アニメ研究家リュードー的「アニ評論」


夏アニメ:39 『ベルセルク』
 


【カテゴリー】
 冒険バトルファンタジー


【放送局】
 WOWOW
 TBS


【制作会社】
 ライデンフィルム


【概要】
1989年からヤングアニマルで連載されているマンガ「ベルセルク」をアニメ化した作品。アニメ化については、1997年のTVアニメ「剣風伝奇ベルセルク」(全25話)、2012年のアニメ映画3部作「ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵」「ベルセルク 黄金時代篇II ドルドレイ攻略」「ベルセルク 黄金時代篇III 降臨」と2度行われてきた。新シリーズの原作・総監修は三浦建太郎さん、監督は「てーきゅう」の板垣伸さん、シリーズ構成は「PSYCHO-PASS」の深見真さん。


【ストーリー】
 胸のうちにくすぶる激情の炎に突き動かされ終わりの見えない復習のたびを続ける「黒い剣士」ガッツ。彼の前に立ちふさがるのは、残虐非道な無法者、妄執に囚われた悪霊、そして神の使徒。おぞましい人ならざる力を振るう敵に、鍛え上げられたからだと磨きぬいた技。人としての力をもってガッツは戦いを挑み続ける。命を削りながらも。旅路の果てに何が待つのか。重厚なダークファンタジーが展開される。


【視聴評論】

≪ストーリー≫
・原作を全く知らないからマンガとアニメがどう展開されているのかわかんないけど、1つ1つゆっくりしたストーリー展開が知らない人でも分かりやすいね。ただ、ディープすぎるから置いてけぼりになる人がおおいかなー。

・ふわっとした作風が最近流行っている中で、ダークファンタジーでしかも重厚感ある中身はいいね。

・ガッツの声がメリハリ無いかなーって感じちゃうのもしゃーないか。声優さんでなく俳優さんみたいだし。同じ演技でも、声だけど体を使って表現するものでは全く違うだろうから難しいだろうね。もちろん音の低さはガッツにピッタリなんだろうけどね。

・AパートとBパートがそれぞれ長く感じる。盛り上がりポイントに気持ちが載せられないからかなー。最後まで持つかどうか・・・。その理由を考えたんだけど、ガッツの気持ちや世界に入り込めない幾つもの要因がそう感じさせるのかね。

・あっ!気づいた。1シーンが長いんだ。意味深くなっていく展開ならいいんだけど、同じようなセリフや流れを繰り返すだけだとちょっぴり飽きちゃうのかね。

・最終話まで見切れる人はどれだけいるんだろ。見やすいアニメでは決してないから、原作が大好きな人でCGに違和感無く見られる人がいいんだろうね。個人的には最後までは・・・。


≪描写≫
・ほーーー。亜人と同じCGベースの作品かー!これはこれで最近の流れの1つだね。ただ、CGの技術や作画がかなり高度になっている中で、あえての演出なのか、このちょっぴりカクカクした動きやリップが合わない感じが何ともCGはしりはじめの作品感が満載。好き嫌い分かれるだろうなー。

・歩く走る投げる手を挙げるなどの作画動作がもうちょっと滑らかだといいんだけどなー。このぎこちない感じがアメコミのCGアニメみたいで個人的に満足できないかな。

・でもこれはこれでこーゆーあえてのCG感が好きな人にはいいのかも。

・木々や水面、地面などの背景描写がとにかく美しい!!透明感が抜群でいいね♪

・細かい描写で1つ気になるのが、マンガベースの作品だからといって影の部分を鉛筆で書いたような複数の線で描くのはちょっとなー。あれ??作画途中??なんて思っちゃう人もいるかも。

・手書きとCGの混在作品になっているところは面白いね!ただ、動きや色使いがちょっぴりチープに見えてしまうのは残念かな。

・個人的に苦手な北斗の拳的なリアル描写があまり好みで無いかな。

・鎧や洋服、武器などの超細かいディテール描写が素晴らしい!!これはさすが♪

・アップのカメラワークが多くて時折なにがどうなっているのかわかんないところがあるなー。

・血が飛び散る描写とか立体感あるところはさすがCGアニメって感じでいいね!


≪音楽≫
・全般にBGMをつけて派手な世界を演出しているんだけどもう少し差し引きしてもいいかなーって思う。キャラクターの気持ちを感じるのは受けてだから、音楽でその感情表現をリードされるのはちょっとね。もったいないなー。

・OPTMが軽い感じに仕上がっているけど作風からするともっとハードな感じのほうが良い気もする。これはこれでアニソンっぽくて好きだけどね。


【ターゲット】 10代~40代


【おススメ度】 ★★★ 


【番組HP】 http://berserk-anime.com/