(つづき)

 

前回の記事で書いた2日の合宿に続いて、4日間の合宿がありました。

 

大学を休んで行かないといけない、ということで多少の葛藤はありましたが、参加しました。

2日の合宿の時よりも参加人数が多く、かなり大がかりでしたが、内容自体は2日の合宿とあんまり変わらなかった印象です。

 

ただ、その4日間の合宿の中で、夏休みの長期合宿の参加をもちかけられました。

夏休み中ずっと、ということでかなり迷いましたが、最終的には参加を決定しました。

 

もはや最初のボランティア活動からはかなりかけ離れているのですが(もちろん、ボランティア活動自体は継続していました)、不思議とあまり抵抗なく、勧められるにしたがって合宿参加を決めました。

当時の自分は、いったい何が理由で、とんとん拍子に参加していったのだろうかと考えることがあります。

当時は自分自身では、Core Valueといった価値観に共鳴して参加している、と思っていましたが

やはり人間関係・そこにいる人の魅力が大きかったと思います。

全てを受け止めて、受け入れてくれるという居心地の良さがありました。

 

CARPに所属していた時期を一言で表すならば、第二の子供時代のような気持ちです。本当に無邪気でいられました。脱会後から継続して、心の底に沈殿している喪失感みたいなものがありますが、これはあの居心地の良さを一度味わってしまったがゆえの苦しみだと思います。

この気持ちは、多くの脱会した方に共感してもらえるのではないかと思います。

 

なお、私のパターンでは、その時点ではまだ統一原理や文鮮明氏のことを明かされていません。

4日の合宿では、夏休みの長期合宿の参加を決めてきただけです。

 

いよいよ夏休みが近くなり、合宿参加日が近づいてきたある日、いつものサークル部屋に集められ、統一原理や文鮮明夫妻のことが明かされました。

 

なお、同時に勧誘(伝道)されていたのは、私を含めて5人でした。4人が男性、1人が女性です。

いわゆる同期ですね。

後からわかるのですが、女性の人はお母さんが食口(シック:統一原理を信じている人のこと)で、いわゆる二世の人でした。

 

その話を聞いても、私はあんまりピンと来ていませんでした(笑) そういう人がいるんだー、と思ったくらいです。

後からも、その証の講義(初めて統一原理や文鮮明氏のことを紹介するときのこと)を担当した先輩から、「なんかポカンとしてたよね」と言われました。

 

この講義が終わった後、参加予定者5人はバラバラになり、それぞれに担当者がついて感想を聞くという流れになりました。

(参加者同士が話をして、悪い流れにならないようにです)

 

その中で、同期の男性の一人が大反発し、夏の合宿の参加を取りやめる、と言い出していたようですが、

私はそんなことは露知らず、いつも通りの雑談をしていました。

振り返ってみると、手のかからない良い伝道対象者だったよな、と思います(笑)

 

なお、私が手がかからなかったのはこの夏合宿参加までです。その後は何かと悩みこむ信仰生活を送ることになります。

 

(つづく)