アニメ研究家リュードー的「アニ評論」


春アニメ② 『ID-0』 


【カテゴリー】
 ロボット

 
【放送局】
 MX


【制作会社】
 サンジゲン

 

【概要】

 フル3DCGによるオリジナルアニメ。「コードギアス 反逆のルルーシュ」など数々のヒット作で知られる谷口監督と「僕のヒーローアカデミア」など人気作の脚本を担当してきた黒田洋介さん、「蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-」「ブブキ・ブランキ」などを多く手がけてきたサンジゲンによる作品。

 

【ストーリー】

 極限環境での作業を行う大型ロボット「Iマシン」。連盟アカデミー学生のミクリ・マヤはIマシンを使用中に事故に巻き込まれるが、Iマシンに乗り海賊同然のオリハルト掘削を行うエスカベイト社の宇宙船に助けられ、その一員として働かされるはめになる。


【視聴評論】

≪ストーリー≫

・SFロボットのオリジナル作品が近年少なくなってきている中での、ロボSF好きのリュードーとしては期待大の作品の1つ!!!ってか、かなりイチオシかな。まだ2話までしか見ていないけど。www

 

・人類がオリハルト鉱石という不思議なパワーを持つ石を求め宇宙空間の惑星や小惑星などを探索して取り合い権力に結びつけるというシンプルストーリー。オリハルトを求めてのバトルが展開されるという構図が王道過ぎてビビるけど。でも、オリジナルストーリーだからこの先どうなるのか、現時点での個人的予測に過ぎないけど。

 

・なんでおススメか?!って。まず、オリジナル作品であるっていうのがメッチャ大きい♪原作がないから展開や結末、登場キャラクターまで全く未知の世界。毎回ワクワクしながら見られるって言うのが大きなポイントだよね!!いつしかアニメ作品って原作ベースになりつつあるから、その原作を大きく外れることがなくなってきたから小さな頃にみたオリジナル作品のワクワク感が再び味わえるのさー。

 

・アニメやリアルの中で流行しているコンテンツを幅広く使っているのが面白い!!今っぽいよね。マヤたちがミーティングするときわざわざ「拡張空間」へ行って、アバターで会話するとか。ww え?!そもそも「Iマシン」だってリアルアバターじゃない?!っていう突っ込みどころ満載だし。この過剰な設定が好き!おもろい。

 

・ロボットゲームなのになんだかゲーム的な展開をストーリーの中に感じさせる構成が面白くて、ゲームしない人にとってはなんだか実体験しているかのような不思議な感覚になるし。このストーリー構図、かーなり考えられているよねー!!ホント、さすが!!!としか言いようないね♪

 

・Iマシンを動かすのは離れた人間の脳感覚っていう設定がハリウッド映画にありそうな近未来感覚で、ロボットモノというと搭乗型が多かったけど、感覚で動かすっていう設定が面白い。

 

・ワープとかオリハルト鉱石とかちょいちょい、過去の名作をなんだか彷彿させる。オリハルト鉱石なんてなんだかラピュタの飛行石みたいにも感じるし。過去のアニメの名作に影響受けた感じが随所に感じられてとっても懐かしくも新しいのがいいなー。

 

・まだひよっこのマヤが今後どう活躍してキーマンになっていくのかが本当に楽しみ!!アニファン同士で「あーでもない」「こーでもない」って予想しながら飲み会できるのがメッチャ嬉しい♪www

 

 

≪描写≫

・OPからカッコ良すぎてしびれる!!!テロップの描写がこれまたかなり凝っていて、デジタルノイズ的なジリジリってノイズが文字に載る感じが手が込んでいて、ロボットSF感を演出していて好きだなー。こーゆー所に拘っている作品が最近多くなってきているけど、やっぱりアニメってOPからが作品のスタートなんだなーって感じさせてくれるよね。

 

・この作品は、フル3DCGで描かれているからとにかく描写が綺麗。床や壁まで絵が繊細で1つ1つ一時停止してカットを見ているだけでも飽きないんだよねー。いやーーフル3DCGなんてメッチャお金かかってるなーって思っちゃう。

 

・Iマシンがタイバニ(http://www.tigerandbunny.net/)のヒーロースーツみたいでディテールがとにかく好き!!!www ま、タイバニファンは同じ気持ちだろうなー。Iマシンのどこにスポンサーロゴ入っているんだろうって探したくなっちゃうし。ww サンジゲンが制作した作品だからこーゆーマシンディテールになるのはわかっているけど、改めて好き。

 

・キャラクタ表情もかなり豊か!!!立体感溢れる感じもいいけどちょっとした焦った表情の変化とか薄笑いを浮かべる表情とかの微妙な変わり方がさすが。話数が進んでいって、あれ??ちょっぴり動きが・・・みたいにならなきゃいいけど。それだけが不安要素。w

 

 

≪音楽≫

・OP曲佐咲紗花さんの「ID-0」。いやーー、作品イメージにピッタリ。まさに作品をしっかり表現したSF感あふれるナンバーなのがすきなのと、佐咲さんの声が合うなー♪♪ファンが増えるだろうなー。

 

・ED曲が、影山さんの英語の歌。最初聞いたとき、「へーーー、この作品、EDは洋楽なんだー」なんて思っていたら、テロップで影山さんの文字が出てビビる!という。とにかく渋すぎてカッチョいい!!OPでワクワクして、本編で冒険をして、EDでしっとり心落ち着けるっていうこの最強の流れが素晴らしい♪

 

・効果音とかSFもののハデバデしさをしっかり使いながらも船内などの居住空間ではマシンノイズ的なベース音があったりリアル感満載でほんと良く作られているねー。

 

 

【ターゲット】 10代~60代(ロボSF好きはきっとハマるはず♪) 

【おススメ度】 ★★★★★


【番組HP】 http://id-zero.com/