アニメ研究家リュードー的「アニ評論」


春アニメ⑬ 『クロックワーク・プラネット』 

 

【カテゴリー】
 ファンタジー

 
【放送局】
 TBS


【制作会社】
 XEBEC

 

【概要】

 ライトノベルを原作としたTVアニメ。「Y」と名乗る伝説の時計技師が時計仕掛けで再構築した地球を舞台に、落ちこぼれの高校生・見浦ナオトと「Y」が残した自動人形(オートマタ)・リューズ、天才時計技師・マリーらが繰り広げる“クロックパンク・ファンタジー”。監督は長澤剛さん、シリーズ構成は杉原研二さん、キャラクターデザインは島村秀一さん、メカデザインは寺岡賢司さん。

 

【ストーリー】

 1000年前に一度滅んだ地球を「Y」と名乗る伝説の時計技師が時計仕掛けで再構築した世界。落ちこぼれの高校生・見浦ナオトは、「Y」が残した自動人形(オートマタ)のリューズ、そして天才時計技師の少女・マリーと出逢う。彼らの能力が噛み合う時、運命の歯車は回り出す。破綻と延命を繰り返し、崩壊寸前の地球(「クロックワーク・プラネット」)を修復するクロックパンク・ファンタジー。


【視聴評論】

≪ストーリー≫

・歯車で出来上がった世界。それとキャラクター同士の歯車がどう織り成していくのかっていうラノベ設定がしっかり作られているからこそアニメ化でも柱があって見やすい構図になっているのがいいね。

 

・京都や三重などリアル世界とファンタジーを結びつけた世界観がなんとなく親近感や懐かしさを感じる設定になっていて、もし今という世の中がなかったらこーゆーのもあったかもしれないっていう想像をさせてくれるような楽しさがあって好きだな。

 

・ナオトとリューズ、ブレゲとハルターというそう多くもなくわかりやすいメインキャラクターがストーリーの主軸になっているからとにかく見やすい。しかも、世界観はとってもカッチョいいのに、なぜかちょいエロだったりギャグやオチが満載っていうこのPOPな感じが軽くていいかも。

 

・物語としては今流行のいろんなエッセンスを盛り込んで1つにしているからなんだか次ぎどうなる?!っていうワクワクドキドキ感がかけちゃうのが残念だけどねー。

 

≪描写≫

・歯車のCGがメッチャリアル!www えーーー!!そこに金かける?!っていう位コンセプトを大事にしているんだろうなーって思っちゃった。ww

 

・キャラクタ描写が透明感あって、かつ可愛さがあってこの手の作画が大好きな人にはメッチャ萌えると思うねー。

 

・個人的には、背景とか町描写、細かい設定とかがめちゃめちゃ拘って描かれていてカッチョいいからキャラクター描写と乖離しちゃってちょっぴり残念かなーって思っちゃうけどね。ハルターみたいなリアル感があったほうがこの世界観には合うかなーなんて。

 

・話数を進めると、あれ?同じカット、シーンだなーなんて熟成ウォッチングすると気づくことも。まーシャー無いけど。

 

・それと静止画でパーンするシーンが割りと多用されていてもったいない。そのほかはかなり細かく描いているのに。ナレーションと音楽で誤魔化さないで欲しいなー。

 

≪音楽≫

・この作品は、音がめちゃめちゃカッチョいい♪ 作中の効果音やBGMを聞いているだけでワクワクできる。ラノベを読みながら音だけ聞くとカッチョいいかも。www そんな楽しみ方ないか。w

 

・OPがなんじょるのがメインやっているからfripSideの楽曲。イイ曲だねー!このビートが心地いい。ただ、OPはVoがちょっぴり聞きづらい。CD版は調整しているんだろうけど。


・この作品は作画と音がいいのが特徴だなーっ。音に注目して楽しんだらストーリーの軽さは気にならないかも。w

 

【ターゲット】 10代~40代

【おススメ度】 ★★★★


【番組HP】 http://www.tbs.co.jp/anime/cp/