さて。
「いつかキミと海辺の町で」が完成するまでのお話をしたいと思います。
7月末。
私は、ひとり、海が近くにある町で一週間制作をしていました。
制作の間は、部屋に置いてあったテッドくんがお話相手。
「どうかな?」と言っても、もちろん何も答えてくれなかったけど、
いるだけでめちゃくちゃ癒やされました。
作っていたメロディーに、ここで歌詞を書き、
書きながら、泣き、笑い、
主人公たちが頭の中で、次から次へといろんなシーンを見せてくれました。
そして、この部屋で、ハンドマイクで仮歌を録音し、
デモを作り、プロデューサーの浜田省吾さんに聞いていただきました。
メロディはそのままで、
歌詞を「ここはこうしたらどうですか?」とアイデアをいただき、
ねりねりねりねり。
そして、曲が完成!!!
9月後半。
仲間たちとの楽器レコーディング。
ギターは「好きで好きで」も弾いてくださった音楽仲間、渡辺裕太くん。
ベースは、アコ旅でお馴染みのバンドメンバー、小川悠斗くん。
いつも思うんだけど、楽器レコーディングは、もうご褒美タイム!
子供がすくすくと元気に成長していくような感じ。
楽しかったなぁぁぁぁぁ。
そして、楽器レコーディングのあとに、更なる歌詞磨き!
ボーカルレコーディング、当日。
立って歌わず、座ってリラックスしながら歌いましたん。
ひっひっふー。
そして、、、、
ミックス、マスタリングは、至福タイム!
録音からミックスまで、いつも細やかな作業をしてくださる、エンジニア野口素弘さん。
最後のマスタリングで、いつも「ハナマル!」にしてくださる、酒井秀和さん。
そして、いつも素敵なサウンドを作ってくださる、宗本康兵くん。
写真には写ってないけれど、事務所スタッフのみなさんや、
レコード会社のスタッフさんや、スタジオのみなさん。
1曲を完成させるまで、本当にたくさんの方に支えていただいています。
この曲は、大切な人との日常を描いた曲です。
幸せと思う瞬間の中に、切なさや儚さがあり、
切なさや儚さの中に、幸せのカケラがあったりします。
その感情をいったりきたりするからこそ、
「日常」というものが愛おしくなると思うのです。
みなさんの大切な人や、大切なこと、大切な家族、
こころの奥に浮かべながら、この曲を聞いていただけると嬉しいです。
中嶋ユキノ「いつかキミと海辺の町で」