アニメ研究家リュードー的「アニ評論」


夏アニメ:29 『映画:君の名は。』
 

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【カテゴリー】
 映画


【配給】
 東宝


【制作会社】
 コミックスウェーブフィルム


【ストーリー】
 千年ぶりとなる彗星の来訪を一か月後に控えた日本。山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は憂鬱な毎日を過ごしていた。町長である父の選挙運動に、家系の神社の古き風習。小さく狭い町で、周囲の目が余計に気になる年頃だけに、都会への憧れを強くするばかり。「来世は東京のイケメン男子にしてくださーーーい!!!」そんなある日、自分が男の子になる夢を見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、戸惑いながらも、念願だった都会での生活を思いっきり満喫する三葉。「不思議な夢……。」一方、東京で暮らす男子高校生、瀧も、奇妙な夢を見た。行ったこともない山奥の町で、自分が女子高校生になっているのだー。彼らが体験した夢の秘密とは?


【視聴評論】

≪ストーリー≫
・初日に見に行ってきたけど、深夜0時すぎのスタートなのにほぼ満席という状況で、この作品の期待度が分かったなー。

・見に行ってもらいたいから詳しいストーリーについては書かないけど、主人公が等身大の高校生で都会への憧れや田舎への毛嫌いなど誰が見てもスッとキャラクター心情へ入っていきやすい設定が素晴らしすぎる!ってか、かなりリアル設定が面白い。

・作品を見ていくと時間の変化に徐々に見ている側も気づき始め、その「あれ??」感を思っていると既に作品の世界へどっぷりハマッているという、このシナリオの組み立て方が素晴らしすぎて感動した!!本当に良く考えられすぎていて、どーしたらこの作りができるんだろう?!この発想ができるんだろう?!って驚きしかなかったね。

・東京ととある田舎が主な舞台なんだけど、都会と田舎の間逆のステージングが物語のメリハリを作り出し見ている側を全く飽きさせない。

・人と人との繋がりを直接的に表現するのではなく、セリフや景色、ノート、携帯などで間接的に表現し、登場人物の心理変化も風景やドアや扉の開閉などで補足的に表したりするところの作りが本当に計算されていて、もう感動以外何も無かったね。

・記憶、文字、言葉など見ている側が日常感じることをテーマにしているところが最高!アニメ好きでも嫌いでもこの身近なことがスッと作品へ誘ってくれる。あーーー、詳しく書きたい!ww 書かないけどね。w

・この作品を見て「1つ1つの出会いや繋がりに改めて感謝しなきゃ」って思ったね。人によって感じ方が違うのがアニメの良さで、この作品も見ている人が自分の育った環境や今の立場などによって色んな見方や寄り添い方ができるから、全く何も感じなかったってことは無いと思う。きっと何か自分に改めて問いかけるものが見つかると思うから、時間を作って見てもらいたい作品だね。

・展開が多少複雑だからキッズには向かないかなー。大人向けのアニメ映画♪

・個人的にもう1度劇場へ見に行きたい。ってか、行く!!!


≪描写≫
・とにかく美しすぎる!!アニメっていうよりもう実写に近いね。このリアル感。都内各地が色々と描き出されているんだけど、殆ど行ったことあったり見たことある場所で、鑑賞しながら、あーーーあそこの店だ!!とか分かるぐらいリアル。

・相当ロケハンと資料を集めて、かなり精巧に作り上げられた映像が最高だった!!

・劇場で見たから余計だけど、映像からそのシーンの空気や風が肌に伝わってくるようなのめり込める映像の迫力がハンパないくらい良かった。

・武道館や東京タワーが見える場所だとあの辺りかなーとか、あの高校の舞台は新宿高校かなーとかなんだか都内に住んでいる人だとそーゆー楽しみ方もできるよ。かなりこの見方は楽しい♪

・星空や流星がなんともはかなくそして力強く、ドキドキさせるような色使いや表現で素晴らしすぎる。表情がない流星をそれだけ色んな表現できるだなんて。


≪音楽≫
・RADWIMPSって知らなかったけど、映画にはまってたなー。物語が穏やかだからこーゆー典型的なロックバンドの音楽が合うかどうか前評判では疑問だったけど、良い意味で裏切られ作品を盛り上げていたね。かっちょよかった。

・音楽の使い方が新しい。カットアウトしたり曲途中で終わったり、また後から出てきたりとかうーん、音楽も1つのストーリーとしてつなげているんだろうなーって思ったね。



【ターゲット】 20代~60代(大人向けアニメ)


【おススメ度】 ★★★★★


【作品HP】 http://www.kiminona.com/index.html


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