アニメ研究家リュードー的「アニ評論」


冬アニメ23 『灰と幻想のグリムガル』



【カテゴリー】
 冒険ファンタジー


【放送局】
 MX


【制作会社】
 A-1 Pictures


【概要】
 オーバーラップ文庫のライトノベルをアニメ化した作品。まるでゲームのような異世界「グリムガル」に突然迷い込んでしまったハルヒロ。記憶もお金も特別な力も持たないハルヒロは同じ境遇の仲間たちとパーティを組み、生きるために前に進んでいく。モグゾー役に抜擢された落合福嗣さんは、中日ドラゴンズGM・落合博満さんの長男。


【ストーリー】
 生きるって、簡単じゃない。 目が覚めると、ハルヒロは暗闇の中にいた。 ここがどこなのか、なぜここにいるのか、 そしてどこから来たのかもわからないまま。 周りには自分と同じ境遇らしき数名の男女。 彼らとともに暗闇から踏み出した先には 見たことのない世界、「グリムガル」が広がっていた。 記憶も、お金も、特別な力も何もない彼らが手に入れた現実の中で生きるために仲間たちと前に進んでいく。


【視聴評論】

≪ストーリー≫
・ファンタジーバトルなんだけどキャラが色んな経験を乗り越え成長していく青春ストーリーが美しくていい!

・ナレーションでココロの声を表現すると展開にメリハリが生まれるからかなり好き。

・セリフがしっかりゆったりしているから時には間延びしちゃうけど、ファンタジーものは独特な世界だからこーゆー演出は必要だよね。

・現代からタイムトリップしたようなキャラ達がグリムガルで闘いながら生きていくって言う分かりやすいコンセプトが好き。

・魔法使い、剣士、弓士とかのファンタジーコテコテのキャラ設定が個人的にかなりいい!
絵がなくてもファンタジーラジオドラマだと思って聞いても楽しめる。

・キャラ達のセリフ回しパートが多いしね。ただずっとこれが続くと飽きちゃうかも。

・セリフ回しが多いとやっぱり声優さんの力量がかなり問われるよね。もう少しうまい人使って欲しいなー。

・『全然あるよ!』ってセリフあったけど、アニメも立派なJAPANカルチャーなんだから正しい日本語でセリフ書いてもらいたい!これはかなり強く思う。


≪描写≫
・東宝アニメーションって最近かなり描写タッチ好きかな!

・キャラがシンプルで余計な萌えも多く無いからストーリーにサッと入っていける。

・背景とかの描き方が水彩画タッチだったり時にはリアルだったり表現がかなり幅広くてアニメの良さをよく分かってる作り方だよね。

・だからキレイでハッキリ描いているキャラがよく引き立つんだよなー。素晴らしい!

・光の当たり方を細かく描いているから画面がキラキラ輝いて見えるし、動いているシーンでも多様しているから臨場感がますよね。

・カット割りがシンプルで見やすい。ただ新しさは無いけどね。

・紙芝居みたいな静止画カットを多用してて嫌いじゃ無いけど、もう少し動画欲しいかな。


≪音楽≫
・無駄なSEをかなり省いていて、セリフやストーリーで勝負してるんだなーって思う。かなりイイね!

・虫の鳴き音や川のせせらぎ、草木が風に揺られて擦れる音、火がパチパチ燃える音とか環境音SEの使い方がうますぎる!

・END曲がめっちゃメローな感じで好き!!キャラたちの心の葛藤というか成長にピッタリな感じのするナンバー。



【ターゲット】 10代~30代(女子向けかな)


【おススメ度】 ★★★★


【番組HP】 http://grimgar.com/


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