アニメ研究家リュードー的「アニ評論」


夏アニメ⑳ 『planetarian~ちいさなほしのゆめ~』
 


【カテゴリー】
 ロボ美少女


【放送局】
 ニコ動
 dアニメ


【制作会社】
 デイヴィッドプロダクション


【概要】
「Kanon」「AIR」「CLANNAD」で知られるKey/ビジュアルアーツが2004年に発売したデジタルノベルをアニメ化した作品。7月7日から「planetarian~ちいさなほしのゆめ~」が配信され、全5話からなる「ちいさなほしのゆめ」のエピソードを含む9月3日公開の劇場版「planetarian~星の人~」に繋がっていく。


【ストーリー】
 世界大戦により荒廃した近未来の都市を舞台に30年間プラネタリウムで客を待ち続けていた少女型ロボットと迷い込んだ男の交流を描くSF感動作。


【視聴評論】

≪ストーリー≫
・近未来の設定でゆめみと屑屋がメインとなるストーリー展開はとっても分かりやすくて見やすい。けど!!ちょっぴり物足りないかなー。2人のセリフ回しがどうしても中心になってしまうから途中飽きちゃうなー。

・ゆめみのセリフがロボット設定だからしょーがないんだけど、あまりにも単調になりすぎてセリフが多い分眠くなるというか・・・。

・ステージーングが基本プラネタリウムっていうのはいいんだけど、世界が狭すぎてもっといろんな場所で波風立つような設定になってくるといいんだよなー。

・かなり構図が偏っていて1Sや2Sばかりでそれ以外のものが極端に少ないから絵代わりというかシーン展開のメリハリが少ないかなー。

・物語がどの方向へ向かっているかちょっぴり分かりにくい。ゆめみはどうなっていくのか、屑屋の心がどう変わっていくのか、全く読めないのが不思議。というか、ちょっぴり寄り添えずストレスたまるかなー。

・同じセリフやカット、似たようなシチュエーションが多いから物足りなさがあるね。

・全般的にキレイに作りすぎてみている側に引っかかるポイントがあまりにもなさ過ぎて、次話を見たくなるようなドキドキ感が少ないなー。もう少しドキドキしたい!


≪描写≫
・キャラクターの表情だけでなく衣装まで細部にいたるまで丁寧に描かれているのがいいね!

・プラネタリウムの少女型ロボットゆめみのビジュアルがかわいい♪

・ゆめみのリボン部分が通常部分と時折データー解析しているような動くバーコード表示なるところが本当に芸が細かい。

・ゆめみ目線でのモニター描写がとっても素晴らしくて細かい!小さな文字や人物をサーチしているときの細かいデータ表示とかいやーーロボメカ好きとしてはこーゆーのは大好き!

・こーゆーうまいCG描写ってもっともっとロボメカ系で使ってもらいたいよなー。リアルと見違えるほどのワクワク感。

・廃墟になった街並みや雨とか本当に美しい!よりリアルに作りこまれたプラネタリウムの機械とかよーくロケハンとかしたんだろうなーっておもう。その作りこみされた絵を見ているだけで心がワクワクする。こーゆー職人魂で作り上げた絵って力あるもんねー。

・雨しずくの1粒1粒が本当にキレイ!これは感動するね。この作品はキャラクターよりも周りの器具や道具、電球とかに注目してみるとメッチャおもしろいね!!その美しさに感動する。

・絵の美しさを強調するためか割とルーズめなカットが多いような気がする。全体的に美しく見えるサイズ感をあえて多用しているような気もする。w


≪音楽≫
・音楽が少なくてセリフ回しがめっちゃおおい印象になるねー。ちょっぴり飽きちゃうかも。やっぱりメリハリや臨場感を出すためにSEやBGMって重要なんだってこの作品をみて思うねー。

・もうすこしインパクト欲しいなー。


【ターゲット】 10代~20代(ロボメカ系)


【おススメ度】 ★★★


【番組HP】 http://planetarian-project.com/


「planetarian~ちいさなほしのゆめ~」 [Blu-ray]/佐藤利奈

¥5,184
Amazon.co.jp