今年観た映画のパンフレット。今回は「帰ってきた あぶない刑事」。こんなのも観るんです。1986年に始まったテレビドラマの映画版の第8弾なんだって。テレビシリーズが2本、スペシャルが1本あるって、かなりの長寿・ボリュームのあるシリーズなんですな。

 

 ニュージーランドで探偵業をしていた鷹山敏樹(タカ・舘ひろし)と大下勇次(ユージ・柴田恭兵)だったが、探偵ライセンスを失い横浜に戻ってきて探偵事務所を開業する。横浜では、弁護士の殺人事件が発生。気になったタカは、昔馴染みの劉飛龍(リウ・フェイロン、岸谷五朗)に会いにいく。フェイロンにはステラ・リー(吉瀬美智子)というビジネス・パートナーがいたが、タカはその女性が気になる。一方、事務所にいたユージのところには最初の依頼主・永峰彩夏(土屋太鳳)が「母親の夏子を探してほしい」とやってくる。夏子とは横浜で活躍していた女性シンガーで、タカもユージも知っている女性だった。タカとユージは夏子を探しつつ、裏で展開する事件に巻き込まれていって、という話。

 

 裏の話の背景には、横浜にカジノを誘致するっていう企業があって、その代表が過去タカとユージと因縁のあった男・銀星会会長の息子・海堂巧(早乙女太一)で、彼がまあ不気味な感じで良いですね。さらに、固定メンバーの横浜港署操作課長・町田透役の仲村トオルと、元署員の真山薫役の浅野温子のコミカルな演技も楽しい。浅野温子に至っては、「そんなにイジっていいの?」といういじり方です。あんまり馴染みのない「あぶない刑事」だったのだけど、映画は思いの外楽しめました。

 

 「映画は」という但し書きがついたのは、映画鑑賞の環境があまりにも酷かったから。映画中に普通に会話しているカップルがいて、さらに男性に電話がかかってきて、それに席で出る始末。ちょっと離れた席だったのだけど「映画が終わったら苦言を呈してやろうか」と思っていたら、エンドクレジットの途中で劇場を出て行ってしまって、「逃げられた!」という感じでした。

 

 あああ。たまにはこんなこともあるのですな。