アニメ研究家リュードー的「アニ評論」


秋アニメ⑥ 『終末のイゼッタ』
 


【カテゴリー】
 ファンタジー

【放送局】
 AT-X

 MX

【制作会社】
 亜細亜堂
 

【概要】

 大戦の渦中にある欧州を舞台に2人の少女の運命を描くオリジナルアニメ。監督は「トライブクルクル」の藤森雅也さん。シリーズ構成・脚本は「ヘヴィーオブジェクト」の吉野弘幸さん。軍事ディレクションを戦車雑誌「月刊PANZER」の和泉貴志さんと柘植優介さんが担当。
 

【ストーリー】
 西暦1939年、帝国主義国家ゲルマニア帝国は突如隣国に侵攻を開始した。その戦火は一気に欧州全域へと拡がり時代は大戦の渦に巻き込まれていく。そして1940年、ゲルマニアはその矛先を美しい水と緑に恵まれたアルプスの小国エイルシュタット公国に向けようとしていた。

【視聴評論】

≪ストーリー≫
・OPから物語の本編へ引き込むような作り方がとってもいいね!!

 

・1話冒頭からなんだかハラハラドキドキするような展開がとってもいい!!これでグッとアニファンを引き込んじゃうもんね。いやーー、頭からかなり期待高い♪

 

・舞台設定がリアル世界で第一次大戦の構図をうまく生かしながらファンタジーの国々がでてくるっていうところがとっても馴染みやすいし、かなり興味を引くよね。ファンタジーでもこーゆーリアルに近い感じの設定ってとっても好き。

 

・オペラや黒いボンネットバスや車、戦車、プロペラ戦闘機とか時代感やリアルに近いような設定がめっちゃかっこいい。

 

・セリフの1つ1つがしっかりと洗練されていて重みがあるから1シーン1シーンを見逃せない!!いやーーー本当によく練られているね。

 

・イゼッタが記憶を思い出すシーンなんか良くできてるね!ほんと面白い♪♪ 白き魔女って。しかもホウキじゃなくて銃にのって空を飛ぶとか。www いやーーこーゆーファンタジー待ってました!

 

・かなり豪華な声優陣が入っているけど、それぞれの顔を思い起こさせないこのドハマリな世界観が素晴らしい♪♪本当におもしろい。

 


≪描写≫
・森や列車などの描写がとっても美しい!!今はやりのタッチを使わず昔ながらの王道アニメっていう丁寧さがあってすばらしい描き方。

 

・スピード感と躍動感の描き方がいいね♪時にはスローにして勢いをつけて印象強くするとか本当に上手い!このメリハリが。

 

・戦車の動きが驚くほど繊細で素晴らしい♪凹凸の地面を進むときの戦車が上下する様子とかここまでリアルに描かれていると気持ちが良いね。

 

・松竹が入っているんだね。いやーこれはいいコンテンツになるとおもう♪なかなか松竹アニメって「91Days」「あまんちゅ!」とか良いオリジナル作品を送り出しているから今後の展開に期待できるね。

 

・イゼッタと姫様が戦闘機に追われている時のシーンが最高!!背景の雪に覆われた山々も美しいし、飛ぶ動きも細かく微妙な浮遊感を表現しているし、戦闘機の風にあおられてちょっとブレル姿とか本当に素晴らしい。

 

・イゼッタらを追いかけるときの戦闘機から見た景色とスピード感が最高!! 自分が空を飛んでいるかのような気持ちにさせられる。

 

・戦闘シーンでの銃弾が飛ぶ軌跡や戦車から発射される砲弾、砂煙や戦火の煙とか本当にリアルっぽい細かさがあってこーゆーストーリーも面白いし描写もいいなんて最高♪ 秋アニメも良作が続々でてきて嬉しい。

 


≪音楽≫
・SEやBGMがいちいちおしゃれ!ちょっぴりクールな世界観にピッタリでそこまでハデバデしくなくてバランスのよい音の当て方が最高♪

 

・EDがMay’nのしっとりバラードがこれまた合う!なんかアップテンポなものばかり歌っているイメージだったからこーゆーのもはまるじゃん。でもマクロス好きだとどうしてもマクロスFを思い出しちゃうけどね。ww

 

・心理背景をうまく音楽で支えていて見ている側もその気持ちにさりげなくさせるっていうこのセンスが最高だね。

 


【ターゲット】 10代~50代(上質大人アニメ)


【おススメ度】 ★★★★★


【番組HP】 http://izetta.jp/