アニメ研究家リュードー的「アニ評論」

秋アニメ⑦『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』


【カテゴリー】
 ロボメカ

【放送局】
 MBS/TBS

【制作会社】
 サンライズ


【概要】
 「機動戦士ガンダム」シリーズのアニメ最新作。本作は今までで一番少年たちの人間ドラマに焦点を絞っていて、ガンダムも彼らとともに変化を遂げていくという展開。主人公たちの「ガンダム・バルバトス」は、撃破した敵モビルスーツの武器や武装を入手&換装しながら成長していくという今までにはなかったコンセプトが取り入れられている。


【特徴】
 子供たちの成長とともにガンダムも成長&進化をするという、エウレカセブン的なストーリーが今までのガンダムシリーズにはなかった点。特に子供たちの成長をアニメだけではなく、なんとなくリアル世界でも感じさせるような演出が盛り込まれているのもガンダムが隠れた知育アニメとも言われる所以だとおもう。



【視聴評論】
・制作者テロップが立て書きで新鮮。作品タイトルデザインに合わせたこーゆー細かい演出はサンライズならではか。OPやENDは別立てすることが多いけど、OPからの一体感がいいね。

・ガンダム特有のOPが変わらずで良い。キャラ紹介とモビルスーツの描写が出てきてワクワク感を高める。

・OPの作画は、フィルム加工のようなスクリーントーンがカッチョよい!ちょいと埃っぽく、遠き記憶のような印象付けるものがナイス。

・キャラクターの肌色や特色、火星の舞台とかガンダムの世界観が引き継がれていてやっぱりガンダムワールドはかなり好き!

・BGMの使い方がやはり上手く、ストーリーのメリハリにかなり効いている。

・ガンダムシリーズでは、必ずでてくるポッチャリキャラ・ビスケットが、他のキャラ立ちをさせていて、よく考えられてるなーって思う。きっとこれからキーマンになるんだろうなー。あれ?ビスケット役は花江くん?だったかー。花江くん、本当に器用ですばらしい声優さんだよなー。

・地球と火星という分かりやすい設定がガンダム初心者でも見やすいと思う。

・軌道衛星やモビルスーツ、宇宙船が素敵!特に、宇宙船のコックピット内部の構造は、ホワイトベース風で安定したシチュエーション。

・ガンダムが最初は武骨でそこまでスタイリッシュじゃないのがイイね!これからのストーリー展開でどんな形になっていくのかが期待感が高まるし。ウエスト部分のパーツが殆どなくてスッキリ。ただ今後変わってくるんだろうね!

・青/白/赤/黄のガンダムカラーを見るだけで、ガンダムファンは楽しい。これは俺だけじゃないはず!!!www

・ストーリーに必ずメッセージが含まれていて、単に戦闘で自国を守るとかでなく、貧困や子供などの問題を入れていて、リアル世界に共通するものがあって、何かこーゆー社会的メッセージを複線でいれてあるように感じる。

・これがガンダムのよさでもあるんだよね。単にモビルスーツがかっこいいとか戦闘シーンが迫力あるとかでなく、見終わった後に、必ず心にジーンと響くものがあるっていう。ストーリーがすばらしいんだよね。

・END曲がMISIAとか、ガンダム&MISIAファンとしては贅沢な作品!

・やっぱりガンダムは男子が好きな作品だね。最近の流行のように、アニファン全体に見てもらいたいというターゲットを広くするのではなく、あくまでガンダムワールドを崩さない作り方が誇らしい。

・今、アニメ業界は大手が倒産したりアニメーターの酷使が問題になったりしているけど、手当たり次第作品を作るのではなく、こーいった芯をもったアニメが30年50年と続くような日本のカルチャーになってもらいたいと思う。



【ターゲット】 10代~50代(男子だね!やっぱり)


【おススメ度】 ★★★★★




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