇妙な共同生活の中で、それまで閉じていた心が徐々に開いていくちょっぴり変わったハートウォーミングストーリー。


【視聴評論】

≪ストーリー≫

・妖怪アパートっていう設定がまずイイね!なんだか鬼太郎の世界みたいで。ww 設定ベースは現代でそこに人間世界で溶け込むように暮らす妖怪たちがなんとも今っぽいから好き。

 

・両親を亡くし親戚にも疎まれる夕士くんの設定が何ともいきなり胸キュンで、自分とは全く違う環境だけどもしそうなったら・・・なんて思いながら見入っちゃうところがいい。設定がわかりやすいのがストーリーに入りやすいよさだね!

 

・自分の居場所を見つけ、アパートで一人暮らしって本当に誰でもあることで見ているとなんだか一人暮らしをし始めたばかりの気持ちも思い出しちゃうね。社会人なら多くの人がどことなく自分の居場所探しをした事があると思うから共感できる人も多いと思う。

 

・妖怪アパートでいろんな妖怪たちと接することで夕士くんが多様性や愛情を受け止めて成長していくところがいいね。リアル社会の人種問題や差別問題などを上手く妖怪に置き換えてリアルとどことなくリンクしていると思う。どうなんだろこの解釈。でも伏線でそう感じている人も多いと思うなー。

 

・特別なことは無くても、自分のことをどこかで必ず見守っていてくれて、味方になってくれる人が必ずどこかにいるっていうメッセージが込められていて、ストーリーの深みがそこまで無くても温かい気持ちになれるのが本当にいいね♪

 

・妖怪ファンタジーだから妖術でバトルというものを期待してしまうのだけど、こーゆーハートウォーミングの妖怪との触れ合いって新しいし温かみがあって好きだなー。

 

≪描写≫

・キャラクター描写は夕士くんら人間がシンプルで顔のシワとかまで描くわけではないけど、それぞれのシーンで心情変化が表情に出てきたりして喜怒哀楽がはっきり表現されているからとっても見やすいね。

 

・多くの妖怪キャラクターが個性溢れていて、可愛らしさや恐ろしさも含め表情豊かで見てて楽しい♪カワイイキャラクターが多いからすきだなー。妖怪って言ったって人間らしいフォルムをベースにしているキャラが多いからすき。

 

・背景等が時折フワッとした絵が描かれ方になるけど、妖怪の世界だからー♪なーんて気楽に見ていると全く気にならないね。むしろアパート内のディテールがしっかり描かれているからいい!食堂とか何度も同じカットを使っているけど、あまりそう感じさせないところもいいしね。

 

≪音楽≫

OPの、ロザリーナ「Good Night Mare」は、この作品の為に書き下ろされたものでピッタリ!アットホームで楽しくなるような曲が好き。

 

・EDが、稲葉夕士(CV.阿部敦)長谷泉貴(CV.中村悠一)の「日常識Broken down」っていう曲で、いかにも最近流行のキャラソンっぽい感じがまぁトレンドかね。

 

【ターゲット】 10代~40代(ハートフルもの好きな人はいいね)


【おススメ度】 ★★★★


【番組HP】  http://youapa-anime.jp/