vol.194
群馬県館林市で
内装工事をやっています
㈱中島内装の中島です
今使っている建物で
《困った》をお聞かせください
内装工事であなたに合った
解決策をご提案します
お気軽にご相談ください
”その材料ちゃんと使われてますか?”
適材適所
人の能力・特性などを正しく評価して
ふさわしい地位・仕事につけること
この言葉は人だけではなく
”モノ”にも通じることが出来ませんかね
例えば耐火・灼熱など温度に対応する衣類
↑耐寒スーツの一例
深い海を移動する潜水艦
宇宙空間で活動できる
国際宇宙ステーション
その環境に応じたモノが
今までたくさん造られてきたました
建物もその気候に合わせた
モノが造られました
地中海のレンガ造りの建物
乾燥している環境だからこそですね
↑ギリシャのサントリーニ島
日本の伝統的な木造の建物
多湿な夏の気候に合わせてます
↑古民家
建物の構造も然りです
音の環境に配慮した技術
↑弊社が取り扱う遮音壁の工法
地震に対応する技術
↑地震に対する天井の工法
さまざまな環境に合わせた
モノづくり素晴らしいですね
建物を作るにあたって
使われる建材も使用する環境(部屋)に
合わせて材料を使っていきます
まさに適材適所です
ここからが本題
まずは下の写真をご覧ください
2005年にとあるジムの
室内プールの天井が
落ちてしまった写真です
ある意味キレイに天井の材料が
残らず落ちてしまってますね
この天井に貼ってあった材料は…
”化粧石こうボード”なんです
↑化粧石こうボード
なんで落ちたの?地震?
これは地震はまったく関係ありません
屋内プールなので落ちました
化粧板を含め
石こうボードは水に非常に弱いです
↑詳しくはこちらを読んでください
屋内プールですので
湿度は常に高かったに違いありません
湿気により石こうボードが変形
してしまい落下しました
当時ニュースでも話題になり
国(国交省)が緊急点検するよう
要請まで出しました
この事故を聞いて
なんでプールに貼ったの?って
同業の人たちと話していたのを覚えてます
我々の見解としてプールなど
常に湿気が充満している場所は
風呂場で使う天井材を使うのが
当たり前じゃないの?って思ってました
↑浴室やプールで使われる天井材
もう一つの事例としてコチラ↓
とある大型店舗の駐車場です
1階部分が駐車場2階が店舗の作りです
ここの駐車場の天井ここでも
化粧石こうボードが使われています
拡大してみると↓
なんとなく波状のように凸凹
しているのがわかりますか?
他の写真と比較すると
↑改修工事で張り替えたボード
凸凹になってませんよね
並べてみて比較↓
塗装した化粧石こうボードでさえ
凸凹にならないんですよ・・・
なぜそうなるのか?
駐車場といえど”屋外”に
化粧石こうボードを貼っているからです
屋外なので気候が変わっていくので
雨や霧など湿度が非常に高い
環境になる場合があります
屋内プールみたいにずっと
湿気まみれではありませんが
少しずつではありますが
影響が出てきます
ここのお店がオープンしたのが
2015年10月
すでにこんな状態です・・・
天井が落下しないことを切に願います
石こうボードは一部を除いて屋内専用です
ちゃんとパンフレットにも記載されています
↑石こうボードの注意事項
その建物を設計した方や
工事を行った業者がどうして
このように石こうボードを使ったのか
正直わかりません
石こうボードを貼った業者は
落下する危険性を言わなかったのかな
非常に残念です
駐車場なら石こうボードでなく
”ケイ酸カルシウム板”という
湿気に強い建材を使うのにな
常に建物を使っていただく
お客様目線で設計・施工する
それが大前提なのに悲しくなります
建物の適材適所
改めて考えなければいけませんね
きょうはこのへんで・・・
ご覧いただきありがとうございます
気になることがありましたら
お気軽にご相談ください
これからも宜しくお願い致します