アニメ研究家リュードー的「アニ評論」

【秋アニメ①:『ルパン三世』】


【カテゴリー】
 リアル

【放送局】
 NTV

【制作会社】
 テレコム・アニメーションフィルム

【概要】
 外伝やスピンオフではない純粋なTVシリーズとしては、1985年の「ルパン三世 PARTⅢ」以来30年ぶりの新作。今までの作品舞台は世界各地だったが今回はイタリアとサンマリノが中心となっている。
 総監督の友永和秀さんやシリーズ構成・脚本の高橋悠也さん、キャラクターデザインの横堀久雄さん、音楽の大野雄二さん、アニメーション制作のテレコム・アニメーションフィルムなど、シリーズを熟知したスタッフが今回揃った。


【特徴】
 ルパンを追う者と言えば「銭形警部」だが、今回新たな追っ手として、英国秘密情報部「MI6」に所属するニクスが登場する。諜報活動に必要なあらゆる技能を習得し、任務における殺しのライセンスを持つニクスが、ルパンたちを追いつめる。ニクスのストーリー展開への関わり方も面白い。さらに美貌の財閥会長・レベッカも登場し、新TVシリーズの鍵を握る存在となっている。


【視聴評論】
・国民的アニメの代表作の30年ぶり新作なのでとても気になる作品の1つ。

・絵は昔のアニメ風のちょいラフなタッチで懐かしさや温かみを感じ、最近のテレビスペシャルシリーズのようなキレイな描き方のルパンや五右衛門じゃないのもとても新鮮さがあって良い!こっちの描き方の方が、古きよきルパンのように感じる。

・峰不二子も茶髪で、顔も最近のキャラ描写より味わいがあってかっこいい!!

・オープニングは、ルパン三世のテーマ曲が使われていて、ルパン世代は、OPからそのワクワク感を楽しむことができる。

・1話完結ものアニメが最近少なくなっているので、改めてルパンのストーリー展開がめっちゃ見やすい。展開のテンポがとっても良くてメリハリあるし、ギャクシーンとストーリー展開のシーンがハッキリしてるので分かりやすい。

・タイトルのタイプライター音も、ちょい音が高くなって&アレンジも変わっていて新シリーズ感が出ていて聞いていても楽しい。

・BGMの使い方も旧シリーズ通りで、水戸黄門のような安心感がある!!笑
 ラッパを使ってシーン展開、しっとりした曲で推理など、BGMをストーリー展開に見事はまっているのはさすがのルパンシリーズ。

・舞台がイタリアで、よく描写してあって行ったことがなくてもなんとなくイタリアを知ることができるような感じ。ロケハンもしっかりしているんだろうなーって感じ。

・MI6のニクスという新キャラが出てきて、なんだかこれからの期待感が増すとともに、ストーリーの伏線があって、銭形警部の表とはまた違う楽しみ方が味わえる。

・なんだろ。ルパンを見終わると心がほっこりする感じ。いいシナリオなんだと改めて思う。
 アニメを見てモヤモヤすることも最近の作品ではよくあるので、見終わった後の温かみがなんだか嬉しい。

・エンディング曲の石川さゆりの歌が妖艶さがあって、ちょっぴり大人アニメ感があるのが新シリーズの良さにもなっているかな。

・なんだろ、最近のアニメのなかで、高級感をルパンに感じる大人アニメとなっている。



【ターゲット】 30代~50代


【おススメ度】 ★★★★★



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