アニメ研究家リュードー的「アニ評論」
冬アニメ⑩ 『戦国鳥獣戯画~乙~』
【カテゴリー】
歴史コメディ
【放送局】
九州朝日
TVK
【制作会社】
ILCA
【概要】
KBC九州朝日放送の和モノコメディ作品の第2期。話題の若手人気俳優や個性派キャストが戯れながら戦国武将キャラを演じ、日本の歴史と、戦国武将で遊んでしまうという歴史コメディ作品となっている。
【視聴評論】
≪ストーリー≫
・教科書で誰もが読んだことのある史実の1シーンをちょっと面白おかしくしたらどーなるんだろーって言う勝手な解釈で本作品のコンセプトだとおもっているけど、狙い通りで、意外とこーゆーこともあったんじゃない?!って笑いながら見る事ができるのがいいね。
・歴史ものが流行っているなかでこれだけ面白がってつくられているのも数少ないかな。でもしっかりと史実は大切にしていて。このバランスがウケる。いかに、歴史の1シーンを面白く演出するかって言うところに制作側がめっちゃ本気で遊んでいるところがいいんだよね。
・女性ナレーターの大河的な喋り方と内容のこのオチが本当にクスってくすぐられておもろい。ってか、歌で処理する回とかあるから斬新過ぎるでしょ。ww
・ショートならではのテンポと気楽さがとっても好き。なのに絵が意外と細かく描かれていたり、拘り強めな感じがいいよね。
・基本歴史ネタ作品だと思ってみればお笑いの1つだよね。アニメでなく。www よほどお笑いセンスのある作家さんが付いているのか。クオリティ高くていつもオチに期待しちゃう。
≪描写≫
・水墨画的な描写は第1期の甲から引き続きの世界観。これ凄いよね!作画の手間がどれくらいかかっているか分からないけど、墨で描かれた歴史人物とかキャラクターがパラパラ漫画的に動いたり、時には滑らかになったりILCAならではのメリハリ感。
・色使いは全く無いけど、背景の年季の入った和紙みたいな茶褐色も均一でなくちょいムラがあったり、折りシワのようなものが影として上手く生きていたり限られた中での表現が細かくていちいち感心しちゃう。
・奥行き感もキャラクターの配置やサイズなどで上手く表現されていて、単にぺラッとした紙芝居的な感じでないのが工夫されていて見ごたえあるんだよねー。
【ターゲット】 10代~60代(歴史好きはいいと思う)
【おススメ度】 ★★★★★
【番組HP】 http://www.kbc.co.jp/scg/